ZAIBIZ|企業分析

キヤノン7751有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2024年12月期 通期
¥5,200 ▲42(+0.81%)
時価総額 5.1兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

プリンティング(オフィス複合機・レーザープリンター)、イメージング(カメラ・レンズ)、メディカル(CT・MRI等診断機器)、インダストリアル(半導体・FPD露光装置)の4事業で構成される精密機器メーカー。プリンティングが売上の中心を占め、トナーカートリッジ等の消耗品によるリカーリング(ストック型)収益が安定基盤となっている。メディカルとインダストリアルを成長ドライバーと位置づけ、半導体露光装置(ナノインプリント)など新領域への展開を進める。光学技術を核に幅広い分野へ多角展開している点が特徴。

02業績の推移

直近4四半期の売上は4.51兆円で、前年の同じ4四半期から+8.7%。営業利益率は6.2%、ROEは4.0%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
23Q19,700億円720億円7.4%540億円¥3,250
23Q21.05兆円880億円8.4%620億円¥3,500
23Q31.04兆円920億円8.8%680億円¥3,700
23Q41.09兆円1,060億円9.7%720億円¥3,850
24Q11.06兆円850億円8.0%620億円¥4,400
24Q21.13兆円1,050億円9.3%780億円¥4,750
24Q31.13兆円1,100億円9.7%820億円¥4,850
24Q41.19兆円-200億円-1.7%-620億円¥4,980
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY234.15兆円3,580億円8.6%2,560億円—
FY244.51兆円2,800億円6.2%1,600億円+8.7%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 25/12期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率6.2%は電機・精密20社中16位で、業界平均17.4%との差は-11.2ポイントです。

売上高(計画)
4.75兆円
前期比 +5.3%
営業利益(計画)
4,600億円
前期比 +64.3%
純利益(計画)
3,400億円
前期比 +112.5%

会社の見立て:メディカル・産業機器(半導体露光装置)の伸長とプリンティングの収益性改善を織り込んだ計画。25年予想営業利益+64.3%・純利益+112.5%は、24年にメディカル事業で計上したのれん減損 約1,651億円(営業費用に計上済み)が剥落することによる反動増が主因。為替前提は1ドル145円2025年1月30日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上4.51兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,600億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の3.5%が純利益に
4.5兆
−4.2兆
2,800億
−1,200億
1,600億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率6.2%・純利益率3.5%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 5.95兆円)自己資本比率 67.2%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.14倍。細い帯=有利子負債 5,500億円
営業CF
+5,200億円
本業が生む現金
投資CF
−2,400億円
設備・投融資へ
財務CF
−3,000億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+2,800億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)2.7% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
155円/株
利回り 3.0%
配当性向
93.6%
稼ぎの約9割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
166円
1株当たり純利益
BPS
4,078円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計38.5%
個人・その他24.5%
国内法人16.0%
日本マスタートラスト14.2%
日本カストディ銀行6.8%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
11名
うち社外 5名(46%)
女性取締役
18%
2名
従業員
178,000人
平均44歳・年収8.2万円

「三自の精神」を基盤とした人材育成を重視し、多様な人材の活躍推進と技術者の育成を通じて、多角的な事業展開を支える人的基盤を強化している。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

成熟したプリンティング事業の安定したリカーリング収益を基盤に、メディカル・インダストリアルを成長領域と位置づけ、事業ポートフォリオの転換を進める。光学技術を軸とした新規領域の開拓と、消耗品ビジネスによる収益安定化の両立を経営戦略の柱とする。

対処すべき課題
  1. 01オフィス印刷需要のペーパーレス化による縮小に対し、成長領域への事業構造転換を進めること
  2. 02メディカル・インダストリアル事業の収益性を高め、成長ドライバーとして確立すること
  3. 03半導体・FPD露光装置の設備投資サイクルの変動に対応した事業運営を行うこと
1. 市場縮小リスク

ペーパーレス化によるオフィス印刷需要の縮小や、カメラ市場の成熟が収益に影響する。

2. 市況・投資サイクル変動リスク

半導体・FPD露光装置の設備投資サイクルの変動が業績を左右する。

3. 為替変動リスク

海外売上比率が高く、円高進行は海外収益の円換算額を目減りさせる。

4. のれん減損リスク

買収により計上したのれんについて、事業環境の変化に伴う減損の可能性がある。

08投資の中身

設備投資
2,200億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
3,400億円
将来の稼ぐ力への投資

光学技術を核に、ミラーレスカメラ、医療用画像診断機器、ナノインプリントなど半導体露光装置の新技術開発に継続的に投資している。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(電機・精密・20社中)
営業利益率6.2%16位/20社
ROE4.0%18位/20社
売上成長率+8.7%7位/20社
PER(割安さ)31.4倍13位/20社
時価総額11位/20社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
電機・精密で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.29(n=8)弱い負の相関

収録期間では、営業利益と株価の連動は弱めです。市場全体の地合いやテーマ性の影響が大きい可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
キヤノンの有価証券報告書(2024年12月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2024年12月期(2025年3月提出)
会社計画
2025年1月30日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

一次情報の記載と完全には一致しない場合があります。正確な数値は EDINET(金融庁の開示システム)や 各社の適時開示でご確認ください。本ページは情報提供のみを目的とし、売買の推奨ではありません。