ZAIBIZ|企業分析

楽天グループ4755有報もと概算

東証プライム・IT・通信|2024年12月期 通期
¥950 ▲12(+1.28%)
時価総額 2.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

楽天グループは「楽天市場」を中核とするEC(インターネットサービス)、楽天カード・楽天銀行・楽天証券を束ねるフィンテック、そして楽天モバイルの3つを主要セグメントとするインターネット・コングロマリットです。約70に及ぶサービスを楽天ポイントで連結する「楽天経済圏」を築き、国内で大規模なユーザー基盤を抱えています。収益源はEC流通に伴う手数料・広告収入、金融事業の利鞘・手数料収入、通信事業の利用料と多岐にわたります。海外ではメッセージングのViberや通信インフラ事業Rakuten Symphonyも展開しています。

02業績の推移

楽天グループの売上は前年比+10.0%、営業利益率は2.3%、ROEは-17.5%です。IT・通信の平均営業利益率は18.2%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q15,350億円20億円0.4%-420億円¥760
24Q25,570億円100億円1.8%-450億円¥800
24Q35,670億円180億円3.2%-400億円¥880
24Q46,210億円230億円3.7%-350億円¥930
25Q1予5,800億円200億円3.4%50億円¥900
25Q2予6,000億円250億円4.2%100億円¥920
25Q3予6,150億円280億円4.6%140億円¥940
25Q4予6,550億円320億円4.9%200億円¥950
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY242.28兆円530億円2.3%-1,620億円—
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 25/12期 会社方針

会社計画は今期の売上2.45兆円・営業利益率4.3%。直近4四半期の実績は売上2.28兆円・利益率2.3%でした。

売上高(計画)
2.50兆円
前期比 +9.7%
営業利益(計画)
1,050億円
前期比 +98%
純利益(計画)
500億円
前期比 黒字転換

会社の見立て:モバイルセグメントの単月EBITDA黒字化と契約数積み上げ、フィンテックの最高益更新、インターネットサービスの増益で連結営業利益の大幅拡大を見込む。会社は明確な売上・利益の数値ガイダンスを示さず、モバイル事業の黒字化時期を最重要KPIとして提示。数値は市場想定に基づく目安。2025年2月14日発表(2024年12月期 決算説明会)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上2.28兆円から費用と税金などを引くと、-1,620億円の赤字が残る。

損益の骨格(売上 → 純利益)純利益は-1,620億円の赤字
2.3兆
−2.2兆
530億
−2,150億
−1,620億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率2.3%・純利益率-7.1%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 26.5兆円)自己資本比率 3.5%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 2.02倍。細い帯=有利子負債 2.50兆円、純資産 1.24兆円
営業CF
+9,500億円
本業が生む現金
投資CF
−4,500億円
設備・投融資へ
財務CF
+2,000億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+5,000億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)-0.6% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
4.5円/株
利回り 0.5%
配当性向
0.0%
配当を出していない(無配)
EPS
-77円
1株当たり純利益
BPS
432円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計22.0%
三木谷浩史(会長兼社長)13.7%
クリムゾングループ(資産管理会社)11.5%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)4.8%
日本カストディ銀行(信託口)3.2%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
10名
うち社外 5名(50%)
女性取締役
20%
2名
従業員
32,079人
平均37歳・年収780万円

多様なサービスを支える技術人材の確保・育成を重視し、ダイバーシティ推進や働きやすい環境整備などサステナビリティの取組みを進めているとみられる。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

各サービスを楽天ポイントで結び付けクロスユースを高める「楽天経済圏」の深耕が経営の基本方針とみられます。フィンテックの安定収益を土台に、楽天モバイルの契約数拡大と黒字化を最重要課題として位置づけている構図です。競争が激しい国内EC・通信市場のなかで、経済圏内の顧客囲い込みによる差別化を志向していると考えられます。

対処すべき課題
  1. 01楽天モバイルの契約数拡大と早期の黒字化により通信事業の先行投資負担を解消すること
  2. 02多額の社債償還を見据えた有利子負債の圧縮と財務基盤の安定化を進めること
  3. 03EC・フィンテック各事業の収益力を維持し経済圏全体の相乗効果を高めること
1. 事業投資・収益化リスク

楽天モバイルの基地局投資など先行負担が重く、黒字化の時期次第で連結業績が大きく左右されるとみられる。

2. 財務・金利リスク

有利子負債の水準が高く、社債償還や金利環境の変化が資金調達コストや財務の健全性に影響を及ぼす可能性がある。

3. 規制・法制リスク

銀行・証券・カードなど金融子会社は各種業法や監督の下にあり、規制強化が事業運営の制約となり得る。

4. 競争リスク

EC市場では大手プラットフォーマーとの競争が激しく、シェアや収益性の維持が課題となる。

08投資の中身

設備投資
3,000億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
500億円
将来の稼ぐ力への投資

AIを活用したレコメンドや広告最適化、Rakuten Symphonyの完全仮想化ネットワーク技術など、EC・金融・通信を横断する技術開発に取り組んでいるとみられる。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(IT・通信・10社中)
営業利益率2.3%10位/10社
ROE-17.5%10位/10社
売上成長率+10.0%1位/10社
PER(割安さ)—算出不可(赤字)
時価総額9位/10社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
IT・通信で営業利益率が高い3社

10株価との連動

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
楽天グループの有価証券報告書(2024年12月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信・決算説明会資料 2024年12月期(2025年2月14日発表)
会社計画
2025年2月14日発表(2024年12月期 決算説明会)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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