ZAIBIZ|企業分析

旭化成3407有報もと概算

東証プライム・素材・化学|2025年3月期 通期
¥1,150 ▲12(+1.05%)
時価総額 1.57兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

旭化成は、マテリアル(石化・繊維・電子材料等)、住宅(ヘーベルハウス)、ヘルスケア(医薬・医療機器・ZOLL)の3領域で事業を展開する総合化学メーカー。化学一辺倒ではなく、住宅・医療という景気変動の異なる事業を抱える多角化経営が特徴で、ヘルスケアでは救命救急機器の米ZOLL Medicalを擁する。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)7.0%
業種平均 10.9%
成長|売上成長率
A(高い)+9.1%
業種平均 5.3%
効率|ROE
B(標準)7.3%
業種平均 7.5%
体力|自己資本比率
A(高い)46.3%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
A(高い)11.6倍
業種平均 23.4倍
還元|配当利回り
A(高い)3.3%
一般的な目安 2.0%
要旨素材・化学の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約45%は「マテリアル」が占め、この事業の利益率は6.4%。全社の営業利益率は7.0%です。

売上はどこから3.04兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 2,120億円(7.0%)
↓ 残った2,120億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 2,470億円
ヘルスケアは売上の20%で、利益の26%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(2,120億円)と一致しない。
提供価値
マテリアル・住宅・ヘルスケアの3領域に分散した「攻めの多角化」。LIB用セパレータ『ハイポア』で世界トップ級シェア、ヘーベルハウスの安定収益、ZOLL・プラノバの高採算ヘルスケアが互いの景気変動を補完する。
仕入れ先・パートナー
原料(石化)
ENEOS / 出光興産・国内ナフサ
ナフサ・エチレン等の基礎化学原料
原材料費が変動費の主因
電力・エネルギー
電力会社・LNG調達
化学プラント向け電力・燃料
セパレータ販路
豊田通商 / Honda(北米JV)
車載LIB向け供給契約・北米生産連携(カナダ工場)
M&A(医療機器)
ZOLL Medical / Bionova・Calliditas
買収による医療機器・バイオ医薬の取り込み
大型M&Aで成長投資
建材・住設
国内建材・サッシメーカー
ヘーベル(ALC)原料・住宅設備部材
旭化成(コア活動)
マテリアル(化学・繊維)
営業利益 874億円(+105%)
LIB用セパレータ『ハイポア』・サランラップ・エンプラ・繊維を製造
ハイポア(セパレータ)エンジニアリングプラスチック繊維(ロイカ/ベンベルグ)
↓
住宅(ヘーベルハウス)
売上 初の1兆円超 / 利益 959億円
ALCコンクリート『ヘーベル』を使うロングライフ住宅・不動産・リフォーム
ヘーベルハウス都市型賃貸リフォーム・不動産
↓
ヘルスケア
利益率10.4%(全社最高)
ZOLL(救命医療機器)・プラノバ(ウイルス除去膜)・医薬で高採算事業を展開
ZOLL(AED・除細動器)プラノバ(バイオ医薬向け膜)医薬・診断
↓
R&D・構造改革
ヘルスケアR&Dを最重点に投資しつつ石油化学の構造改革を断行
R&D 522億円(最大)石化の再編・減損一巡中計2027
顧客セグメント
電池メーカー
車載・ESS向けLIBメーカー
EV・PHEV・蓄電システム用セパレータ『ハイポア』
世界トップ級シェア
住宅取得層
都市部の戸建・賃貸オーナー
ヘーベルハウスのロングライフ住宅・賃貸経営
住宅売上 1兆円超
医療機関・救急
病院・消防・公共施設
ZOLLの除細動器・AED・モニタリング機器
製薬企業
バイオ医薬・血漿分画メーカー
プラノバによるウイルス除去フィルター
高採算・安定需要
産業・消費財
電機・食品・自動車各社+一般消費者
エンプラ・繊維・サランラップ等の素材&生活製品
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価・販管費(原材料・エネルギー・R&D 522億円が中心)
売上フロー(顧客から)
売上高 約3.04兆円(前年比+9.1%)
営業利益
営業利益 2,119億円(約7.0%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

マテリアル・住宅・ヘルスケアという市況耐性の異なる3本柱による収益の安定性。サランラップ等の生活用品から半導体向け電子材料、医薬・救命救急機器まで幅広い技術ポートフォリオを持ち、特定事業の不振を他事業が補完しやすい構造。住宅事業は4期連続で過去最高を更新。

主なリスク

石化(マテリアル)の市況変動と中国勢の供給過剰による交易条件悪化、国内住宅市場の縮小・建築コスト上昇、ヘルスケアの開発・買収負担とのれん減損リスク、米国関税政策と円高による海外収益の目減り。水島地区の石化再編など構造改革の実行リスク。

03同じ業界のほかの会社

素材・化学で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
旭化成の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信・有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年5月9日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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