イオン8267有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
当社グループは、総合スーパー(GMS)とスーパーマーケット(SM)を中核に、ドラッグ・調剤を担うヘルス&ウエルネス、イオン銀行・イオンカードを軸とする総合金融、イオンモールを運営するディベロッパー、専門店・サービスなど複数の事業セグメントで構成される小売グループである。営業収益では食品を中心とする小売事業が大きな比重を占める一方、利益面では総合金融事業とディベロッパー事業が安定した収益源となっている。プライベートブランド「トップバリュ」や電子マネー「WAON」を通じ、グループ横断で顧客基盤を活用している。国内にとどまらずアジア各地へも店舗網を広げている。
02業績の推移
イオンの売上は前年比+6.1%、営業利益率は2.3%、ROEは4.5%です。小売の平均営業利益率は8.8%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 2.45兆円 | 580億円 | 2.4% | 180億円 | ¥3,520 |
| 24Q2 | 2.55兆円 | 660億円 | 2.6% | 220億円 | ¥3,680 |
| 24Q3 | 2.50兆円 | 600億円 | 2.4% | 120億円 | ¥3,450 |
| 24Q4 | 2.63兆円 | 670億円 | 2.5% | -470億円 | ¥3,580 |
| 25Q1 | 2.55兆円 | 620億円 | 2.4% | 200億円 | ¥3,720 |
| 25Q2 | 2.66兆円 | 700億円 | 2.6% | 250億円 | ¥3,850 |
| 25Q3 | 2.61兆円 | 640億円 | 2.5% | 150億円 | ¥3,760 |
| 25Q4予 | 2.74兆円 | 720億円 | 2.6% | 100億円 | ¥3,800 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 10.1兆円 | 2,510億円 | 2.5% | 50億円 | — |
03会社計画 — 26/2期 会社予想
会社計画は今期の売上2.74兆円・営業利益率2.6%。直近4四半期の実績は売上10.4兆円・利益率2.5%でした。
会社の見立て:GMS事業の構造改革とデジタル投資の回収、総合金融・ディベロッパー事業の堅調な成長を見込む。前期に計上した減損等の特別損失剥落で親会社株主純利益は大幅回復見通し。2025年4月10日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上10.4兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は130億円。
05株主への還元と持ち主
| 個人・その他 | 38.2% |
| 外国人株主計 | 24.7% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 13.5% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 6.8% |
| イオン共済会 | 2.9% |
06経営の体制
多様な人材が活躍できる職場環境の整備や地域社会との共生を重視し、従業員の働きがい向上と持続可能な調達・環境配慮を経営の重要課題と位置づけている。
07経営方針と課題 — 有報から
デジタルシフトとサプライチェーン改革を軸に、低採算のGMS事業の構造改革を進めつつ、ヘルス&ウエルネスや総合金融など収益性の高い成長事業へ経営資源を配分する方針である。プライベートブランドの強化と価格競争力の確保により、物価上昇下での顧客の生活を支える小売グループを目指している。
- 01総合スーパー事業の低採算構造からの脱却と継続的な収益改善を進めること。
- 02人件費・物流費の上昇に対応したコスト構造の見直しと生産性向上を図ること。
- 03デジタルとリアルを融合した購買体験の高度化とグループ横断のデータ活用を推進すること。
薄利多売型のGMS事業は競争環境や消費動向の変化に弱く、想定した収益改善が進まない場合には業績を圧迫する可能性がある。
人件費・物流費・エネルギーコストの上昇が想定を上回る場合、価格転嫁が追いつかず利益率が低下するおそれがある。
金利や信用環境の変化は、銀行・カードを中心とする総合金融事業の調達コストや与信費用に影響を及ぼす可能性がある。
多数のグループ会社や店舗・不動産を抱えるため、事業環境の悪化により減損損失などが発生する可能性がある。
08投資の中身
小売業として、店舗運営やサプライチェーンの効率化、デジタル技術を活用した顧客サービスの向上、プライベートブランドの商品開発などに取り組んでいる。
09同業のなかでの位置
- ファーストリテイリング営業利益率 16.6%
- ニトリホールディングス営業利益率 12.7%
- セブン&アイHD営業利益率 3.5%