レーザーテック6920有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
当社グループは、光応用技術を核とする半導体関連の検査・測定装置の専業メーカーであり、半導体関連装置と、その保守・サービスを事業領域としております。特に最先端のEUV(極端紫外線)リソグラフィに不可欠なマスクブランクス欠陥検査装置で世界を独占的に供給し、フォトマスク欠陥検査装置でも高いシェアを有しております。海外売上比率が極めて高く、台湾・韓国・米国の先端ロジックおよびメモリメーカーが主要顧客であります。装置販売後の保守・サービス収益が設置台数の増加とともに積み上がり、安定収益基盤の拡大につながっております。
02業績の推移
直近4四半期の売上は2.51兆円で、前年の同じ4四半期から+17.4%。営業利益率は48.9%、ROEは40.3%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 4,700億円 | 1,700億円 | 36.2% | 1,300億円 | ¥35,000 |
| 24Q2 | 5,200億円 | 2,000億円 | 38.5% | 1,450億円 | ¥32,000 |
| 24Q3 | 5,850億円 | 2,250億円 | 38.5% | 1,600億円 | ¥22,000 |
| 24Q4 | 5,630億円 | 2,180億円 | 38.7% | 1,550億円 | ¥16,000 |
| 25Q1 | 4,800億円 | 2,100億円 | 43.8% | 1,500億円 | ¥17,000 |
| 25Q2 | 5,700億円 | 2,800億円 | 49.1% | 1,900億円 | ¥15,000 |
| 25Q3 | 6,350億円 | 3,000億円 | 47.2% | 2,000億円 | ¥14,000 |
| 25Q4 | 8,260億円 | 4,380億円 | 53.0% | 3,060億円 | ¥21,000 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 2.14兆円 | 8,130億円 | 38.0% | 5,900億円 | — |
| FY25 | 2.51兆円 | 1.23兆円 | 48.9% | 8,460億円 | +17.4% |
03会社計画 — 26/6期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率48.8%は電機・精密20社中2位で、業界平均17.4%との差は31.4ポイントです。
会社の見立て:EUV用マスクブランクス検査装置(ACTIS)の受注が一巡し、2026年6月期は売上高2,000億円・営業利益850億円・純利益600億円と減収減益を計画。連続最高益は途切れる見込み。会社は2nm世代の本格投資前の一時的な踊り場(エアポケット)と位置づけ、為替前提を1ドル135円と保守的に置く。受注高は2,000〜2,400億円の回復を見込む。2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(2025年8月7日発表)
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上2.51兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は8,460億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 52.0% |
| 個人・その他 | 13.2% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 12.5% |
| 国内法人・金融機関 | 12.0% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 5.8% |
| 岡林理 | 4.5% |
06経営の体制
当社グループは、独自の光技術を担う高度専門人材の確保・育成を重視し、少数精鋭の開発体制のもとで技術者が能力を最大限発揮できる環境づくりに取り組んでおります。
07経営方針と課題 — 有報から
当社グループは、光技術を基盤とする独自の検査・測定装置により、半導体微細化の進展に不可欠なソリューションを提供することを経営の基本方針としております。生成AI向け先端半導体の製造投資を成長機会と捉え、独占的な技術優位の維持と保守・サービス事業の拡大による収益基盤の強化を進めております。
- 01EUV関連の検査装置という単一製品群への依存度が高く、事業ポートフォリオの多様化が課題であります。
- 02顧客の設備投資サイクルに伴う受注変動への対応と、安定的な収益基盤の拡大が課題であります。
- 03先端技術の優位性を維持するための研究開発体制と技術者の確保が課題であります。
半導体メーカーの設備投資サイクルに業績が大きく連動し、需要の踊り場局面では受注が急減するおそれがあります。
主要顧客が台湾・韓国・米国の少数の先端半導体メーカーに集中しており、特定顧客の投資動向に業績が左右されるおそれがあります。
各国の半導体関連の輸出規制の強化により、販売や事業展開が制約を受けるおそれがあります。
海外売上比率が極めて高く、円高の進行により収益の円換算額が目減りするおそれがあります。
08投資の中身
当社グループは、EUVマスク検査をはじめとする最先端の光応用検査技術の研究開発を継続的に推進し、半導体の微細化・高集積化に対応する次世代検査装置の開発に注力しております。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。