ZAIBIZ|企業分析

伊藤忠商事8001有報もと概算

東証プライム・商社|2025年3月期 通期
¥7,700 ▲45(+0.59%)
時価総額 10.9兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

伊藤忠商事は、繊維・機械・金属・エネルギー化学品・食料・住生活・情報金融、そして中国CITICグループ等を含む第8カンパニーの各セグメントを持つ総合商社です。とりわけ非資源分野(生活消費関連)に強みを持ち、ファミリーマートを傘下に持つなど消費者ビジネスを重視しています。資源依存度が相対的に低く、市況変動に強い収益構造が特徴です。CITICや正大グループとの戦略提携を通じてアジアの消費市場へのアクセスも確保しています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は14.7兆円で、前年の同じ4四半期から+4.9%。営業利益率は4.6%、ROEは15.3%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q13.49兆円1,760億円5.0%2,000億円¥6,580
24Q23.51兆円1,760億円5.0%2,000億円¥7,200
24Q33.50兆円1,760億円5.0%1,900億円¥7,050
24Q43.51兆円1,750億円5.0%2,100億円¥6,900
25Q13.66兆円1,700億円4.6%2,200億円¥7,350
25Q23.68兆円1,700億円4.6%2,200億円¥7,480
25Q33.68兆円1,700億円4.6%2,200億円¥7,620
25Q43.68兆円1,700億円4.6%2,200億円¥7,700
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY2414.0兆円7,030億円5.0%8,000億円—
FY2514.7兆円6,800億円4.6%8,800億円+4.9%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率4.6%は商社4社中4位で、業界平均8.1%との差は-3.5ポイントです。

売上高(計画)
15.0兆円
前期比 +2.0%
営業利益(計画)
7,000億円
前期比 +2.3%
純利益(計画)
9,000億円
前期比 +2.2%

会社の見立て:連結純利益9,000億円(前期比約+2%)を計画。非資源中心の安定収益と、1株200円超の累進配当・自己株取得による株主還元の継続を掲げる。2025年5月8日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上14.7兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は8,800億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の6.0%が純利益に
14.7兆
−14.0兆
6,800億
+2,000億
8,800億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
特別利益などで増加
純利益
最後に残る利益
営業利益率4.6%・純利益率6.0%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 15.2兆円)自己資本比率 38.0%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.74倍
営業CF
+9,800億円
本業が生む現金
投資CF
−4,000億円
設備・投融資へ
財務CF
−5,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+5,800億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)5.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
200円/株
利回り 2.6%
配当性向
32.3%
稼ぎの約3割を株主に配当(無理のない範囲)
EPS
620円
1株当たり純利益
BPS
4,085円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計31.5%
個人・その他24.2%
国内法人19.0%
日本マスタートラスト16.8%
日本カストディ銀行6.4%
チャールズ・スクウェア2.1%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
12名
うち社外 7名(58%)
女性取締役
25%
3名
従業員
117,000人
平均42歳・年収1,753万円

少数精鋭の経営を支える人材の確保・育成と生産性向上を重視し、多様な人材が活躍できる環境整備と働きがいの向上に取り組んでいます。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

非資源・生活消費分野の厚いポートフォリオを軸に、市況変動に強い安定収益と高い資本効率を追求する方針です。少数精鋭の経営効率と強固な財務規律を前提に、事業投資と株主還元(累進配当)を両立します。ファミリーマートなど消費者接点を活かしたビジネスの深化を成長の柱としています。

対処すべき課題
  1. 01国内消費の停滞局面でも生活消費ビジネスの収益力を維持・拡大すること。
  2. 02事業会社ののれん減損リスクを抑えつつ、投資効率を高めること。
  3. 03エネルギー・化学品などの市況変動への耐性を確保すること。
1. 消費・景気リスク

国内消費の停滞や個人消費の冷え込みが生活消費ビジネスの収益に影響します。

2. 市況・為替リスク

エネルギー・化学品の市況変動や円高進行が海外利益の目減りにつながります。

3. 投資・減損リスク

買収した事業会社の業績悪化に伴うのれん減損が発生する可能性があります。

4. 地政学リスク

事業展開地域の政治・社会情勢の変化が事業運営に影響します。

08投資の中身

設備投資
5,500億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
300億円
将来の稼ぐ力への投資

デジタルやEC、次世代エネルギー、生活消費関連の新事業開発に取り組んでおり、事業投資を通じた新技術・新ビジネスの取り込みが中心です。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(商社・4社中)
営業利益率4.6%4位/4社
ROE15.3%1位/4社
売上成長率+4.9%2位/4社
PER(割安さ)12.4倍4位/4社
時価総額1位/4社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
商社で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.84(n=8)強い負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
伊藤忠商事の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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