村田製作所6981有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
村田製作所は積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界首位を誇る電子部品メーカーです。事業はコンポーネントとデバイス・モジュールのセグメントで構成され、スマートフォン・車載・データセンター向けにMLCCや通信モジュール、各種フィルタ、二次電池などを供給しています。材料開発から一貫して手がける生産体制が競争力の源泉で、微細積層技術により高容量・小型品で優位を保ちます。車載電動化やAIサーバー向けの高信頼性領域を成長ドライバーと位置づけています。
02業績の推移
村田製作所の売上は前年比+0.4%、営業利益率は14.3%、ROEは10.0%です。電機・精密の平均営業利益率は17.4%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 4,050億円 | 580億円 | 14.3% | 500億円 | ¥3,100 |
| 24Q2 | 4,150億円 | 600億円 | 14.5% | 520億円 | ¥2,950 |
| 24Q3 | 4,200億円 | 610億円 | 14.5% | 530億円 | ¥2,700 |
| 24Q4 | 4,100億円 | 570億円 | 13.9% | 500億円 | ¥2,350 |
| 25Q1 | 4,250億円 | 620億円 | 14.6% | 530億円 | ¥2,250 |
| 25Q2 | 4,350億円 | 650億円 | 14.9% | 550億円 | ¥2,400 |
| 25Q3予 | 4,400億円 | 660億円 | 15.0% | 560億円 | ¥2,500 |
| 25Q4予 | 4,300億円 | 630億円 | 14.7% | 540億円 | ¥2,400 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 1.65兆円 | 2,360億円 | 14.3% | 2,050億円 | — |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は今期の売上8,700億円・営業利益率14.8%。直近4四半期の実績は売上1.69兆円・利益率14.5%でした。
会社の見立て:MLCC需要回復とAI・データセンター向け拡大を前提。為替前提145円/ドル。2025/4/30 通期決算短信
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上1.69兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は2,110億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 36.5% |
| 個人・その他 | 22.5% |
| 日本マスタートラスト信託 | 15.8% |
| 日本カストディ銀行 | 6.2% |
| 自己株式 | 3.2% |
06経営の体制
技術力を支える人材の育成と多様性の推進を重視し、働きがいのある職場環境の整備に取り組んでいます。
07経営方針と課題 — 有報から
材料技術と一貫生産による優位性を軸に、車載・通信・エネルギーなど成長市場への資源配分を進める方針です。高付加価値・高信頼性領域に注力し、技術的な差別化を通じて持続的な収益成長を目指しています。
- 01スマートフォン市場の成熟と主要市場の景気変動に左右されにくい需要基盤の確保が課題です。
- 02市況変動下でも稼働率と収益性を維持する生産・在庫マネジメントが求められます。
- 03車載・データセンターなど新たな成長領域への技術対応と供給力の拡充が必要です。
電子部品市況の変動が稼働率や収益に影響を及ぼす可能性があります。
スマートフォンや特定市場の需要動向に業績が左右されやすい構造があります。
海外メーカーとの価格競争が採算に影響する可能性があります。
海外売上比率が高く、円高の進行が収益を目減りさせる要因となります。
08投資の中身
セラミック材料技術と微細積層・実装技術を核に、車載・通信・エネルギー分野向けの高機能電子部品の研究開発を推進しています。