ZAIBIZ|企業分析

三菱重工業7011有報もと概算

東証プライム・機械|2025年3月期 通期
¥3,400 ▲42(+1.25%)
時価総額 11.5兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

三菱重工業は、エナジー(火力・原子力・GTCC・脱炭素)、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステム、航空・防衛・宇宙の4セグメントを中核とする総合重機械大手。発電システム、防衛装備品(艦艇・戦闘機・ミサイル)、航空機エンジン部品、ターボチャージャー、フォークリフトまで広範に手がける。2025年3月期は防衛需要の急拡大とエナジー部門の好調で売上収益5兆271億円(前期比7.9%増)、事業利益3,831億円(同46.1%増)と過去最高を更新。親会社の所有者に帰属する当期利益は2,454億円(同10.6%増)となった。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)7.6%
業種平均 10.9%
成長|売上成長率
A(高い)+7.9%
業種平均 4.3%
効率|ROE
A(高い)9.6%
業種平均 10.5%
体力|自己資本比率
B(標準)39.8%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)46.6倍
業種平均 31.4倍
還元|配当利回り
C(低め)0.7%
一般的な目安 2.0%
要旨機械の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は標準的。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約38%は「エナジー」が占め、この事業の利益率は8.6%。全社の営業利益率は7.6%です。

売上はどこから5.03兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 3,840億円(7.6%)
↓ 残った3,840億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 4,090億円
航空・防衛・宇宙は売上の22%で、利益の28%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(3,840億円)と一致しない。
提供価値
GTCC大型ガスタービンで世界トップ級シェア。発電・防衛宇宙・航空エンジン・物流冷熱を束ねる総合重工。防衛費GDP2%化を追い風に受注残は約11兆円規模へ拡大。
仕入れ先・パートナー
特殊鋼・素材
日本製鉄 / 大同特殊鋼
タービン用耐熱鋼・鍛鋼・高張力鋼板
高温材料
プロテリアル / 国内合金メーカー
ニッケル基超合金・タービン翼用鋳鍛材
電子・制御
三菱電機 / 横河電機
発電プラント制御システム・計装機器
航空エンジン部品
IHI / 川崎重工(共同分担)
P&W・RR向け民間エンジン国際共同開発の分担製造
防衛装備部材
国内防衛サプライチェーン各社
ミサイル・艦艇・誘導弾の構成部品
三菱重工業(コア活動)
エナジー(GTCC)
受注の主力セグメント
高効率ガスタービン複合発電・SOEC/水素・原子力で電源を供給
大型ガスタービン水素・アンモニア混焼原子力CO2回収
↓
防衛・宇宙
防衛受注 急拡大
戦闘機・護衛艦・誘導弾・H3ロケットを防衛省・JAXA向けに開発製造
次期戦闘機GCAP護衛艦・潜水艦誘導弾(増産)H3ロケット
↓
航空・物流・冷熱
民間航空エンジン部品・ターボチャージャー・フォークリフト・空調を量産
民間エンジン分担ロジスネクスト業務用空調ターボチャージャー
↓
プラント・インフラ
製鉄機械・化学プラント・環境設備・交通システムをEPCで提供
環境プラントAGT交通システム製鉄機械EPC一括
顧客セグメント
電力会社・IPP
国内電力・海外発電事業者
GTCC大型ガスタービン・保守サービス
エナジー主力顧客
防衛・宇宙官需
防衛省 / JAXA
戦闘機・艦艇・誘導弾・H3ロケット
防衛需要が拡大
航空エンジン
P&W / ロールス・ロイス
民間ジェットエンジンの国際共同開発分担
産業・物流顧客
倉庫・製造業・流通
フォークリフト・業務用空調・冷熱設備
海外インフラ
新興国電力・交通当局
発電・交通システム・環境プラントEPC
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約4.4兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約5.0兆円
営業利益
事業利益 約3,830億円(約7.7%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

防衛省向け装備品で国内最大手のポジションを持ち、政府の防衛費増額(GDP比2%)を背景に受注残高が過去最高水準に拡大。GTCC(ガスタービン複合発電)で世界トップクラスのシェア、原子力・脱炭素(CCUS・水素・アンモニア)技術、航空エンジン(P&W向けGTFスペア)まで及ぶ多角的ポートフォリオ。データセンター電力需要を捉えるガスタービン受注の急増。

主なリスク

大型プロジェクト(火力・プラント)の工程・採算リスク、防衛案件の単年度変動と原価査定、航空機エンジン部品の需要変動、原材料・為替変動、SpaceJet(旧MRJ)撤退の教訓を踏まえた新規大型開発の不確実性、脱炭素移行に伴う火力事業の長期的縮小リスク。

03同じ業界のほかの会社

機械で営業利益率が高い3社
  • SMC営業利益率 24.0%
  • クボタ営業利益率 10.5%
  • IHI営業利益率 7.2%

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
三菱重工業の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(IFRS、2025年5月9日発表)
会社計画
2025年5月9日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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