花王4452有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
当社グループは、衣料用洗剤や紙おむつなどのハイジーン&リビングケア、スキンケア・ヘルスケアを担うヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品の消費者向け事業に、油脂・界面活性剤を扱うケミカル事業を加えた構成の日用品・化粧品大手である。国内首位級のブランド群を持ち、消費財が安定した収益基盤を形成する一方、化粧品事業とケミカル事業がこれを補完している。界面活性剤・油脂化学の独自技術を消費財へ転用する川上から川下までの垂直統合が特徴である。長年にわたる連続増配に象徴される高い財務規律を維持している。
02業績の推移
花王の売上は前年比+6.3%、営業利益率は9.0%、ROEは10.0%です。素材・化学の平均営業利益率は10.9%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 3,900億円 | 200億円 | 5.1% | 150億円 | ¥5,980 |
| 24Q2 | 4,080億円 | 450億円 | 11.0% | 330億円 | ¥6,240 |
| 24Q3 | 4,150億円 | 450億円 | 10.8% | 330億円 | ¥6,480 |
| 24Q4 | 4,154億円 | 366億円 | 8.8% | 261億円 | ¥6,320 |
| 25Q1予 | 3,950億円 | 250億円 | 6.3% | 170億円 | ¥6,600 |
| 25Q2予 | 4,130億円 | 500億円 | 12.1% | 340億円 | ¥6,450 |
| 25Q3予 | 4,200億円 | 500億円 | 11.9% | 340億円 | ¥6,550 |
| 25Q4予 | 4,220億円 | 450億円 | 10.7% | 300億円 | ¥6,500 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 1.63兆円 | 1,466億円 | 9.0% | 1,071億円 | — |
03会社計画 — 25/12期 会社予想
会社計画は今期の売上1.65兆円・営業利益率10.3%。直近4四半期の実績は売上1.63兆円・利益率9.0%でした。
会社の見立て:構造改革(人員適正化・不採算ブランド整理)の効果が通期で寄与。化粧品事業の再建と中国・米国の販売回復が前提。2025年2月4日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上1.63兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,071億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 36.0% |
| 個人・その他 | 23.2% |
| 国内法人・金融機関 | 19.0% |
| 日本マスタートラスト信託銀行 | 13.8% |
| 日本カストディ銀行 | 6.1% |
| 自己株式 | 1.9% |
06経営の体制
多様な人材の活躍と従業員の働きがい向上を重視し、環境配慮型製品の開発や持続可能な原料調達を通じたサステナビリティ経営を推進している。
07経営方針と課題 — 有報から
研究開発力を核とした高付加価値な製品開発と、価格改定を含む収益体質の改善を通じて、安定した利益成長と株主還元の継続を重視する方針である。構造改革により低採算領域を見直しつつ、化粧品事業の再成長とグローバル展開の強化を図っている。
- 01原材料や包材価格の変動に対応したコスト管理と価格戦略を強化すること。
- 02化粧品事業の収益回復とブランドポートフォリオの再構築を進めること。
- 03国内市場の縮小に備えたグローバル展開と成長領域への投資を加速すること。
油脂や包材などの原材料価格の変動が製造コストを左右し、価格転嫁が追いつかない場合に収益を圧迫する可能性がある。
人口減少により国内の日用品市場が縮小し、成長機会が制約されるおそれがある。
化粧品事業は景気やインバウンド、海外現地需要の動向に左右され、回復が想定より遅れる可能性がある。
円安の進行は輸入原料コストを押し上げ、収益に影響を及ぼす可能性がある。
08投資の中身
界面活性剤・油脂化学などの基盤技術を核に、洗浄・皮膚科学・清潔衛生などの領域で研究開発を進め、消費財と素材の双方で高付加価値な製品の創出を目指している。