キーエンス6861有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
キーエンスは、工場自動化(FA)向けのセンサー・測定器・画像処理システムを企画・開発・販売する高収益メーカーです。製造を外部に委託するファブレス体制をとり、自社は製品企画と直接販売(直販)によるコンサルティング営業に注力しています。顧客の潜在ニーズを掘り起こす直販体制が競争力の源泉で、世界で初めて手がける付加価値の高い製品開発を志向しています。センサー・測定器、画像処理システムなどが主要な製品群です。
02業績の推移
直近4四半期の売上は1.06兆円で、前年の同じ4四半期から+9.6%。営業利益率は51.9%、ROEは14.2%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 2,380億円 | 1,190億円 | 50.0% | 960億円 | ¥59,800 |
| 24Q2 | 2,550億円 | 1,300億円 | 51.0% | 1,050億円 | ¥62,400 |
| 24Q3 | 2,680億円 | 1,400億円 | 52.2% | 1,130億円 | ¥65,200 |
| 24Q4 | 2,050億円 | 1,040億円 | 50.7% | 840億円 | ¥63,100 |
| 25Q1 | 2,520億円 | 1,280億円 | 50.8% | 1,030億円 | ¥66,800 |
| 25Q2 | 2,710億円 | 1,410億円 | 52.0% | 1,140億円 | ¥68,200 |
| 25Q3 | 2,880億円 | 1,510億円 | 52.4% | 1,220億円 | ¥71,500 |
| 25Q4 | 2,480億円 | 1,300億円 | 52.4% | 1,050億円 | ¥69,250 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 9,660億円 | 4,930億円 | 51.0% | 3,980億円 | — |
| FY25 | 1.06兆円 | 5,500億円 | 51.9% | 4,440億円 | +9.6% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率51.9%は電機・精密20社中1位で、業界平均17.4%との差は34.5ポイントです。
この企業は通期業績予想を開示していません。
会社の見立て:「予測困難な経営環境」を理由に通期業績予想を非開示。四半期ごとに実績のみ開示。キーエンスは業績予想を開示しない方針
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上1.06兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は4,440億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 38.8% |
| 創業家(瀧崎家) | 22.4% |
| 個人・その他 | 15.2% |
| 国内法人 | 12.4% |
| 日本マスタートラスト | 11.2% |
06経営の体制
付加価値提案力を担う人材の育成や成果に応じた処遇を重視し、働きやすい環境整備やサステナビリティの取組みを進めているとみられる。
07経営方針と課題 — 有報から
「世界初・業界初」の付加価値の高い製品のみを開発する戦略と、ファブレスによる固定費の抑制を組み合わせ、高い利益率を維持する方針とみられます。直販体制を通じて顧客との関係を深め、競合を排除しながら潜在需要を開拓する戦略が中心です。製造業の設備投資動向に左右される面はあるものの、幅広い業種・顧客への展開で変動を平準化していると考えられます。
- 01半導体・電子部品業界などの設備投資サイクルによる受注変動への対応
- 02国内製造業の海外移転が進むなかでの国内需要基盤の維持
- 03高い成長を支える営業・技術人材の採用と育成
顧客である製造業の設備投資サイクルに業績が連動し、景気後退期には受注が減少しやすい。
国内製造業の海外移転が進むと、国内向け需要基盤が縮小する可能性がある。
直販営業と製品開発を支える人材の採用難が成長の制約となり得る。
海外売上比率の上昇に伴い、為替変動が収益に影響を及ぼす要因となる。
08投資の中身
世界初・業界初の付加価値の高い製品を生み出すことを開発方針とし、センサーや画像処理などFA分野の技術開発に継続的に取り組んでいるとみられる。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。