ZAIBIZ|企業分析

東京エレクトロン8035有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2025年3月期 通期
¥30,000 ▲480(+1.63%)
時価総額 14.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

東京エレクトロンは、半導体製造装置(SPE)で世界第3位・国内首位のメーカー。コータ/デベロッパ(塗布・現像)、エッチング、成膜、洗浄、ウエハープローバなど前工程の主要装置を幅広く手掛け、特にコータ/デベロッパでは世界シェア約9割を握る。売上の約9割が半導体製造装置で、海外売上比率は8割超。2025年3月期はAI向け先端半導体投資の拡大で過去最高の売上・利益を更新した。

稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)28.7%
業種平均 17.4%
成長|売上成長率
S(際立つ)+32.8%
業種平均 6.2%
効率|ROE
S(際立つ)30.3%
業種平均 13.3%
体力|自己資本比率
S(際立つ)67.5%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
C(低め)25.4倍
業種平均 37.8倍
還元|配当利回り
B(標準)2.0%
一般的な目安 2.0%
要旨電機・精密の平均を上回る収益力。売上は力強く伸長、財務はきわめて厚い。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約92%は「半導体製造装置」が占め、この事業の利益率は30.2%。全社の営業利益率は28.7%です。

売上はどこから2.43兆円
細い帯=フィールドソリューション 1,500億円、その他(FPD等) 422億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 6,970億円(28.6%)
↓ 残った6,970億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 6,975億円
半導体製造装置は売上の92%で、利益の97%を稼ぐ。細い帯=フィールドソリューション、その他(FPD等)。
提供価値
半導体製造の前工程装置で世界2位。塗布現像(コータ/デベロッパ)装置は世界シェア約90%を握り、AI半導体(先端ロジック・HBM)の微細化・3D化投資を成長エンジンとする。FY2025は売上総利益率47.1%、営業利益率28.7%と過去最高。
仕入れ先・パートナー
精密機械部品
国内精密加工メーカー
真空チャンバー・ステージ・搬送機構の精密部品
売上原価 約1.29兆円
電子部品・制御
村田製作所 / キーエンス等
センサー・コンデンサ・制御コンポーネント
光学・計測部品
国内光学・精密計測メーカー
計測・アライメント用の光学系・センサー・レンズ
ガス・薬液
産業ガス・高純度薬液メーカー
成膜・エッチング用プロセスガス・現像液
ソフト・制御系
内製開発+外部委託
プロセス制御ソフト・装置ファームウェア
東京エレクトロン(コア活動)
研究開発 / 微細化対応
R&D 約2,800億円/年
GAA・3D NAND多層化・HBM向け次世代プロセスをR&D約2,800億円規模で開発
先端ロジック3D NANDHBM/先端パッケージ微細化
↓
装置の設計・製造
塗布現像 世界シェア約90%
塗布現像・エッチング・成膜・洗浄など前工程装置を国内拠点で開発・組立
コータ/デベロッパエッチング成膜(CVD/ALD)洗浄
↓
フィールドサービス / 保守
世界の半導体工場で装置の据付・保守・消耗品供給を継続提供しストック収益化
据付・立上げ予防保全消耗品・改造
↓
顧客との共同開発
ビッグ3と次世代ノードの装置仕様を擦り合わせる協業開発
プロセス共同開発歩留り改善量産立上げ
顧客セグメント
ファウンドリ
TSMC
先端ロジック(2nm/3nm)向け前工程装置
最大顧客
ロジック/メモリ
Samsung
ファウンドリ・DRAM・NAND向け装置を大口供給
ロジック
Intel
先端ノード・ファウンドリ事業向け装置。設備投資の変動が大きく足元は抑制傾向
メモリ
SK Hynix / Micron / キオクシア
HBM・DRAM・3D NAND向けの成膜・エッチング・塗布現像装置
AI需要でHBM投資拡大
中国半導体
SMIC等の中国メーカー
成熟ノード中心の旺盛な設備投資需要
地域別売上で高比率
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約1.73兆円
売上フロー(顧客から)
売上高 約2.43兆円
営業利益
営業利益 6,973億円(28.7%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

コータ/デベロッパで世界シェア約9割という圧倒的な独占的地位に加え、エッチング・成膜でも上位。AI・HBM・先端ロジック向けの最先端プロセスに不可欠な装置群を揃え、装置販売後のフィールドソリューション(保守・部材)が安定収益を生む。研究開発投資は売上の8%超に達し、技術的優位を維持。

主なリスク

半導体設備投資(WFE)のシリコンサイクルに業績が強く連動し、市況悪化時は受注が急減する。中国向け売上比率が高く、米国の対中半導体輸出規制の強化が業績を直撃するリスク。為替(円高)感応度も高い。特定大口顧客(TSMC・サムスン・インテル等)への依存も大きい。

03同じ業界のほかの会社

電機・精密で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
東京エレクトロンの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年3月期 決算短信(2025年4月30日発表)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

一次情報の記載と完全には一致しない場合があります。正確な数値は EDINET(金融庁の開示システム)や 各社の適時開示でご確認ください。本ページは情報提供のみを目的とし、売買の推奨ではありません。