クボタ6326有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
クボタはトラクター・コンバイン・田植機などの農業機械を中核とする機械大手で、事業は機械(農機・建機・エンジン)と水・環境の2セグメントで構成されます。ミニショベルなどの建設機械やエンジンも自社で一貫生産し、鉄管・ポンプ・環境プラントなどの水インフラ事業も展開します。北米が最大市場で、欧州・インド・東南アジアにも生産・販売網を持ちます。各地の販売金融網が農機販売を下支えする構造です。
02業績の推移
直近4四半期の売上は3.05兆円で、前年の同じ4四半期から+1.0%。営業利益率は9.2%、ROEは9.3%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 8,000億円 | 950億円 | 11.9% | 690億円 | ¥2,280 |
| 24Q2 | 7,800億円 | 900億円 | 11.5% | 660億円 | ¥2,100 |
| 24Q3 | 7,200億円 | 680億円 | 9.4% | 500億円 | ¥1,880 |
| 24Q4 | 7,200億円 | 630億円 | 8.8% | 450億円 | ¥1,860 |
| 25Q1 | 7,900億円 | 830億円 | 10.5% | 580億円 | ¥1,920 |
| 25Q2 | 7,700億円 | 780億円 | 10.1% | 540億円 | ¥1,880 |
| 25Q3 | 7,400億円 | 620億円 | 8.4% | 430億円 | ¥1,900 |
| 25Q4 | 7,500億円 | 570億円 | 7.6% | 410億円 | ¥1,950 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 3.02兆円 | 3,160億円 | 10.5% | 2,300億円 | — |
| FY25 | 3.05兆円 | 2,800億円 | 9.2% | 1,960億円 | +1.0% |
03会社計画 — 25/12期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率10.5%は機械5社中2位で、業界平均10.9%との差は-0.4ポイントです。
会社の見立て:増収を計画する一方、北米農機の市況軟調と為替・コスト前提の保守化により営業利益は二桁減益、親会社帰属当期利益も前期比-14.9%と踏み込んだ減益計画。中期ではインド・東南アジアのトラクター需要拡大と国内の水・環境インフラ更新需要を成長ドライバーに据える。2025年2月13日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上3.05兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,960億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 38.0% |
| 国内法人・金融機関 | 20.0% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 16.5% |
| 個人・その他 | 16.3% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 6.2% |
| 明治安田生命保険 | 3.0% |
06経営の体制
農機・建機から水インフラまで幅広い事業を支える技術・技能人材を国内外で育成しています。世界各地の生産・販売網を担う多様な人材の確保をサステナビリティの柱としています。
07経営方針と課題 — 有報から
世界の食料と水インフラを支える必需性の高い事業ポートフォリオを軸に、安定した収益基盤を維持する方針です。農機・建機・エンジンの垂直統合と販売金融網により収益を平準化しています。インド・東南アジアのトラクター需要と国内の水インフラ更新需要を中長期の成長軸に据えています。
- 01北米農機の市況・在庫調整サイクルに左右されにくい収益構造を築くこと。
- 02インド・東南アジアなど新興国のトラクター市場での存在感をさらに高めること。
- 03国内水道インフラの更新需要を着実に取り込むこと。
最大市場である北米農機の需要や在庫調整サイクルに業績が左右される構造です。
金利上昇は農家の設備投資意欲を抑え、農機需要の下押し要因となり得ます。
円高による海外利益の目減りや、原材料・物流コストの上昇が採算を圧迫します。
新興国の天候・補助金政策の変動や、販売金融に伴う与信リスクが収益に影響し得ます。
08投資の中身
農業機械の省力化・自動化技術や、建機・エンジンの環境対応、水インフラ関連技術の開発を進めています。食料と水という社会課題に応える製品開発に注力しています。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。