ZAIBIZ|企業分析

ソフトバンク9434有報もと概算

東証プライム・IT・通信|2025年3月期 通期
¥215 ▲1(+0.47%)
時価総額 10.3兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

ソフトバンク(証券コード9434)は、ソフトバンクグループ傘下の国内通信事業会社で、携帯通信「SoftBank」「Y!mobile」「LINEMO」を中核とする総合デジタルプラットフォーマーです。事業はコンシューマ(携帯)を収益基盤に、法人DX、メディア・EC(LINEヤフー)、金融(PayPay)、流通の各セグメントで構成されます。携帯契約基盤とPayPay・LINEヤフーの巨大な顧客接点を組み合わせたクロスユース戦略で、非通信領域を拡大しています。安定したキャッシュフローを背景とした高い株主還元でも知られています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は6.54兆円で、前年の同じ4四半期から+6.5%。営業利益率は15.2%、ROEは17.9%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11.50兆円2,250億円15.0%1,180億円¥190
24Q21.52兆円2,280億円15.0%1,200億円¥198
24Q31.58兆円2,440億円15.4%1,280億円¥205
24Q41.54兆円2,210億円14.4%1,260億円¥202
25Q11.58兆円2,350億円14.9%1,220億円¥208
25Q21.60兆円2,400億円15.0%1,260億円¥212
25Q31.66兆円2,550億円15.4%1,350億円¥218
25Q41.70兆円2,650億円15.6%1,350億円¥215
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY246.14兆円9,180億円15.0%4,920億円—
FY256.54兆円9,950億円15.2%5,180億円+6.5%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率15.2%はIT・通信10社中4位で、業界平均18.2%との差は-3.0ポイントです。

売上高(計画)
6.90兆円
前期比 +5.5%
営業利益(計画)
1.05兆円
前期比 +5.5%
純利益(計画)
5,450億円
前期比 +5.2%

会社の見立て:PayPay・LINEヤフーを軸とした金融・メディアEC事業の拡大と、生成AI・データセンター投資の収益化を成長ドライバーとする。連続増配方針を維持。2025年5月8日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上6.54兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は5,180億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の7.9%が純利益に
6.5兆
−5.5兆
9,950億
−4,770億
5,180億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率15.2%・純利益率7.9%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 15.5兆円)自己資本比率 18.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 2.24倍
営業CF
+1.18兆円
本業が生む現金
投資CF
−7,200億円
設備・投融資へ
財務CF
−4,600億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+4,600億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)3.3% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
8.6円/株
利回り 4.0%
配当性向
79.6%
稼ぎの約8割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
10.8円
1株当たり純利益
BPS
60.5円
1株当たり純資産
株主構成
ソフトバンクグループ40.4%
個人・その他28.7%
外国人株主計18.5%
日本マスタートラスト6.2%
国内法人6.2%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
11名
うち社外 5名(46%)
女性取締役
18%
2名
従業員
54,100人
平均41歳・年収810万円

AI・DX・金融領域を担う人材の確保・育成とリスキリングを重視し、多様な人材が活躍できる環境整備を通じて人的資本の強化に取り組んでいます。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

通信を安定基盤としつつ、PayPayとLINEヤフーのクロスユースで金融・メディアEC領域を拡大する方針です。生成AIやデータセンター分野への先行投資を成長ドライバーと位置づけ、高い配当性向による株主還元も重視しています。国内通信市場の成熟を前提に、非通信の成長で収益を補完する構造を志向しています。

対処すべき課題
  1. 01携帯料金の値下げ圧力の下で、通信ARPUを維持しつつ非通信領域の成長を進めること。
  2. 02PayPayや金融事業の先行投資負担を抑えつつ収益化を進めること。
  3. 03生成AI・データセンター投資の回収と有利子負債の管理を両立すること。
1. 料金・競争リスク

携帯料金の値下げ圧力により通信ARPUが低下する可能性があります。

2. 先行投資リスク

PayPay・金融事業やAI・データセンターへの先行投資が収益を圧迫する可能性があります。

3. 財務・金利リスク

有利子負債の水準が高く、金利上昇が財務コストに影響します。

4. 親会社連動リスク

親会社ソフトバンクグループの財務戦略に業績・資本政策が連動するリスクがあります。

08投資の中身

設備投資
6,200億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
400億円
将来の稼ぐ力への投資

生成AI・データセンター、次世代通信、金融・DXサービスの高度化に向けた技術開発・投資を進めており、通信基盤とデジタルサービスの両面での取り組みが中心です。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(IT・通信・10社中)
営業利益率15.2%4位/10社
ROE17.9%5位/10社
売上成長率+6.5%3位/10社
PER(割安さ)19.9倍6位/9社
時価総額5位/10社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
IT・通信で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.81(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
ソフトバンクの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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