ZAIBIZ|企業分析

信越化学工業4063有報もと概算

東証プライム・素材・化学|2026年3月期 通期
¥5,820 ▲60(+1.05%)
時価総額 11.6兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

塩化ビニル樹脂で世界的に高いシェアを持つ米シンテック事業と、世界的に高いシェアを握る半導体ウエハー事業を二本柱とする総合化学メーカー。塩ビ・シリコーン等の「生活環境基盤材料」と、半導体シリコン・フォトレジスト等の「電子材料」を中核に、機能性化学品・加工事業を加えて構成する。市況耐性の異なる複数事業の組み合わせにより、製造業として高水準の営業利益率を維持してきた。徹底した低コスト・高稼働の生産体制と健全な財務基盤が収益力を支える。

02業績の推移

直近4四半期の売上は2.55兆円で、前年の同じ4四半期から+0.8%。営業利益率は24.9%、ROEは10.2%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q16,200億円1,850億円29.8%1,350億円¥5,980
24Q26,300億円1,900億円30.2%1,380億円¥5,640
24Q36,400億円1,850億円28.9%1,330億円¥5,320
24Q46,400億円1,820億円28.4%1,280億円¥5,510
25Q16,300億円1,620億円25.7%1,200億円¥5,680
25Q26,400億円1,600億円25.0%1,190億円¥5,750
25Q36,400億円1,580億円24.7%1,180億円¥5,890
25Q46,400億円1,550億円24.2%1,170億円¥5,820
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY242.53兆円7,420億円29.3%5,340億円—
FY252.55兆円6,350億円24.9%4,740億円+0.8%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 27/3期 アナリスト経常予想

会社計画は未収録です。営業利益率24.7%は素材・化学8社中1位で、業界平均10.9%との差は13.8ポイントです。

売上高(計画)
2.62兆円
前期比 +2.7%
営業利益(計画)
6,600億円
前期比 +3.9%
純利益(計画)
4,900億円
前期比 +3.4%

会社の見立て:信越化学は2026年3月期決算時点で2027年3月期の会社業績予想を開示していない。本数値は市場(アナリスト)コンセンサスを基にした参考値であり、半導体シリコン市況の底打ちと塩ビ需要の回復を前提とする。為替前提は1ドル145円。会社予想未開示・アナリスト経常予想ベース(2026年4月28日決算時点で会社2027年3月期予想は非開示)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上2.55兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は4,740億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の18.6%が純利益に
2.6兆
−1.9兆
6,350億
−1,610億
4,740億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率24.9%・純利益率18.6%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 5.90兆円)自己資本比率 78.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.01倍。細い帯=有利子負債 600億円
営業CF
+7,200億円
本業が生む現金
投資CF
−4,200億円
設備・投融資へ
財務CF
−3,000億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+3,000億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)8.0% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
106円/株
利回り 1.8%
配当性向
44.4%
稼ぎの約4割を株主に配当(無理のない範囲)
EPS
239円
1株当たり純利益
BPS
2,338円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計38.4%
国内法人・金融機関24.1%
日本マスタートラスト信託銀行16.8%
個人・その他14.5%
日本カストディ銀行6.2%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
10名
うち社外 5名(50%)
女性取締役
20%
2名
従業員
25,800人
平均41歳・年収920万円

安全・環境を重視した事業運営のもと、製造現場を支える人材の育成と多様な働き方の推進を通じて、持続的な競争力の確保に取り組む。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

塩ビと半導体材料という需要特性の異なる二大事業を軸に、低コスト・高効率の生産体制を維持しながら、市況変動局面でも高収益を確保する経営を志向する。半導体・電子材料分野の中長期的な需要拡大を見据えた設備投資を進める一方、財務の健全性を重視した規律ある投資判断を行う。

対処すべき課題
  1. 01半導体メモリ市況の変動に左右されるウエハー需要に対し、生産・投資の柔軟性を高めること
  2. 02米国住宅市場の金利動向に依存する塩ビ需要の変動に備え、コスト競争力を維持すること
  3. 03設備投資負担の増大と収益性の両立を図り、健全財務を維持すること
1. 市況変動リスク

半導体メモリ市況や米国住宅市場の動向が、ウエハー・塩ビの需要を通じて業績を左右する。

2. 為替変動リスク

海外売上比率が高く、円高進行は海外収益の円換算額を目減りさせる。

3. 原燃料価格変動リスク

原料・エネルギー価格の高騰が製造コストを押し上げ、収益を圧迫しうる。

4. 設備投資・調達リスク

大規模投資の負担増や資材調達環境の変化が中期的な収益に影響しうる。

08投資の中身

設備投資
4,500億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
1,000億円
将来の稼ぐ力への投資

半導体ウエハーの微細化対応やフォトレジスト等の電子材料、機能性化学品の高付加価値化に向けた研究開発を継続している。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(素材・化学・8社中)
営業利益率24.7%1位/8社
ROE10.2%3位/8社
売上成長率+2.4%6位/8社
PER(割安さ)24.4倍4位/7社
時価総額1位/8社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
素材・化学で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.43(n=8)やや負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
信越化学工業の有価証券報告書(2026年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信・有価証券報告書 2026年3月期(2026年6月提出)
会社計画
会社予想未開示・アナリスト経常予想ベース(2026年4月28日決算時点で会社2027年3月期予想は非開示)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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