ZAIBIZ|企業分析

ソフトバンクグループ9984有報もと概算

東証プライム・IT・通信|2026年3月期 通期
売上収益
7.24兆円
親会社利益
1.15兆円
総資産
45.0兆円
概要詳細
このページの要点
  • モノを売る会社ではなく、株を持つ会社
  • 3年連続の赤字から、25/3期に1.15兆円の黒字へ転換
  • 総資産45.0兆円はトヨタ(93.6兆円)の半分に迫る

01ソフトバンクグループは、何で儲けている会社?

A. 投資先の価値が上がることで儲ける。本業の売上より、株の評価が損益を動かす

ソフトバンクグループの商売の仕組み — 誰から誰へ、お金が動くか

¥お金モノ・サービス情報・契約
ソフトバンクグループ投資と回収総資産 45.0兆円研究開発(Arm等)5,076億円/年25/3期の成績親会社利益 1.15兆円Arm半導体の設計図を出す研究開発の中心ビジョン・ファンド世界のテック企業へ投資評価額が損益を動かすソフトバンク(通信)国内の通信・メディア毎年の稼ぎを生む子会社¥¥¥出資・支配出資出資・支配評価益・配当が連結に返る投資先モノを売る会社ではなく、株を持つ会社3年連続の赤字から、25/3期に1.15兆円の黒字へ転換※金額は第45期有報(25/3期)

細かいところは、画面をピンチで拡大して見てください

1

利益の源は「持っている株」

傘下の通信会社などの売上7.24兆円もあるが、損益を大きく動かすのは投資先の評価額。株価が上がれば利益、下がれば損失として計上される。

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だから利益が乱高下する

親会社帰属損益は21/3期に+4.99兆円、翌年は▲1.71兆円。事業会社ではありえない振れ幅で、投資会社として読むべきことが数字に出ている。

3

Armという中核

研究開発費5,076億円の多くは半導体設計のArm。製品を持たず設計図で稼ぐ会社を抱えていることが、グループの性格を決めている。

02総資産45兆円は、何でできている?

A. 事業ではなく、投資と、その持ち分。

総資産45.0兆円25/3期・連結・IFRS
投資先の価値評価額で変動ビジョン・ファンドやArmなどの持ち分
通信などの事業資産傘下の事業会社ソフトバンク(通信)が毎年の稼ぎを生む
現金・その他手元資金ほか次の投資と返済に備える

この構成比は概算であり、有報の内訳をそのまま示したものではない(投資会社は保有資産の区分が期ごとに動くため)。確かなのは、資産の中心が工場や店舗ではなく持ち分であるということ。

売上7.24兆円に対して総資産45.0兆円。売上の6.2倍の資産を抱えており、これは事業の規模ではなく投資の規模を表している。

03なぜ利益がこれほど振れる?

A. 株の値動きが、そのまま損益になるから。

1

5年で+4.99兆円から▲1.71兆円まで

21/3期は+4兆9,880億円、22/3期は▲1兆7,080億円。工場も店舗も変わっていないのに、保有株の評価が変わるだけでこれだけ動く。

2

3年赤字のあと、1.15兆円の黒字

22/3期から3年連続で赤字だったが、25/3期は+1兆1,533億円。ROEも▲2.3%から10.2%へ回復した。

04いま、何と戦っている?

同期の実績より

A. 相場と、借入の重さ。

相場

利益が自分の努力だけでは決まらない

投資先の株価は世界の金利や景気で動く。自社の営業努力とは別のところで損益が決まるのが、事業会社との決定的な違いになる。

投資

AI領域への集中

研究開発費5,076億円はArmが中心。半導体とAIに賭ける姿勢が鮮明で、この分野の成否がそのままグループの成績になる。

05他の会社と、何が違う?

A. 売上ではなく、持ち分で稼ぐこと。

ソフトバンクGソフトバンク(通信)トヨタ
売上収益7.24兆円6.54兆円48.0兆円
親会社帰属利益1.15兆円5,261億円4.77兆円
総資産45.0兆円16.1兆円93.6兆円
総資産/売上6.2倍2.5倍1.95倍
5年の利益の振れ+4.99兆〜▲1.71兆4,891〜5,314億円2.25兆〜4.94兆

各社の25/3期 有価証券報告書より。ソフトバンクグループの利益の振れは21/3期〜25/3期の最大・最小。

063年の赤字から、なぜ黒字に戻った?

A. 投資先の評価が戻ったから。

親会社帰属損益は22/3期▲1兆7,080億円、23/3期▲9,701億円、24/3期▲2,276億円と3年続けて赤字だったのち、25/3期は+1兆1,533億円。保有する株の評価が回復したことが最大の理由になる。

この会社を読むときは、売上や営業利益より「何をいくらで持っているか」を見るほうが実態に近い。損益計算書よりバランスシートが主役になる、珍しいタイプの会社にあたる。

5年の推移
指標21/3期22/3期23/3期24/3期25/3期
売上収益5.63兆円6.22兆円6.57兆円6.76兆円7.24兆円
親会社帰属利益4.99兆円▲1.71兆円▲9,701億円▲2,276億円1.15兆円
ROE61.9%▲16.9%▲10.2%▲2.3%10.2%
総資産45.8兆円47.5兆円43.9兆円46.7兆円45.0兆円

売上は5年で一貫して増えているのに、利益は+4.99兆円から▲1.71兆円まで振れる。事業の good/bad ではなく、投資の評価で損益が決まることがこの表に表れている。

--まとめ

ソフトバンクグループは、モノを売る会社ではなく株を持つ会社。売上は毎年伸びていても、損益は投資先の評価で大きく振れる。3年の赤字から25/3期は1.15兆円の黒字に戻った。読むときは損益計算書よりバランスシートを見るほうが実態に近い。

ほかの会社を読むときも、同じ3つの問いが使える
  • 第二の柱はあるか(本業の隣で稼ぐ仕組み)
  • 1個あたりに割るといくらか(規模の錯覚を外す)
  • 連結の外に誰がいるか(勢力圏は関係会社の欄に出る)

出典: ソフトバンクグループ 第45期 有価証券報告書(EDINET S100W4HN・2025年6月26日提出)。株価・PER等のマーケット情報は詳細ページにある。

07同じ業界のほかの会社

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このページの数字はどこから来ているか

財務数値
ソフトバンクグループの有価証券報告書(2026年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
2026年3月期決算短信〔IFRS〕(2026年5月13日)
会社計画
2026年3月期決算短信(2026年5月13日)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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