ソフトバンク9434有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
ソフトバンク(証券コード9434)は、ソフトバンクグループ傘下の国内通信事業会社で、携帯通信「SoftBank」「Y!mobile」「LINEMO」を中核とする総合デジタルプラットフォーマーです。事業はコンシューマ(携帯)を収益基盤に、法人DX、メディア・EC(LINEヤフー)、金融(PayPay)、流通の各セグメントで構成されます。携帯契約基盤とPayPay・LINEヤフーの巨大な顧客接点を組み合わせたクロスユース戦略で、非通信領域を拡大しています。安定したキャッシュフローを背景とした高い株主還元でも知られています。
02業績の推移
直近4四半期の売上は6.54兆円で、前年の同じ4四半期から+6.5%。営業利益率は15.2%、ROEは17.9%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 1.50兆円 | 2,250億円 | 15.0% | 1,180億円 | ¥190 |
| 24Q2 | 1.52兆円 | 2,280億円 | 15.0% | 1,200億円 | ¥198 |
| 24Q3 | 1.58兆円 | 2,440億円 | 15.4% | 1,280億円 | ¥205 |
| 24Q4 | 1.54兆円 | 2,210億円 | 14.4% | 1,260億円 | ¥202 |
| 25Q1 | 1.58兆円 | 2,350億円 | 14.9% | 1,220億円 | ¥208 |
| 25Q2 | 1.60兆円 | 2,400億円 | 15.0% | 1,260億円 | ¥212 |
| 25Q3 | 1.66兆円 | 2,550億円 | 15.4% | 1,350億円 | ¥218 |
| 25Q4 | 1.70兆円 | 2,650億円 | 15.6% | 1,350億円 | ¥215 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 6.14兆円 | 9,180億円 | 15.0% | 4,920億円 | — |
| FY25 | 6.54兆円 | 9,950億円 | 15.2% | 5,180億円 | +6.5% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率15.2%はIT・通信10社中4位で、業界平均18.2%との差は-3.0ポイントです。
会社の見立て:PayPay・LINEヤフーを軸とした金融・メディアEC事業の拡大と、生成AI・データセンター投資の収益化を成長ドライバーとする。連続増配方針を維持。2025年5月8日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上6.54兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は5,180億円。
05株主への還元と持ち主
| ソフトバンクグループ | 40.4% |
| 個人・その他 | 28.7% |
| 外国人株主計 | 18.5% |
| 日本マスタートラスト | 6.2% |
| 国内法人 | 6.2% |
06経営の体制
AI・DX・金融領域を担う人材の確保・育成とリスキリングを重視し、多様な人材が活躍できる環境整備を通じて人的資本の強化に取り組んでいます。
07経営方針と課題 — 有報から
通信を安定基盤としつつ、PayPayとLINEヤフーのクロスユースで金融・メディアEC領域を拡大する方針です。生成AIやデータセンター分野への先行投資を成長ドライバーと位置づけ、高い配当性向による株主還元も重視しています。国内通信市場の成熟を前提に、非通信の成長で収益を補完する構造を志向しています。
- 01携帯料金の値下げ圧力の下で、通信ARPUを維持しつつ非通信領域の成長を進めること。
- 02PayPayや金融事業の先行投資負担を抑えつつ収益化を進めること。
- 03生成AI・データセンター投資の回収と有利子負債の管理を両立すること。
携帯料金の値下げ圧力により通信ARPUが低下する可能性があります。
PayPay・金融事業やAI・データセンターへの先行投資が収益を圧迫する可能性があります。
有利子負債の水準が高く、金利上昇が財務コストに影響します。
親会社ソフトバンクグループの財務戦略に業績・資本政策が連動するリスクがあります。
08投資の中身
生成AI・データセンター、次世代通信、金融・DXサービスの高度化に向けた技術開発・投資を進めており、通信基盤とデジタルサービスの両面での取り組みが中心です。
09同業のなかでの位置
- ソフトバンクグループ営業利益率 73.1%
- KDDI営業利益率 18.9%
- 野村総合研究所営業利益率 17.6%
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。