資生堂4911有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
当社グループは、複数のグローバルブランドを擁する日本最大手の化粧品メーカーであり、日本・中国・アジアパシフィック・米州・欧州・トラベルリテールという地域別のセグメントで事業を展開している。高価格帯のプレステージスキンケアを中核に、メイクアップやフレグランスも手がけ、世界の広範な国・地域で事業を営んでいる。日本発ブランドはアジアで強い支持を得ており、独自の皮膚科学研究が差別化要因となっている。中国市場やトラベルリテールチャネルへの依存度が相対的に高い。
02業績の推移
資生堂の売上は前年比+1.8%、営業利益率は0.8%、ROEは-1.7%です。素材・化学の平均営業利益率は10.9%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 2,350億円 | 60億円 | 2.6% | 40億円 | ¥4,500 |
| 24Q2 | 2,500億円 | 40億円 | 1.6% | 10億円 | ¥4,300 |
| 24Q3 | 2,450億円 | 0百万円 | 0.0% | -60億円 | ¥3,400 |
| 24Q4 | 2,600億円 | -20億円 | -0.8% | -100億円 | ¥2,850 |
| 25Q1予 | 2,400億円 | 80億円 | 3.3% | 40億円 | ¥2,700 |
| 25Q2予 | 2,550億円 | 100億円 | 3.9% | 60億円 | ¥2,800 |
| 25Q3予 | 2,550億円 | 90億円 | 3.5% | 50億円 | ¥2,900 |
| 25Q4予 | 2,500億円 | 70億円 | 2.8% | 50億円 | ¥2,950 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 9,900億円 | 80億円 | 0.8% | -110億円 | — |
03会社計画 — 25/12期 会社予想
会社計画は今期の売上1.00兆円・営業利益率3.4%。直近4四半期の実績は売上9,900億円・利益率0.8%でした。
会社の見立て:営業利益はIFRS基準(実績75.75億円→予想約340億円)。参考にコア営業利益ベースでは前期365億円→予想365億円で横ばい(+0.4%)。構造改革「SHIFT 2025 and Beyond」の費用計上が一巡し、日本事業の収益改善とコスト構造改革(人員適正化・本社機能スリム化)の効果を織り込む。中国市場・トラベルリテールの回復ペースが前提で変動リスク大。2025年2月10日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上9,900億円から費用と税金などを引くと、-110億円の赤字が残る。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 38.5% |
| 個人・その他 | 21.7% |
| 国内法人・金融機関 | 18.0% |
| 日本マスタートラスト信託銀行 | 15.2% |
| 日本カストディ銀行 | 5.8% |
| 自己株式 | 0.8% |
06経営の体制
多様な人材の活躍推進と従業員のエンゲージメント向上を重視し、美と健康を通じた社会貢献や環境配慮をサステナビリティ経営の柱に据えている。
07経営方針と課題 — 有報から
スキンビューティー領域への集中と高価格帯ブランドの強化を軸に、構造改革を通じて収益体質の立て直しを進める方針である。地域ごとの需要変化に機動的に対応しつつ、研究開発とブランド投資により中長期の持続的成長を目指している。
- 01構造改革を通じて収益体質を立て直し、利益率を回復させること。
- 02中国市場やトラベルリテールチャネルへの依存度を分散し、需要変動への耐性を高めること。
- 03ブランドポートフォリオの選択と集中により経営資源を成長領域へ配分すること。
中国市場への依存度が高く、現地景気や消費動向、日本製品への需要変化が業績に大きな影響を及ぼす可能性がある。
トラベルリテール(免税)チャネルの在庫調整が長期化すると、売上・収益の回復が遅れるおそれがある。
構造改革に伴う費用や拠点整理が先行し、想定した収益改善が実現しない場合には業績を圧迫する可能性がある。
海外事業の比率が高く、為替の変動が海外収益や原材料コストに影響を与える可能性がある。
08投資の中身
皮膚科学を基盤に、スキンケアやサンケアなどの分野で独自技術の開発を進め、ブランド価値の向上と製品競争力の強化に取り組んでいる。