ZAIBIZ|企業分析

第1 企業の概況

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
事業の内容

トヨタ自動車は、自動車の設計・製造・販売に加え、ローン・リースなどの金融サービスをグローバルに展開する世界最大級の自動車メーカーです。年間で多数の車両を国内外で販売し、特にハイブリッド車で高い世界シェアを持ちます。事業は自動車事業を中核に、金融サービス事業、その他事業で構成され、金融は第二の収益柱となっています。「トヨタ生産方式(TPS)」に代表される製造能力と、長年蓄積した電動化技術が競争力の源泉です。

主要な経営指標
売上高(営業収益)
48.0兆円
+6.5%
営業利益
4.80兆円
-10.4%
営業利益率
10.0%
-1.8pt
純利益
3.58兆円
-19.4%
PER(実績)
15.3倍
+2.1倍
配当利回り
2.6%
+0.2pt
従業員の状況
従業員数
372,817人
平均年齢
38.0歳
平均年間給与
856万円
一人当たり売上
12.9億円
出典: 有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)

第2 事業の状況

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
経営方針・経営戦略・経営環境

「カイゼン」やTPSによる原価低減で高い利益率を維持しつつ、ハイブリッドを軸に電気自動車や燃料電池車など多様な選択肢を並行して追求する「マルチパスウェイ」の方針とみられます。電動化・知能化への技術転換に対応しながら、ディーラー網やアフターサービスの強みを活かす戦略が中心です。為替や関税、認証問題といった外部環境の不確実性に対しても、生産・調達の柔軟性で対応する姿勢がうかがえます。

競争優位性・強み

「カイゼン」「トヨタ生産方式(TPS)」に代表される製造能力の高さと、HVで30年超蓄積した電動化技術(1,800万台超の累計販売)が参入障壁を形成。ディーラー網・アフターサービスの規模も競合に対して優位。

対処すべき課題
  • •電気自動車への移行加速に伴う技術転換コストへの対応と製品競争力の維持
  • •認証をめぐる問題への対応を通じた品質・信頼性の確保と再発防止
  • •為替変動や各国の関税政策など外部環境の不確実性への機動的な対応
経営者による分析(ビジネスモデル)

自動車製造・販売(HV/EV)を中核に、金融サービス(ローン・リース)と部品・その他で収益多角化。カイゼン・TPSによる原価低減が高利益率を支える。2025年3月期は認証問題・円高が逆風となり減益。

第2 事業の状況 — 事業等のリスク

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
1. 為替リスク

海外売上比率が高く、円高の進行が営業利益を押し下げる要因となる。

2. 規制・技術転換リスク

電気自動車への移行加速により技術転換コストが増大し、収益構造に影響を及ぼす可能性がある。

3. 品質・認証リスク

認証をめぐる問題が生産停止や信頼低下につながるリスクがある。

4. 通商・関税リスク

主要市場の関税政策の変更が輸出採算や現地生産戦略に不確実性をもたらす。

会社計画

米国関税(追加25%)影響で約1.3兆円の営業利益押し下げを織り込んだ保守的計画

出典: 2025年5月8日発表

第3 設備・研究開発

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
設備投資・研究開発費
設備投資額
18,000億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
13,000億円
売上比 2.7%
研究開発活動

電動化・知能化・多様なパワートレインに対応する技術開発を継続し、電池や自動運転、ソフトウェア領域への研究開発投資を進めているとみられる。

※ 有報をもとにした概算・情報提供目的。

サステナビリティ・人的資本

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
サステナビリティ・人的資本の取組み

「人材育成」を重視する企業文化のもと、技能伝承や多様な人材の活躍推進、カーボンニュートラルへの取組みなどサステナビリティ経営を進めているとみられる。

第4 提出会社の状況

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
配当政策
配当性向
40.2%
純利益に対する配当の割合
年間配当
90円/株
配当利回り
2.64%
株価 ¥3,412 基準
大株主の状況
トヨタ産業(自己株含む)8.2%
日本マスタートラスト10.1%
日本カストディ銀行7.3%
外国人株主計31.5%
個人・その他24.8%
コーポレート・ガバナンス
機関設計
監査等委員会設置会社
取締役
9名
うち社外 5名
独立社外比率
56%
女性取締役比率
22%

第5 経理の状況(財務3表)

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
貸借対照表・損益計算書(比例縮尺)
財務ボックス図(比例縮尺)
資産 105.1兆円負債+純資産 105.1兆円
流動資産48.2兆円 (46%)固定資産56.9兆円 (54%)その他負債38.8兆円 (37%)有利子負債25.4兆円 (24%)純資産40.9兆円 (39%)
左右の塔の高さが等しい=「資産=負債+純資産」
主要財務数値(最新四半期・前年同期比)
科目前年同期最新四半期増減
売上収益12.4兆円12.1兆円-2.4%
営業利益1.18兆円1.18兆円+0.0%
当期純利益1.06兆円5,300億円-50.0%
キャッシュ・フロー(2025年3月期)
営業CF
5.31兆円
投資CF
-4.82兆円
財務CF
-1.24兆円
フリーCF
4,900億円
営業+投資
※ 有報をもとにした概算値。正確な全科目はEDINET等の一次情報をご確認ください。

セグメント情報

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
報告セグメント別業績
セグメント売上営業利益率売上YoY
自動車43.8兆円9.6%+5.8%
金融7.60兆円7.9%+12.1%
その他2.30兆円4.3%+3.2%

四半期業績の推移

有価証券報告書 · 2025年3月期 通期 · 有報もと概算
過去8四半期の業績推移
期売上営業利益純利益株価
24Q111.8兆円1.31兆円1.18兆円¥3,120
24Q212.1兆円1.24兆円1.10兆円¥2,840
24Q311.9兆円1.07兆円9,400億円¥2,680
24Q412.4兆円1.18兆円1.06兆円¥3,100
25Q111.6兆円1.14兆円1.01兆円¥3,290
25Q212.0兆円1.22兆円1.09兆円¥3,150
25Q312.3兆円1.26兆円9,500億円¥3,380
25Q412.1兆円1.18兆円5,300億円¥3,412