ZAIBIZ|企業分析

ZaiBizの使い方ガイド

ZaiBizは、東証プライムの主要企業の決算(有価証券報告書)を、初心者でも読めるようにビジュアル化したサイトです。 KPIカードなど主要な指標には ? マークがあり、押すとその場でやさしい解説が出ます。用語辞典はこのページ下部にまとまっています。

決算書は、3つだけ見れば9割わかる

分厚い有価証券報告書も、初心者がまず押さえるのは3つの表だけ。①どれだけ儲けたか → ②つぶれない体力があるか → ③現金は回っているか、の順に見ます。

1
損益計算書
P/L
「儲かってる?」

売上から費用を引いて、いくら利益が残ったか。一番上の売上と、本業の儲けを示す営業利益をまず見る。

2
貸借対照表
B/S
「つぶれない?」

持っている資産と、その元手(借金か自前か)。自己資本比率が高いほど、不況でも倒れにくい。

3
キャッシュフロー
C/F
「現金は回ってる?」

利益が出ていても現金が尽きれば倒産する。本業(営業CF)でちゃんと現金を稼げているかを確認する。

数字の目安 早見表

「この数字って、いいの?悪いの?」のここがポイントをまとめました。あくまで一般的な目安で、適正値は業種によって大きく変わります。

指標
こういう数字なら
営業利益率
10%以上で優良。5%未満は薄利
⚠ 業種差が大きい(小売は低め・ソフトは高め)
自己資本比率
40%以上なら安定。20%未満は要注意
⚠ 銀行・商社は構造的に低くても正常
ROE(自己資本利益率)
8%超で合格ライン、15%超は優秀
⚠ 借金を増やすと見かけ上は上がる
配当性向
30〜50%が無理のない範囲
⚠ 100%超は利益以上に配当=続かない可能性
PER(株価収益率)
15倍前後が目安。10倍未満は割安、20倍超は期待先行
⚠ 成長期待が高い会社ほど高くなる

企業ページの読み方

1
「概要」タブ
6項目のS〜D評価・お金の流れ・事業の図解・強みとリスク。まずここで全体像をつかみます。
2
「詳細」タブ
業績推移・会社計画・B/SとCF・株主・経営方針まで、数字と有報の中身をひと通り。

