SMC6273有報もと概算
東証プライム・機械|2025年3月期 通期
¥58,000 ▲300(+0.52%)
時価総額 3.7兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
SMCは空気圧制御機器(ニューマチック)で世界シェア首位(約3〜4割)の専業最大手。電磁弁・アクチュエータ・エアシリンダ・FRL機器などFA(ファクトリーオートメーション)の中核部品を製造し、半導体・電機・自動車・工作機械など幅広い産業の生産設備に組み込まれる。海外売上比率は約7割。
稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)24.0%
業種平均 10.9%
成長|売上成長率
B(標準)+2.0%
業種平均 4.3%
効率|ROE
A(高い)11.0%
業種平均 10.5%
体力|自己資本比率
S(際立つ)87.7%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
C(低め)23.7倍
業種平均 31.4倍
還元|配当利回り
B(標準)1.7%
一般的な目安 2.0%
要旨機械の平均を上回る収益力。成長は緩やか、財務はきわめて厚い。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約44%は「中国・アジア」が占め、この事業の利益率は23.4%。全社の営業利益率は24.0%です。
売上はどこから7,920億円
日本2,350億円・30%中国・アジア3,500億円・44%米州・欧州他2,070億円・26%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,900億円(24.0%)
費用6,020億円・76%利益1,900億円・24%
↓ 残った1,900億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,900億円
日本570億円・30%中国・アジア820億円・43%米州・欧州他510億円・27%
提供価値
空気圧制御機器(エアシリンダ・バルブ)で国内シェア約60%・世界シェア約30%の首位。70万超の品番と世界8,000人の営業網で即納体制を築き、営業利益率24%の高収益を維持。
仕入れ先・パートナー
アルミ素材
アルミ地金・ダイカストメーカー
シリンダ・バルブ筐体用アルミ合金・ダイカスト材
電子部品
国内電子部品メーカー
電磁弁用ソレノイド・センサー素子・基板
ゴム・樹脂
シール材・樹脂部品サプライヤー
パッキン・Oリング・チューブ用樹脂
鋼材・ばね
特殊鋼・ばねメーカー
ステンレス鋼材・スプリング・ねじ部品
生産設備
自社内製+工作機械メーカー
加工・組立の自動化ライン
SMC(コア活動)
多品種・標準品開発
品番 70万超70万超の品番をカタログ標準品として開発し顧客の用途を網羅
エアシリンダ電磁弁・バルブ温調・センサー省エネ機器
↓
国内一貫生産・即納
国内マザー工場で内製化率を高め短納期・安定供給を実現
筑波技術センター内製化戦略在庫短納期
↓
グローバル販売・技術提案
海外売上比率 約70%世界83ヵ国・約8,000人の営業技術陣が現場のFA自動化を支援
世界8,000人営業83ヵ国展開現場技術提案
↓
省エネ・新分野提案
エア消費を抑える省エネ機器やバッテリー・半導体向け専用弁を投入
省エネ提案半導体向け専用弁EV電池向け
顧客セグメント
半導体製造装置
東京エレクトロン / 装置メーカー
成膜・エッチング装置向け薬液・真空バルブ
高採算・成長分野
FA・産業ロボット
ファナック / 安川電機等
ロボット・自動化ラインのエアシリンダ・バルブ
FA基盤需要
自動車・EV電池
自動車・電池メーカー
組立ラインとリチウムイオン電池製造の空気圧制御
食品・医療・実装
食品・医療・電子実装メーカー
包装・検査・実装工程向け制御機器
海外OEM・代理店
中国・欧米のFA装置メーカー
現地装置メーカー・代理店経由の組込み採用
中国市場+10.7%
コストフロー(仕入れ先へ)
材料・部品費+販管費 約6,019億円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約7,921億円
営業利益
営業利益 1,902億円(24.0%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
約1.2万点に及ぶ製品ラインと約70万型番のカタログ品で幅広い顧客ニーズに即応。世界80超の国・地域に張り巡らせた直販に近い販売網と短納期体制、空気圧制御に特化した規模の経済が24%前後の高営業利益率と実質無借金(自己資本比率約88%)の財務基盤を支える。
主なリスク
顧客の設備投資サイクルに業績が連動し、半導体・電機の市況悪化時に受注が大きく振れる。中国市場の景気変動、円高による海外売上の目減り、米国関税、競合(CKD・コガネイ・独Festo等)との価格競争がリスク。