住友化学4005有報もと概算
住友化学は、石油化学・基礎化学から情報電子化学、健康・農業関連、医薬品まで手がける総合化学メーカー。エッセンシャルケミカルズ&プラスチックス(石化・基礎化学)、エネルギー&機能材料、情報電子化学(半導体材料・ディスプレイ材料)、健康・農業関連事業、医薬品(大日本住友→住友ファーマ)の事業領域を持つ。住友グループの中核企業の一つ。前期(2024年3月期)はペトロ・ラービグや住友ファーマの大幅な減損で過去最大の純損失を計上したが、2025年3月期は構造改革と市況回復で黒字転換した。
01何で儲けているのか
売上の約36%は「エッセンシャルケミカルズ&プラスチックス」が占め、この事業の利益率は2.7%。全社の営業利益率は7.4%です。
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
石化基盤から半導体・ディスプレイ向け情報電子化学材料、農薬・医薬まで広がる事業ポートフォリオ。偏光フィルムやフォトレジストなど情報電子化学分野で高い技術力を持つ。前期の大規模減損を経て不採算事業の整理・固定費削減を断行し、2025年3月期はコア営業利益・純利益とも黒字転換。市況反転局面で収益弾力性が高い。
主なリスク
石化(エッセンシャルケミカルズ)はナフサ市況・中国需要・サウジ合弁ペトロ・ラービグの市況に強く依存し、業績変動が大きい。自己資本比率25.6%・有利子負債1.55兆円・DEレシオ1.48倍と財務レバレッジが高く、金利・為替変動への感応度が大きい。住友ファーマ(医薬)の収益回復の遅れも引き続き重荷。黒字転換は回復途上であり、営業利益1,930億円にはペトロ・ラービグ債務免除に伴う持分法投資利益という一時的要因が含まれ、コア営業利益は1,405億円・純利益は386億円とピーク期に比べ依然低い。