リクルートホールディングス6098有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
求人検索エンジン「Indeed」「Glassdoor」を中核とするHR Technology事業を主力に、国内の人材派遣(Staffing)、販促・人材メディア(Matching & Solutions)の3領域を展開するグローバルHRテック企業。Indeedは世界の多くの国で利用され、求人マッチングのデジタル化を牽引する。広告課金から応募・採用に応じた成果報酬モデルへの転換を進め、収益性を高めている。低資本集約型のビジネスモデルにより高い資本効率と潤沢なキャッシュフローを実現している点が特徴。
02業績の推移
直近4四半期の売上は3.56兆円で、前年の同じ4四半期から+4.1%。営業利益率は13.8%、ROEは27.2%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 8,500億円 | 1,300億円 | 15.3% | 1,400億円 | ¥6,480 |
| 24Q2 | 8,600億円 | 1,300億円 | 15.1% | 1,400億円 | ¥6,920 |
| 24Q3 | 8,600億円 | 1,300億円 | 15.1% | 1,300億円 | ¥7,340 |
| 24Q4 | 8,500億円 | 1,300億円 | 15.3% | 1,400億円 | ¥8,180 |
| 25Q1 | 8,800億円 | 1,200億円 | 13.6% | 900億円 | ¥9,560 |
| 25Q2 | 8,900億円 | 1,200億円 | 13.5% | 1,000億円 | ¥10,280 |
| 25Q3 | 9,000億円 | 1,300億円 | 14.4% | 1,000億円 | ¥10,840 |
| 25Q4 | 8,900億円 | 1,200億円 | 13.5% | 900億円 | ¥11,180 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 3.42兆円 | 5,200億円 | 15.2% | 5,500億円 | — |
| FY25 | 3.56兆円 | 4,900億円 | 13.8% | 3,800億円 | +4.1% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率13.8%はIT・通信10社中6位で、業界平均18.2%との差は-4.4ポイントです。
会社の見立て:HR Technology(Indeed・Glassdoor)の収益成長と生成AI機能の収益化を成長ドライバーとする。大型自己株取得を継続し高ROEを維持。前期の一過性益剥落の影響を本業の利益成長で吸収する。2025年5月9日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上3.56兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は3,800億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 41.5% |
| 個人・その他 | 18.2% |
| 日本マスタートラスト | 14.8% |
| 凸版印刷 | 6.2% |
| 日本カストディ銀行 | 5.6% |
| 電通グループ | 4.1% |
06経営の体制
多様な人材が活躍できる企業文化を重視し、グローバルなHRテック人材の確保・育成と、従業員のエンゲージメント向上に取り組んでいる。
07経営方針と課題 — 有報から
Indeedを中核とするHR Technology事業のプラットフォーム強化と、成果報酬モデルへの転換による収益性向上を経営戦略の柱に据える。生成AIを活用したマッチング精度の向上を進めるとともに、低資本集約の強みを活かした高い資本効率と積極的な株主還元を志向する。
- 01Indeedの収益が労働市場の景気変動に強く連動するため、収益基盤の安定化を図ること
- 02生成AIを活用したマッチング精度の向上で、グローバル競合に対する優位を維持すること
- 03求人広告・データ保護に関する各国規制への対応を進めること
Indeedの売上が米国を中心とした労働市場の景気に連動し、求人数の減少が直撃する。
グローバル競合との競争激化や、AI技術の進展が事業環境を変えうる。
求人広告やデータ保護に関する規制の強化が、事業運営に影響しうる。
海外収益の比重が高く、円高進行は円換算の収益を目減りさせる。
08投資の中身
求人マッチングの精度向上に向け、生成AIを含む機械学習技術の研究開発とプロダクト改良に継続的に取り組んでいる。
09同業のなかでの位置
- ソフトバンクグループ営業利益率 73.1%
- KDDI営業利益率 18.9%
- 野村総合研究所営業利益率 17.6%
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。