レーザーテック6920有報もと概算
レーザーテックは、光応用技術を核とする半導体関連の検査・測定装置の専業メーカー。最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィに不可欠なマスクブランクス欠陥検査装置(ACTIS)で世界を独占し、フォトマスク欠陥検査装置でも圧倒的シェアを持つ。2025年6月期は生成AI向け先端半導体の製造投資を背景に売上高2,514億円(前期比17.8%増)、営業利益1,228億円(同51.0%増)、純利益846億円(同43.3%増)といずれも過去最高を更新。営業利益率は48.8%に達した。海外売上比率が極めて高く、台湾・韓国・米国の先端ロジック/メモリメーカーが主要顧客。
01何で儲けているのか
売上の約83%は「半導体関連装置」が占め、この事業の利益率は54.2%。全社の営業利益率は48.8%です。
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
EUVマスクブランクス検査(ACTIS)で事実上の独占。EUV露光が微細化の前提となる中、欠陥のないマスクを保証する同社装置は代替不能で、極めて高い価格決定力と50%近い営業利益率を生む。フォトマスク検査・ウェハ検査でも高シェア。装置販売後の保守・サービス(前期+48.3%)が積み上がり、設置台数の増加とともに安定収益基盤が拡大。研究開発を外注比率の高いファブレス的な体制で回し、少人数・高収益のビジネスモデルを実現している。
主なリスク
EUV検査装置という単一製品群への依存度が高く、顧客の設備投資サイクルに業績が大きく振れる。実際2025年6月期の受注高は前期比61.4%減と急減し、2026年6月期は連続最高益が途切れる減益計画。顧客が台湾・韓国・米国の少数の先端半導体メーカーに集中し、米中の輸出規制強化や為替(円高)の影響を受けやすい。株価は高い成長期待を織り込みPERが高水準で、需要の踊り場局面ではボラティリティが大きい。