ZAIBIZ|企業分析

レーザーテック6920有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2025年6月期 通期
¥40,000 ▲720(+1.83%)
時価総額 3.6兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

レーザーテックは、光応用技術を核とする半導体関連の検査・測定装置の専業メーカー。最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィに不可欠なマスクブランクス欠陥検査装置(ACTIS)で世界を独占し、フォトマスク欠陥検査装置でも圧倒的シェアを持つ。2025年6月期は生成AI向け先端半導体の製造投資を背景に売上高2,514億円(前期比17.8%増)、営業利益1,228億円(同51.0%増)、純利益846億円(同43.3%増)といずれも過去最高を更新。営業利益率は48.8%に達した。海外売上比率が極めて高く、台湾・韓国・米国の先端ロジック/メモリメーカーが主要顧客。

稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)48.8%
業種平均 17.4%
成長|売上成長率
S(際立つ)+17.8%
業種平均 6.2%
効率|ROE
S(際立つ)40.3%
業種平均 13.3%
体力|自己資本比率
S(際立つ)63.7%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)42.4倍
業種平均 37.8倍
還元|配当利回り
C(低め)0.8%
一般的な目安 2.0%
要旨電機・精密の平均を上回る収益力。売上は力強く伸長、財務はきわめて厚い。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約83%は「半導体関連装置」が占め、この事業の利益率は54.2%。全社の営業利益率は48.8%です。

売上はどこから2.51兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1.23兆円(48.9%)
↓ 残った1.23兆円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,228億円
半導体関連装置は売上の83%で、利益の92%を稼ぐ。細い帯=サービス・その他。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1.23兆円)と一致しない。
提供価値
EUVマスクブランクス欠陥検査(ABICS)とアクティニックEUVパターンマスク欠陥検査(ACTIS)で世界シェアほぼ100%の独占企業。ファブレス的な少数精鋭体制で営業利益率約38%の超高収益を実現。
仕入れ先・パートナー
光源・レーザー
国内レーザーメーカー(DUV用)
DUV検査用レーザー光源等の汎用光学部材。EUV(13.5nm)検査光源は自社内製(高輝度EUVプラズマ光源『URASHIMA』, LPP方式)
精密光学部品
ツァイス / 国内光学メーカー
反射鏡・対物レンズ・ミラー光学系
受託製造・組立
国内協力工場(外注組立)
筐体・機構ユニットの製造組立
ファブレス的調達
ステージ・精密機構
国内精密機械メーカー
ナノ精度XYステージ・除振装置
検出器・電子部品
浜松ホトニクス / センサーICサプライヤー
高感度センサー・画像処理基板
レーザーテック(コア活動)
検査技術 R&D
R&D投資 増加基調
EUV波長13.5nmで動作する世界唯一のマスクブランクス欠陥検査技術と内製EUV光源URASHIMAを開発
EUVアクチニック検査光学設計欠陥検出アルゴリズム画像処理
↓
設計・最終組立
コア技術は内製しつつ製造の多くを外注するファブレス的な少数精鋭体制
少人数高収益外注活用コア工程内製
↓
直販・装置販売
売上収益 約2,135億円
ACTIS/ABICS/MATRICS等の検査装置を先端ロジック・メモリメーカーへ直接販売
ACTIS(EUVアクチニック・パターン検査)ABICS(ブランクス検査)MATRICS(DUVパターン検査)受注残管理
↓
保守・サービス
据付・校正・アフターサービスでストック収益と顧客密着を確保
据付・校正保守契約稼働サポート
顧客セグメント
ファウンドリ
TSMC
EUV量産ライン向けマスク欠陥検査装置
最大顧客級
メモリ
Samsung / SK hynix
DRAM・先端メモリ向けEUVマスク検査
ロジック
Intel
先端ロジックプロセスのマスク品質保証
マスクメーカー
凸版 / DNP / Photronics
フォトマスク製造工程の欠陥検査
海外比率
台湾・韓国・米国の先端半導体
海外売上が大半を占める
海外売上比率 約9割
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約1,321億円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約2,135億円
営業利益
営業利益 約814億円(約38%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

EUVマスクブランクス検査(ACTIS)で事実上の独占。EUV露光が微細化の前提となる中、欠陥のないマスクを保証する同社装置は代替不能で、極めて高い価格決定力と50%近い営業利益率を生む。フォトマスク検査・ウェハ検査でも高シェア。装置販売後の保守・サービス(前期+48.3%)が積み上がり、設置台数の増加とともに安定収益基盤が拡大。研究開発を外注比率の高いファブレス的な体制で回し、少人数・高収益のビジネスモデルを実現している。

主なリスク

EUV検査装置という単一製品群への依存度が高く、顧客の設備投資サイクルに業績が大きく振れる。実際2025年6月期の受注高は前期比61.4%減と急減し、2026年6月期は連続最高益が途切れる減益計画。顧客が台湾・韓国・米国の少数の先端半導体メーカーに集中し、米中の輸出規制強化や為替(円高)の影響を受けやすい。株価は高い成長期待を織り込みPERが高水準で、需要の踊り場局面ではボラティリティが大きい。

03同じ業界のほかの会社

電機・精密で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
レーザーテックの有価証券報告書(2025年6月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年6月期(日本基準、2025年8月7日発表)
会社計画
2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(2025年8月7日発表)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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