ZAIBIZ|企業分析

住友化学4005有報もと概算

東証プライム・素材・化学|2025年3月期 通期
¥360 ▲4(+1.12%)
時価総額 0.60兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

住友化学は、石油化学・基礎化学から情報電子化学、健康・農業関連、医薬品まで手がける総合化学メーカー。エッセンシャルケミカルズ&プラスチックス(石化・基礎化学)、エネルギー&機能材料、情報電子化学(半導体材料・ディスプレイ材料)、健康・農業関連事業、医薬品(大日本住友→住友ファーマ)の事業領域を持つ。住友グループの中核企業の一つ。前期(2024年3月期)はペトロ・ラービグや住友ファーマの大幅な減損で過去最大の純損失を計上したが、2025年3月期は構造改革と市況回復で黒字転換した。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)7.4%
業種平均 10.9%
成長|売上成長率
A(高い)+6.5%
業種平均 5.3%
効率|ROE
C(低め)4.3%
業種平均 7.5%
体力|自己資本比率
B(標準)25.6%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
B(標準)15.5倍
業種平均 23.4倍
還元|配当利回り
A(高い)3.3%
一般的な目安 2.0%
要旨素材・化学の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は標準的。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約36%は「エッセンシャルケミカルズ&プラスチックス」が占め、この事業の利益率は2.7%。全社の営業利益率は7.4%です。

売上はどこから2.61兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,930億円(7.4%)
↓ 残った1,930億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,450億円
情報電子化学は売上の18%で、利益の37%を稼ぐ。赤字のその他・調整(-45億円)は帯に含めていない。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1,930億円)と一致しない。
提供価値
石化からエッセンシャルケミカル・情報電子化学・農業・医薬まで擁する総合化学。半導体フォトレジスト(液浸ArF/EUV)で世界トップ級シェアを握り、住友ファーマの医薬で高付加価値を補完。FY2024は売上収益約2.6兆円・コア営業利益約1,405億円とV字回復。
仕入れ先・パートナー
石化原料
サウジアラムコ / Petro Rabigh(JV)
ナフサ・原油・基礎石化原料
原材料費が原価の中核
ナフサ・基礎化学
丸善石油化学 / ENEOS
エチレン・プロピレン等の基礎化学品
半導体材料用原料
化学品サプライヤー各社
高純度モノマー・感光性樹脂原料
農薬中間体
Valent(米子会社)/ 委託メーカー
農薬原体・製剤中間体
医薬原薬
CDMO・原薬メーカー
ラツーダ等の原薬・治験薬製造
住友化学(コア活動)
情報電子化学
成長ドライバー
液浸ArF・EUV向けフォトレジストと偏光フィルムを開発・量産、半導体微細化を支える
フォトレジスト世界トップ級偏光フィルムタッチパネル材料化合物半導体
↓
エッセンシャル&石化
千葉・愛媛とラービグ(サウジ)で石化・基礎化学品を大規模生産、構造改革を推進
ペトロラービグ合成樹脂MMA構造改革・赤字縮小
↓
ヘルス&クロップ
メソミル等の農薬と肥料を世界展開、食料・農業の生産性向上を支援
農薬(殺虫・殺菌)肥料飼料添加物メチオニンValent
↓
医薬品(住友ファーマ)
黒字転換で回復寄与
旧大日本住友製薬。ラツーダ・オルゴビクス等で精神神経・がん領域を展開し黒字転換
精神神経領域がん領域オルゴビクス再生・細胞医薬
顧客セグメント
半導体メーカー
TSMC / サムスン電子
先端ロジック向けフォトレジスト供給
微細化工程で高シェア
ディスプレイ
LG / 中国・台湾パネル各社
液晶・有機EL用偏光フィルム
石化・素材ユーザー
国内外の樹脂・成形メーカー
合成樹脂・MMA・基礎化学品
石化セグメントの主力
農業・食料
世界の農家・農薬流通網
農薬・肥料・飼料添加物メチオニン
医療機関・患者
病院・薬局(住友ファーマ経由)
精神神経・がん領域の医療用医薬品
高付加価値・回復寄与
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費(原材料・エネルギー費が中核)
売上フロー(顧客から)
売上収益 約2兆6,063億円
営業利益
コア営業利益 約1,405億円(赤字からV字回復)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

石化基盤から半導体・ディスプレイ向け情報電子化学材料、農薬・医薬まで広がる事業ポートフォリオ。偏光フィルムやフォトレジストなど情報電子化学分野で高い技術力を持つ。前期の大規模減損を経て不採算事業の整理・固定費削減を断行し、2025年3月期はコア営業利益・純利益とも黒字転換。市況反転局面で収益弾力性が高い。

主なリスク

石化(エッセンシャルケミカルズ)はナフサ市況・中国需要・サウジ合弁ペトロ・ラービグの市況に強く依存し、業績変動が大きい。自己資本比率25.6%・有利子負債1.55兆円・DEレシオ1.48倍と財務レバレッジが高く、金利・為替変動への感応度が大きい。住友ファーマ(医薬)の収益回復の遅れも引き続き重荷。黒字転換は回復途上であり、営業利益1,930億円にはペトロ・ラービグ債務免除に伴う持分法投資利益という一時的要因が含まれ、コア営業利益は1,405億円・純利益は386億円とピーク期に比べ依然低い。

03同じ業界のほかの会社

素材・化学で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
住友化学の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年5月14日発表)
会社計画
2025年5月14日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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