ZAIBIZ|企業分析

三菱ケミカルグループ4188有報もと概算

東証プライム・素材・化学|2025年3月期 通期
¥1,095 ▲9(+0.83%)
時価総額 1.58兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

三菱ケミカルグループは、化学品から機能性材料、産業ガス、医薬品まで手がける国内最大級の総合化学メーカーです。高機能フィルムや電池材料などのスペシャリティマテリアルズ、世界首位級シェアを持つMMA(アクリル樹脂原料)、石化基盤のベーシックマテリアルズ、産業ガス(日本酸素HD)、医薬品(田辺三菱製薬)の5つのセグメントで構成されます。石化からスペシャリティ、産業ガス、医薬まで広がる事業規模と技術基盤が特徴です。ポートフォリオ改革の一環として、一部事業の切り出しを含む構造改革を進めています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は4.41兆円で、前年の同じ4四半期から+0.5%。営業利益率は4.5%、ROEは2.6%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11.07兆円720億円6.7%330億円¥880
24Q21.10兆円680億円6.2%310億円¥840
24Q31.11兆円640億円5.8%300億円¥760
24Q41.11兆円580億円5.2%256億円¥800
25Q11.09兆円520億円4.8%130億円¥820
25Q21.10兆円510億円4.6%120億円¥850
25Q31.10兆円490億円4.5%110億円¥900
25Q41.12兆円447億円4.0%90億円¥1,095
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY244.39兆円2,620億円6.0%1,196億円—
FY254.41兆円1,967億円4.5%450億円+0.5%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率4.5%は素材・化学8社中7位で、業界平均10.9%との差は-6.4ポイントです。

売上高(計画)
3.74兆円
前期比 -5.3%
営業利益(計画)
2,020億円
前期比 +43.6%
純利益(計画)
1,450億円
前期比 +222.1%

会社の見立て:2026年3月期予想は田辺三菱製薬(ファーマ事業)の譲渡完了を前提に、ファーマ事業を期初から非継続事業として扱う。このため売上収益は前期比減少だが、コア営業利益2,650億円・親会社帰属当期利益1,450億円を見込み実質増益。為替前提や石化市況の回復、構造改革の効果を織り込む。2025年5月13日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上4.41兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は450億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の1.0%が純利益に
4.4兆
−4.2兆
1,967億
−1,517億
450億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率4.5%・純利益率1.0%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 5.89兆円)自己資本比率 29.5%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.95倍
営業CF
+5,530億円
本業が生む現金
投資CF
−2,750億円
設備・投融資へ
財務CF
−2,470億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+2,780億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)0.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
32円/株
利回り 2.9%
配当性向
101.2%
利益を超える配当。この水準は続かない可能性
EPS
31.6円
1株当たり純利益
BPS
1,223円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計34.0%
個人・その他18.5%
日本マスタートラスト信託銀行14.5%
日本カストディ銀行6.1%
明治安田生命保険3.2%

06経営の体制

機関設計
指名委員会等設置会社
取締役
12名
うち社外 7名(58%)
女性取締役
25%
3名
従業員
63,258人
平均42歳・年収850万円

幅広い事業を支える技術・研究人材の育成やダイバーシティ推進に取り組み、環境・安全に配慮したサステナビリティ経営を進めているとみられる。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

中期経営計画に沿って、ファーマや産業ガス事業の切り出しを含むポートフォリオ改革を進め、収益力の底上げを図る方針とみられます。市況に左右されやすい石化基盤の再構築と、スペシャリティ分野への経営資源シフトが戦略の中心です。財務レバレッジが高いため、構造改革を通じた収益性と財務体質の改善が重視されていると考えられます。

対処すべき課題
  1. 01赤字が続く石化基盤事業の構造改革と収益性の改善を進めること
  2. 02ファーマ・産業ガス事業の切り出しを含むポートフォリオ改革を着実に実行すること
  3. 03有利子負債の水準に配慮した財務体質の改善と株主還元の持続性確保
1. 市況変動リスク

石化基盤事業はナフサ市況や海外需要の影響を強く受け、赤字となる局面もあり業績の変動要因となる。

2. 構造改革リスク

構造改革に伴う一過性費用や減損が営業利益・純利益を圧迫する可能性がある。

3. 財務・金利リスク

財務レバレッジが高く、金利・為替の変動が調達コストや業績への感応度を高める。

4. 規制・環境リスク

化学・医薬事業は環境規制や薬事規制の下にあり、規制強化がコストや事業運営に影響し得る。

08投資の中身

設備投資
3,390億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
1,240億円
将来の稼ぐ力への投資

電池材料や高機能フィルムなどのスペシャリティ分野、医薬品の創薬を中心に研究開発を継続し、高付加価値製品の開発に注力しているとみられる。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(素材・化学・8社中)
営業利益率4.5%7位/8社
ROE2.6%7位/8社
売上成長率+0.5%8位/8社
PER(割安さ)34.6倍6位/7社
時価総額5位/8社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
素材・化学で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.52(n=8)やや負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
三菱ケミカルグループの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信・有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年5月13日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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