ファーストリテイリング9983有報もと概算
東証プライム・小売|2025年8月期 通期
¥52,180 ▲425(+0.82%)
時価総額 16.6兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
ファーストリテイリングは、「ユニクロ」「GU」「セオリー」等のブランドを世界25の国・地域で展開する製造小売業(SPA)。素材開発から企画・製造・物流・販売まで一貫管理し、高品質な商品を低価格で提供するビジネスモデルを確立。2025年8月期に売上収益が初の3兆円を突破し、国内ユニクロも初の売上収益1兆円を達成した。
稼ぐ力|営業利益率
A(高い)16.6%
業種平均 8.8%
成長|売上成長率
A(高い)+9.6%
業種平均 5.9%
効率|ROE
S(際立つ)22.4%
業種平均 10.4%
体力|自己資本比率
A(高い)49.6%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)38.3倍
業種平均 50.6倍
還元|配当利回り
C(低め)0.8%
一般的な目安 2.0%
要旨小売の平均を上回る収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約49%は「海外ユニクロ」が占め、この事業の利益率は19.6%。全社の営業利益率は16.6%です。
売上はどこから3.70兆円
国内ユニクロ1.03兆円・30%海外ユニクロ1.68兆円・49%GU3,600億円グローバルブランド3,300億円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 6,130億円(16.6%)
費用3.09兆円・83%利益6,130億円・17%
↓ 残った6,130億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 5,510億円
国内ユニクロ1,480億円・27%海外ユニクロ3,300億円・60%
海外ユニクロは売上の49%で、利益の60%を稼ぐ。細い帯=GU、グローバルブランド。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(6,130億円)と一致しない。
提供価値
SPA(製造小売)で素材〜販売を一貫管理。「LifeWear」コンセプトで高品質×低価格を実現し世界へ拡大。
仕入れ先・パートナー
素材・生地
東レ / 帝人 / 旭化成
ヒートテック・エアリズム等機能素材
原材料 主要パートナー
縫製工場
中国・バングラ・ベトナム工場
SPA委託製造(低コスト・高品質)
物流
有明倉庫 / 外部3PL
在庫一元管理・EC配送
ITシステム
SAP / 自社開発
需要予測・在庫管理・EC基盤
ファーストリテイリング(コア活動)
商品企画 / デザイン
SKU数 約1,000点/シーズン東京本部とパリ・NYの拠点でトレンドを捉えたデザイン開発
LifeWear思想機能素材カラー戦略
↓
製造(SPA委託)
素材を自社調達し工場に製造指示。コスト・品質を両立
委託製造品質監査生産量コントロール
↓
直営店舗 / EC
国内外の直営店舗+オンラインストアで一元販売
国内2,200店超海外展開EC比率拡大
↓
マーケティング
有名デザイナーコラボ・商品特性を前面に出したブランド戦略
グローバルCMコラボ(KAWS等)SNS
顧客セグメント
国内消費者
日本全国の消費者
ユニクロ・GU・ジーユー
国内売上 初の1兆円
中国・アジア消費者
中国・韓国・東南アジア
海外ユニクロが急成長
海外売上 61.2%
欧米消費者
欧州・北米
グローバルフラッグシップ店
EC・オンライン顧客
EC購入者
オンラインストア・アプリ経由
ファッション層
Theory / Comptoir等
セオリー等のブランド衣料品
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約2.85兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 3.40兆円
営業利益
事業利益 5,511億円(16.6%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
SPAによる圧倒的なコスト優位と、「LifeWear(究極の普段着)」というコンセプトが生む強いブランド力。海外(特に中国・東南アジア)での高成長余地が大きく、売上高に占める海外比率は約61%まで拡大。
主なリスク
中国・香港の消費低迷リスク(海外ユニクロ売上の約40%が中国圏)、アパレル需要の気候変動影響、米中摩擦・サプライチェーン混乱による調達コスト上昇、国内での価格転嫁に伴く消費者離れ。
03同じ業界のほかの会社
小売で営業利益率が高い3社
- ニトリホールディングス営業利益率 12.7%
- セブン&アイHD営業利益率 3.5%
- イオン営業利益率 2.3%