ZAIBIZ|企業分析

IHI7013有報もと概算

東証プライム・機械|2025年3月期 通期
¥24,000 ▲320(+1.35%)
時価総額 3.71兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

IHIは、航空・宇宙・防衛(民間/防衛用ジェットエンジン・ロケット)、資源・エネルギー・環境(ガスタービン・ボイラ・原動機・アンモニア/水素)、社会基盤(橋梁・シールド・都市開発)、産業システム・汎用機械(車両過給機・物流システム・産業機械)を4本柱とする総合重工メーカー。民間航空エンジンでは国際共同開発(V2500・PW1100G等)の主要パートナーであり、防衛省向けジェットエンジンでも国内有力サプライヤー。2025年3月期は売上収益1兆4,805億円(前期比11.3%増)、事業利益1,070億円(同28.9%増)、親会社株主帰属当期純利益730億円(前期の民間航空エンジン関連費用一巡で大幅増益)と過去最高水準の利益を達成。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)7.2%
業種平均 10.9%
成長|売上成長率
A(高い)+11.3%
業種平均 4.3%
効率|ROE
A(高い)14.0%
業種平均 10.5%
体力|自己資本比率
B(標準)26.7%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)50.9倍
業種平均 31.4倍
還元|配当利回り
C(低め)0.8%
一般的な目安 2.0%
要旨機械の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は標準的。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約35%は「航空・宇宙・防衛」が占め、この事業の利益率は14.4%。全社の営業利益率は7.2%です。

売上はどこから1.48兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,070億円(7.2%)
↓ 残った1,070億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,200億円
航空・宇宙・防衛は売上の35%で、利益の63%を稼ぐ。細い帯=社会基盤・海洋。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1,070億円)と一致しない。
提供価値
民間航空エンジンの国際共同開発(V2500/PW1100G-JM/GE9X)で低圧タービン等の基幹部品を担う日本最大級のエンジンメーカー。防衛エンジン(F7/F9)と航空整備(MRO)を軸に、航空・宇宙・防衛セグメントは営業利益率22%超・全社利益の約7割を稼ぐ高収益事業に成長。
仕入れ先・パートナー
特殊鋼・耐熱合金
日立金属(プロテリアル)/ 大同特殊鋼
ニッケル基超合金・チタン合金(タービン部材)
鋳鍛造素材
日本製鋼所 / 神戸製鋼所
ディスク・シャフト用大型鍛造品
開発パートナー
P&W / GE Aerospace / RR / JAEC
エンジン国際共同開発プログラム(RSP)
電子・制御
ハネウェル / 国内サプライヤー
FADEC(エンジン制御装置)・センサー
資機材・建設
鉄鋼メーカー / 協力会社
橋梁用鋼材・プラント機器・据付工事
IHI(コア活動)
航空エンジンR&D・製造
セグメント利益率 22%超
民間エンジンの低圧タービン等を国際共同開発し相馬・瑞穂工場で量産
V2500PW1100G-JMGE9X 約10%シェア
↓
防衛・宇宙事業
戦闘機エンジンF9・哨戒機エンジンF7やロケット部品を防衛省・JAXA向けに供給
F9エンジンF7エンジン次期戦闘機GCAP
↓
アフターマーケット(MRO)
高利益のリカーリング収益
稼働エンジンの整備・部品交換でスペアパーツ収益を長期に獲得
エンジン整備スペアパーツ長期保守契約
↓
原動機・社会基盤
ガスタービン・過給機・ボイラから橋梁・水門までインフラ機器を製造
ガスタービン車両用過給機橋梁・水門
顧客セグメント
航空機・エンジンメーカー
ボーイング / エアバス / P&W / GE
民間機エンジン向け部品をプログラム単位で供給
航空・宇宙・防衛 売上 約5,500億円
防衛・官需
防衛省 / JAXA
戦闘機・哨戒機エンジン、ロケット部品
安定的な政府需要
エネルギー・プラント
電力・ガス・産業プラント事業者
ガスタービン・ボイラ・脱炭素アンモニア設備
社会基盤・建設
国・自治体 / ゼネコン
橋梁・水門・トンネル掘進機・駐車場設備
自動車・産業機械
完成車・建機メーカー
車両用過給機(ターボチャージャー)等
産業システム・汎用機械 売上 約4,756億円
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約1.46兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約1.63兆円
営業利益
営業利益 約1,435億円(8.8%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

民間航空エンジンの国際共同開発における確固たる地位とアフターマーケット(スペアパーツ・整備)の安定収益、防衛費増額を追い風とする防衛用エンジン・ロケットの受注拡大、車両過給機(ターボチャージャー)の世界シェア、ガスタービン・アンモニア燃焼など脱炭素エネルギー技術の蓄積。航空エンジンを核とした高付加価値ポートフォリオ。

主なリスク

民間航空需要・航空会社の運航量に連動するエンジン事業の市況感応度、エンジン部品の品質・供給チェーンリスク、防衛案件の単年度予算変動と原価査定、大型プラント・橋梁工事の工程・採算リスク、為替変動(ドル建てエンジン取引)、有利子負債が大きく自己資本比率が低めの財務構造、株価が業績期待を大きく織り込んだ高PER水準。

03同じ業界のほかの会社

機械で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
IHIの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(IFRS、2025年5月9日発表)
会社計画
2025年5月9日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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