ZAIBIZ|企業分析

素材・化学

↑ 成長業種
収録 8社 · 時価総額計 24.7兆円 · 最大手 信越化学工業
売上成長 平均
+5.3%
営業利益率 平均
10.9%
ROE 平均
7.5%
PER 平均
23.4倍

素材・化学業界はいま、どうなっているのか

収録8社の営業利益率は平均10.9%、ROEは平均7.5%。 最も高収益なのは信越化学工業(24.7%)です。

業界の情勢と今後

2025年度〜2026年前半

現在の情勢

需要環境は二極化が鮮明。半導体材料・スペシャリティ化学の信越化学(営業利益率25%超)と日東電工(OLED偏光板・光学フィルム)が、AI半導体・データセンター需要を背景に高収益を維持する一方、汎用石化に依存する住友化学・三菱ケミカルグループ・旭化成は中国の過剰供給とナフサ市況で構造的赤字に苦しみ、エチレン設備の統廃合(出光・三井化学の千葉統合など業界再編)に追い込まれている。生活用品ではユニ・チャーム(アジア・新興国の紙おむつ/衛生用品)と花王が安定的に稼ぐ一方、資生堂は中国市場の失速と高価格帯化粧品の不振で構造改革(人員削減・SHISEIDO一本足の見直し)の最中にある。

今後の見通し

勝ち組と負け組の差はさらに広がる。信越化学はシリコンウェーハ・フォトレジスト・希土類磁石でAI/EV両睨み、日東電工は半導体・回路材料(FPC)とライフサイエンス領域へポートフォリオを高付加価値シフトして二桁利益率を死守する見込み。対照的に汎用石化勢は中国の自給率上昇が止まらず、住友化学・三菱ケミカルは石化・基礎化学からの撤退・縮小と医薬・電池材料・半導体材料への資本再配分の成否が株価を左右する。円安は輸出採算にプラスだがナフサ・原燃料高はコスト圧迫要因で、資生堂・花王はインバウンドと中国回復に依存する不安定な構図。

競争のカギ・注目点

スペシャリティ化学 vs 汎用石化の格差 — 信越・日東がAI半導体材料で稼ぐ一方、住友化学・三菱ケミカルは汎用石化の構造赤字・エチレン再編が論点。
ポートフォリオ転換の実行力 — 三菱ケミカル(石化分社・上場検討)、住友化学(医薬子会社含む再建)、旭化成(住宅・医療・マテリアルの三本柱)で非石化への資本再配分が評価軸。
中国エクスポージャーの質 — 資生堂は中国化粧品失速が直撃、ユニ・チャームはアジア新興国の生活必需品需要で底堅く、同じ中国依存でも明暗が分かれる。
半導体・EV関連材料の取り込み — 信越のウェーハ/フォトレジスト、日東の回路材料、各社の電池材料・セパレータがAI/EVテーマの成長ドライバー。
最も高収益
信越化学工業
営業利益率 24.7%
最も成長
日東電工
売上YoY +10.8%
最も割安
旭化成
PER 11.6倍
最も高ROE
ユニ・チャーム
ROE 14.0%

素材・化学業界のなかで、どの会社が強いのか

営業利益率で見ると信越化学工業が24.7%で最も高く、 売上の伸びでは日東電工が+10.8%で先行しています。

業界内の指標比較を読み込んでいます…

掲載企業(8社・営業利益率順)

上位を比較 →
コード企業名売上YoY営業利益率ROEPER株価
4063
信
信越化学工業
+2.4%24.7%10.2%24.4倍¥5,820+1.05%信越化学工業の財務を見る
6988
日
日東電工
+10.8%18.3%13.1%15.6倍¥3,147+1.29%日東電工の財務を見る
8113
ユ
ユニ・チャーム
+5.2%15.2%14.0%34.6倍¥5,100+0.55%ユニ・チャームの財務を見る
4452
花
花王
+6.3%9.0%10.0%27.7倍¥6,500+0.70%花王の財務を見る
4005
住
住友化学
+6.5%7.4%4.3%15.5倍¥360+1.12%住友化学の財務を見る
3407
旭
旭化成
+9.1%7.0%7.3%11.6倍¥1,150+1.05%旭化成の財務を見る
4188
三
三菱ケミカルグループ
+0.5%4.5%2.6%34.6倍¥1,095+0.83%三菱ケミカルグループの財務を見る
4911
資
資生堂
+1.8%0.8%-1.7%—¥2,950-0.94%資生堂の財務を見る