ソフトバンクグループ9984有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
投資持株会社として、Vision Fund(SVF1/SVF2)を通じたAI関連スタートアップ投資を中核に据え、半導体設計の英Armを連結子会社に持つ。国内通信子会社のソフトバンク(9434)やPayPay等の金融事業も傘下に収め、事業投資と戦略投資の両面から収益を構成する。収益の源泉は保有株式の価値変動に伴う投資損益が中心であり、通信・半導体の事業会社収益がこれを下支えする構造となっている。近年はAI分野への大型投資を成長の軸に位置づけている。
02業績の推移
直近4四半期の売上は7.80兆円で、前年の同じ4四半期から+7.7%。営業利益率は18.7%、ROEは22.2%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 1.78兆円 | 3,000億円 | 16.9% | 1,100億円 | ¥9,800 |
| 24Q2 | 1.81兆円 | 3,200億円 | 17.7% | 1.18兆円 | ¥8,900 |
| 24Q3 | 1.85兆円 | 3,300億円 | 17.8% | -3,700億円 | ¥9,400 |
| 24Q4 | 1.80兆円 | 3,100億円 | 17.2% | 2,300億円 | ¥8,200 |
| 25Q1 | 1.90兆円 | 3,500億円 | 18.4% | 4,200億円 | ¥11,200 |
| 25Q2 | 1.94兆円 | 3,600億円 | 18.6% | 8,500億円 | ¥12,800 |
| 25Q3 | 1.97兆円 | 3,700億円 | 18.8% | 3.05兆円 | ¥14,200 |
| 25Q4 | 1.99兆円 | 3,800億円 | 19.1% | 6,800億円 | ¥14,500 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 7.24兆円 | 1.26兆円 | 17.4% | 1.15兆円 | — |
| FY25 | 7.80兆円 | 1.46兆円 | 18.7% | 5.00兆円 | +7.7% |
03会社計画 — 2027年3月期 通期予想
会社計画は未収録です。営業利益率73.1%はIT・通信10社中1位で、業界平均18.2%との差は54.9ポイントです。
会社の見立て:SBGは投資損益の変動が大きく具体的な通期純利益予想を非開示。数値は参考レンジ。2026年3月期決算短信(2026年5月13日)
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上7.80兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は5.00兆円。
05株主への還元と持ち主
| 孫正義(資産管理会社含む) | 30.6% |
| 外国法人等 | 30.5% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 8.9% |
| 自己株式 | 5.0% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 4.2% |
06経営の体制
グローバルな投資・事業運営を担う高度専門人材の確保と育成を重視し、ガバナンス体制の整備を通じて持続的な企業価値向上を目指す。
07経営方針と課題 — 有報から
「情報革命で人々を幸せに」の理念のもと、AI革命を最大の投資テーマとして掲げ、Armの成長とAI関連スタートアップへの投資を通じた企業価値(NAV)の拡大を経営の中心に据える。金利・株式市況の変動が投資評価に直結するため、保有資産価値に対する有利子負債の比率(LTV)を一定範囲に管理する財務規律を重視する。
- 01投資損益に業績が大きく左右される構造のもとで、NAV(保有株式価値)の持続的な拡大と資産の質の向上を図ること
- 02有利子負債とLTV(保有資産に対する負債比率)を適切な水準に維持し、資金調達力と財務の健全性を両立すること
- 03Armの成長やAI関連投資先の事業化を着実に収益へと結びつけ、投資回収の確度を高めること
保有するスタートアップや上場株式の評価が投資損益を通じて業績を支配し、四半期ごとに大きく振れる。株式市況の悪化は評価損の計上につながる。
金利上昇は調達コストや資産評価に影響し、外貨建て資産・負債は為替変動の影響を受ける。
多額の有利子負債を抱えており、LTVの管理を誤ると資金繰りや格付に影響しうる。
AI・半導体分野の技術動向や競争環境の変化が、Armや投資先の企業価値を左右する。
08投資の中身
半導体設計を担うArmを中心に、先端プロセッサやAI向けアーキテクチャの研究開発が事業競争力の源泉となっており、投資先各社でもAI関連技術の開発が進む。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。