リクルートホールディングス6098有報もと概算
東証プライム・IT・サービス|2025年3月期 通期
¥11,180 ▲116(+1.05%)
時価総額 15.8兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
リクルートホールディングスは、求人検索エンジン「Indeed」「Glassdoor」を中核とするHR Technology事業を主力に、国内の人材派遣(Staffing)、販促・人材メディア「リクルート」(Matching & Solutions)の3領域を展開するグローバルHRテック企業。Indeedは世界60カ国以上で利用され、求人マッチングのデジタル化を牽引する。
稼ぐ力|営業利益率
A(高い)13.8%
業種平均 18.2%
成長|売上成長率
B(標準)+4.1%
業種平均 4.8%
効率|ROE
S(際立つ)27.2%
業種平均 14.2%
体力|自己資本比率
A(高い)42.7%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)41.2倍
業種平均 20.0倍
還元|配当利回り
C(低め)0.2%
一般的な目安 2.0%
要旨IT・通信の平均を下回る収益力。成長は緩やか、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約46%は「HR Technology」が占め、この事業の利益率は21.0%。全社の営業利益率は13.8%です。
売上はどこから3.56兆円
HR Technology1.62兆円・46%Matching & Solutions1.10兆円・31%Staffing8,400億円・24%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 4,900億円(13.8%)
費用3.07兆円・86%利益4,900億円
↓ 残った4,900億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 4,900億円
HR Technology3,400億円・69%Matching & Solutions1,000億円・20%Staffing500億円
HR Technologyは売上の46%で、利益の69%を稼ぐ。
提供価値
求職者と企業を直結するIndeed/Glassdoor(HRテクノロジー)で世界No.1の求人プラットフォームを構築。販促メディア×人材派遣の3本柱で、求人広告から雇用成立までを一気通貫で収益化。
仕入れ先・パートナー
求人データ
世界の企業・求人サイト
Indeedがクロールする求人情報(オーガニック求人)
数億件規模の求人在庫
クラウド基盤
AWS / Google Cloud
Indeed・SUUMO等のサーバー/AIインフラ
派遣スタッフ
登録派遣スタッフ(国内外)
Staffing事業の労働力(リクルートスタッフィング等)
派遣関連費が原価の中核
掲載店舗・物件
飲食店・美容室・不動産会社
ホットペッパー/SUUMOへの掲載コンテンツ
広告・送客
Google / 各種媒体
Indeed・販促メディアへの集客広告枠
リクルートホールディングス(コア活動)
HRテクノロジー
売上 約1.1兆円Indeed・Glassdoorで求職者と企業を成果報酬型でマッチング
IndeedGlassdoor成果課金(PPC/PPA)求人AI
↓
マッチング&ソリューション
売上 約8,200億円ホットペッパー・SUUMO・タウンワーク等の販促/HRメディア運営
ホットペッパーSUUMOAirレジ/SaaSじゃらん
↓
人材派遣(Staffing)
売上 約1.7兆円国内・欧米で派遣スタッフを企業に供給
リクルートスタッフィング欧米派遣登録型派遣
↓
プロダクト開発・データ活用
AIによる求人推薦と業務SaaS(Air ビジネスツールズ)を内製開発
生成AIレコメンドAirレジデータドリブン
顧客セグメント
求人企業(HR)
世界の採用企業
Indeed/Glassdoorで採用、クリック/応募ごとに課金
HRテクノロジーの主収益
中小店舗
飲食店・美容室・サロン
ホットペッパーグルメ/ビューティーへ集客広告を出稿
販促メディアの基盤顧客
不動産事業者
不動産仲介・デベロッパー
SUUMOへ物件掲載・反響課金
派遣先企業
国内外の事業会社
リクルートスタッフィング・欧米拠点経由で人材を確保
派遣料金として回収
求職者・生活者
個人ユーザー
無料で求人検索・予約・口コミ閲覧(送客の起点)
コストフロー(仕入れ先へ)
派遣原価・販管費・広告費 約3.1兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約3.6兆円
営業利益
営業利益 約4,900億円(約14%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
世界最大級の求人検索プラットフォームIndeedによるネットワーク効果と圧倒的な求人・求職者データ。広告課金から成果報酬(応募・採用課金)への転換による高収益化、生成AIを活用したマッチング精度向上。低資本集約型ビジネスによる高ROE(27%超)と潤沢なFCF。
主なリスク
Indeedの売上が米国を中心とした労働市場の景気変動に強く連動し、求人数の減少が直撃する。グローバル競合(LinkedIn等)との競争激化、HR Technologyへの規制(求人広告・データ保護)、為替(円高で海外収益が目減り)、国内派遣事業の労働需給変動。2025年3月期は前期の一過性益の反動で純利益が減益となった。
03同じ業界のほかの会社
IT・通信で営業利益率が高い3社
- ソフトバンクグループ営業利益率 73.1%
- KDDI営業利益率 18.9%
- 野村総合研究所営業利益率 17.6%