キーエンス6861有報もと概算
東証プライム・電機・精密|2025年3月期 通期
¥69,250 ▲1,630(+2.41%)
時価総額 18.8兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
キーエンスは、工場自動化(FA)向けのセンサー・測定器・画像処理システムを企画・開発・直接販売する超高収益メーカー。製造は外部委託(ファブレス)し、自社は製品企画とコンサルティング営業に注力。直販営業による顧客の「潜在ニーズ掘り起こし」を競争力の源泉とする。2025年3月期に初の売上高1兆円を達成。
稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)51.9%
業種平均 17.4%
成長|売上成長率
A(高い)+9.5%
業種平均 6.2%
効率|ROE
A(高い)14.2%
業種平均 13.3%
体力|自己資本比率
S(際立つ)93.2%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)42.4倍
業種平均 37.8倍
還元|配当利回り
C(低め)0.4%
一般的な目安 2.0%
要旨電機・精密の平均を上回る収益力。売上は堅調に増加、財務はきわめて厚い。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約46%は「センサー・測定器」が占め、この事業の利益率は52.0%。全社の営業利益率は51.9%です。
売上はどこから1.06兆円
センサー・測定器4,850億円・46%画像処理システム2,980億円・28%マイクロスコープ等2,760億円・26%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 5,500億円(51.9%)
費用5,090億円・48%利益5,500億円・52%
↓ 残った5,500億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 5,500億円
センサー・測定器2,520億円・46%画像処理システム1,550億円・28%マイクロスコープ等1,430億円・26%
提供価値
ファブレス×直販で世界最高水準の51.9%営業利益率。「コンサル型営業」で顧客課題を解決し高付加価値を提供。
仕入れ先・パートナー
受託製造
EMS(国内外委託先)
センサー・計測機器の製造
売上原価 約2,650億円
電子部品
村田製作所 / TDK / TI
コンデンサ・センサーIC・マイコン
光学部品
国内光学メーカー
レンズ・プリズム・LED
ソフトウェア
内製開発チーム
ファームウェア・制御ソフト
キーエンス(コア活動)
製品企画 / R&D
R&D比率 約8%現場ニーズをヒアリングし仕様を内製で設計・開発
センサー画像処理計測システムマイクロスコープ
↓
製造委託(ファブレス)
自社工場を持たず外部EMSに製造委託し原価を圧縮
在庫最小化品質管理リードタイム短縮
↓
直販コンサル営業
販管費 約2,443億円2万人超の直販営業が顧客の生産課題を現場でヒアリングし提案
現場訪問型課題解決提案導入支援
顧客セグメント
製造業(FA)
食品・飲料メーカー
異物検査・品質管理ライン自動化
国内シェア首位
自動車メーカー
トヨタ・ホンダ等
溶接品質検査・加工精度計測
医薬品・医療
製薬会社・病院
クリーンルーム内品質検査・細胞観察
半導体・電子
半導体工場・実装工場
基板外観検査・微細計測
海外製造業
中国・欧米・東南アジア
FA需要の取り込み
海外売上比率 64.8%
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約5,093億円
売上フロー(顧客から)
売上高 1兆0,591億円
営業利益
営業利益 5,498億円(51.9%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
「世界で初めて造る製品のみ開発する」という高付加価値製品戦略と、ファブレスによる固定費の低さが相まって、製造業では異例の50%超の営業利益率を長期維持。直販体制により顧客との関係性が深く、競合排除が容易。
主なリスク
半導体・電子部品業界の設備投資サイクル(景気後退期は受注が急減しやすい)、主要顧客である製造業の国内空洞化リスク、国内エンジニア採用難による成長制約。