ZAIBIZ|企業分析

東日本旅客鉄道9020有報もと概算

東証プライム・交通・インフラ|2025年3月期 通期
¥2,950 ▲18(+0.61%)
時価総額 3.3兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

首都圏を中心に東日本一帯で鉄道輸送を担う国内最大級の鉄道事業者。新幹線・在来線による運輸事業を中核に、駅ナカ流通・不動産・ホテル・Suica決済などの生活サービス事業で多角化を進める。首都圏の稠密な路線網と高い乗車密度が安定したキャッシュフローを生み、駅という一等地を活かした不動産・流通が収益を補完する。Suicaを軸とした決済・データプラットフォームの活用も進めている。

02業績の推移

直近4四半期の売上は2.89兆円で、前年の同じ4四半期から+7.0%。営業利益率は13.1%、ROEは7.5%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q16,600億円800億円12.1%400億円¥2,780
24Q27,000億円1,000億円14.3%600億円¥2,820
24Q36,800億円800億円11.8%500億円¥2,700
24Q46,600億円900億円13.6%400億円¥2,750
25Q17,000億円900億円12.9%500億円¥2,880
25Q27,400億円1,100億円14.9%600億円¥2,960
25Q37,200億円900億円12.5%500億円¥2,910
25Q47,300億円900億円12.3%600億円¥2,950
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY242.70兆円3,500億円13.0%1,900億円—
FY252.89兆円3,800億円13.1%2,200億円+7.0%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率13.0%は交通・インフラ5社中2位で、業界平均15.8%との差は-2.8ポイントです。

売上高(計画)
2.95兆円
前期比 +2.2%
営業利益(計画)
4,100億円
前期比 +7.3%
純利益(計画)
2,400億円
前期比 +7.7%

会社の見立て:運輸事業の回復継続と非運輸(流通・不動産・Suica経済圏)拡大を織り込んだ計画2025年4月30日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上2.89兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は2,200億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の7.6%が純利益に
2.9兆
−2.5兆
3,800億
−1,600億
2,200億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率13.1%・純利益率7.6%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 9.50兆円)自己資本比率 31.6%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 1.17倍
営業CF
+5,500億円
本業が生む現金
投資CF
−5,000億円
設備・投融資へ
財務CF
−800億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+500億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)2.3% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
60円/株
利回り 2.0%
配当性向
30.3%
稼ぎの約3割を株主に配当(無理のない範囲)
EPS
198円
1株当たり純利益
BPS
2,650円
1株当たり純資産
株主構成
個人・その他28.7%
外国人株主計26.5%
国内法人・金融機関22.5%
日本マスタートラスト信託銀行13.8%
日本カストディ銀行6.1%
JR東日本社員持株会2.4%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
14名
うち社外 7名(50%)
女性取締役
21%
3名
従業員
41,147人
平均39歳・年収690万円

安全を最優先とする現場人材の育成を基盤に、多様な人材の活躍推進と働き方改革を通じて、鉄道・生活サービス両事業を支える人的基盤を強化している。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

人口減少やテレワーク定着による鉄道需要の構造変化を前提に、運輸事業の効率化と生活サービス・不動産事業への収益シフトを進める。Suica経済圏を軸としたデータ活用と、駅を起点としたまちづくりを成長戦略の柱に据える一方、重い設備を抱える装置産業として財務規律を重視する。

対処すべき課題
  1. 01人口減少・テレワーク定着による定期収入の構造的減少に対し、非鉄道事業で収益を補完すること
  2. 02多額の有利子負債と金利上昇局面への耐性を高め、財務の健全性を維持すること
  3. 03大規模設備の維持・更新コストと自然災害リスクに対応した安全投資を続けること
1. 需要構造変化リスク

人口減少やテレワーク定着による定期利用の減少が、運輸収入を構造的に押し下げる。

2. 金利上昇・財務リスク

多額の有利子負債を抱え、金利上昇は調達コストの増加を通じて収益を圧迫しうる。

3. 災害・設備リスク

地震・豪雨などの自然災害や大規模設備の維持・更新コストが業績に影響する。

4. 景気変動リスク

景気後退や観光需要の変動が輸送量・関連事業の収益を左右する。

08投資の中身

設備投資
6,200億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
300億円
将来の稼ぐ力への投資

鉄道の安全・省エネ技術やSuicaを活用したデータサービス、次世代モビリティなどの技術・サービス開発に取り組んでいる。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(交通・インフラ・5社中)
営業利益率13.0%2位/5社
ROE7.5%5位/5社
売上成長率+5.8%4位/5社
PER(割安さ)15.0倍5位/5社
時価総額1位/5社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
交通・インフラで営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.62(n=8)やや正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

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財務数値
東日本旅客鉄道の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年4月30日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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