投資・会計の用語辞典

サイトに出てくる指標を、やさしい言葉で解説します(30語)。

売上高うりあげだか財務諸表

会社が商品やサービスを売って得たお金の合計です。会社の「規模」を表す最も基本的な数字で、ここから費用を引いていって利益が計算されます。

営業利益えいぎょうりえき財務諸表

売上高から、商品の原価(売上原価)と人件費・広告費など(販管費)を引いた、本業で稼いだ利益です。会社が普段のビジネスでどれだけ儲けているかを示します。

営業利益 = 売上高 − 売上原価 − 販管費
純利益じゅんりえき財務諸表

営業利益に、本業以外の損益(利息・為替・特別な売却益や損失)を加減し、税金を引いた後に最終的に残る利益です。株主のものになる「最終的な儲け」です。

貸借対照表(B/S)たいしゃくたいしょうひょう財務諸表

会社が「何を持っていて(資産)」「いくら借りていて(負債)」「自分のお金がいくらか(純資産)」を一枚にまとめた表です。会社の体力・安定性が読み取れます。

総資産そうしさん財務諸表

現金・在庫・設備・投資など、会社が保有するすべての財産の合計です。負債(借金)と純資産(自分のお金)を足したものと一致します。

純資産じゅんしさん財務諸表

総資産から負債(借金)を引いた、返さなくてよい会社自身のお金です。多いほど財務的に安定しているといえます。

営業キャッシュフロー財務諸表

利益とは別に、本業で実際に手元に入ってきた現金の流れです。利益が出ていても現金が回らない会社もあるため、利益と合わせて見ると健全性がわかります。

フリーキャッシュフロー(FCF)財務諸表

営業で稼いだ現金から、設備投資に使った現金を引いた、会社が自由に使えるお金です。配当や借金返済、新規投資の原資になります。

FCF = 営業キャッシュフロー + 投資キャッシュフロー
セグメント財務諸表

会社を事業の種類(例:トヨタなら自動車・金融)ごとに分けた区分です。どの事業で稼いでいるか、伸びているかを把握できます。

経常収益けいじょうしゅうえき財務諸表

金融機関の損益計算書で、製造業の「売上高」にあたる本業の収入合計です。銀行なら貸出金利息や手数料、保険なら保険料収入などが含まれます。

営業収益えいぎょうしゅうえき財務諸表

商品の販売ではなくサービス提供が中心の会社が使う科目で、製造業の「売上高」にあたります。鉄道の運賃収入や、証券・不動産の手数料収入などが該当します。

収益合計財務諸表

本業の収入を合計した金額で、製造業の「売上高」にあたります。会社や業種によって「収入合計」「業務収益」など呼び名が変わります。

純収益じゅんしゅうえき財務諸表

証券会社などで使われ、受け取った収益から直接かかった費用(支払利息など)を引いた、実質的な手取りの収入です。単純な収益合計より実力を表します。

経常利益けいじょうりえき財務諸表

営業利益に、受取利息・支払利息・為替差損益といった本業以外の“毎期起きる”損益を加減した利益です。会社の平常時の実力を示すため、日本では最も重視されてきた指標です。

経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
税引前利益ぜいびきまえりえき財務諸表

経常利益に、その期だけの特別な利益や損失(資産の売却益、減損損失など)を加減した、法人税を引く直前の利益です。ここから税金を引くと純利益になります。

営業利益率えいぎょうりえきりつ収益性

売上高のうち、何%が本業の利益として残るかを示します。高いほど効率よく稼げる「儲けの厚い」ビジネスです(例:キーエンスは約50%と非常に高い)。

営業利益率 = 営業利益 ÷ 売上高 × 100
ROE(自己資本利益率)アールオーイー収益性

株主が出したお金(自己資本)を使って、どれだけ利益を生み出したかの割合です。一般に8〜10%以上が優良の目安とされ、高いほど株主にとって効率の良い会社です。

ROE = 純利益 ÷ 自己資本 × 100
一人当たり営業利益収益性

営業利益を従業員数で割った値で、社員1人あたりの稼ぐ力を示します。少人数で高収益のビジネスほど大きくなります。

売上成長率(YoY)収益性

「YoY」は Year over Year(前年同期比)の略で、売上が1年前と比べて何%増えた(減った)かを示します。プラスなら成長、マイナスなら縮小です。

PER(株価収益率)ピーイーアールバリュエーション

株価が1株当たり利益(EPS)の何倍かを示します。利益の「何年分」が株価になっているかのイメージで、一般に低いほど割安とされます(業種で水準は異なります)。

PER = 株価 ÷ EPS
PBR(株価純資産倍率)ピービーアールバリュエーション

株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍かを示します。1倍だと「会社を今解散した価値」と株価が同じ。1倍割れは割安とされ、東証も改善を求めています。

PBR = 株価 ÷ BPS
EPS(1株当たり利益)イーピーエスバリュエーション

純利益を発行済み株式数で割った、株1枚あたりの利益です。これが伸びていれば、1株の価値が高まっているサインです。

EPS = 純利益 ÷ 発行済株式数
BPS(1株当たり純資産)ビーピーエスバリュエーション

純資産を発行済み株式数で割った、株1枚あたりの「正味の財産」です。PBRの計算に使います。

BPS = 純資産 ÷ 発行済株式数
時価総額じかそうがくバリュエーション

株価に発行済み株式数を掛けた、株式市場が評価する会社全体の値段です。会社の「大きさ」を株価ベースで測る指標です。

時価総額 = 株価 × 発行済株式数
自己資本比率じこしほんひりつ財務健全性

総資産のうち、借金でない自分のお金(自己資本)が占める割合です。高いほど借金依存が少なく倒産しにくい、財務的に安全な会社といえます(業種により適正水準は異なる)。

自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産 × 100
DEレシオディーイーレシオ財務健全性

有利子負債(利息のつく借金)が自己資本の何倍あるかを示します。低いほど借金が少なく健全で、高いと金利上昇に弱くなります。

DEレシオ = 有利子負債 ÷ 自己資本
有利子負債ゆうりしふさい財務健全性

銀行借入や社債など、利息を支払う必要のある借金です。多すぎると金利上昇時に負担が増えるため、自己資本とのバランスが重要です。

配当利回りはいとうりまわり株主還元

株価に対して、1年間でもらえる配当が何%かを示します。銀行預金の金利のように、株を持っているだけで得られる収入(インカムゲイン)の目安です。

配当利回り = 年間配当 ÷ 株価 × 100
配当性向はいとうせいこう株主還元

純利益のうち、何%を配当として株主に還元しているかを示します。高すぎると将来の投資余力が、低すぎると還元姿勢が気になる、バランスの指標です。

配当性向 = 配当金 ÷ 純利益 × 100
有価証券報告書(有報)ゆうかしょうけんほうこくしょその他

上場企業が金融庁に提出する、業績・財務・リスク・ガバナンスなどを詳細に記した公式の年次報告書です。ZaiBizの数値はこの「有報」をベースにしています。