ファナック6954有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
ファナックはCNC(コンピュータ数値制御装置)で世界首位級のシェアを握る、工作機械の頭脳を担うメーカーです。事業はFA(CNC・サーボ)、ロボット、ロボマシン・サービスのセグメントで構成され、産業用ロボットや小型加工機、サーボモータ、レーザなどを展開し、ファクトリー・オートメーション市場の中核を担います。生産を国内に集約し、自動化された工場で高い原価競争力を維持しています。実質無借金で潤沢な手元資金を持ち、景気変動への耐性が高いのも特徴です。
02業績の推移
直近4四半期の売上は7,673億円で、前年の同じ4四半期から-3.0%。営業利益率は18.2%、ROEは6.1%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 1,820億円 | 320億円 | 17.6% | 276億円 | ¥4,050 |
| 24Q2 | 1,880億円 | 340億円 | 18.1% | 288億円 | ¥3,920 |
| 24Q3 | 1,990億円 | 362億円 | 18.2% | 302億円 | ¥4,180 |
| 24Q4 | 2,220億円 | 386億円 | 17.4% | 281億円 | ¥4,360 |
| 25Q1 | 1,880億円 | 340億円 | 18.1% | 290億円 | ¥4,210 |
| 25Q2 | 1,980億円 | 360億円 | 18.2% | 305億円 | ¥4,080 |
| 25Q3 | 1,960億円 | 355億円 | 18.1% | 300億円 | ¥4,250 |
| 25Q4 | 1,853億円 | 343億円 | 18.5% | 289億円 | ¥4,300 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 7,910億円 | 1,408億円 | 17.8% | 1,147億円 | — |
| FY25 | 7,673億円 | 1,398億円 | 18.2% | 1,184億円 | -3.0% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率18.2%は電機・精密20社中7位で、業界平均17.4%との差は0.8ポイントです。
会社の見立て:想定為替レート1ドル=145円。中国・米国のFA・ロボット需要回復を前提に増収増益計画。決算短信 2025年3月期(2025/4/25発表)
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上7,673億円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,184億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 48.5% |
| 日本マスタートラスト信託 | 13.8% |
| 個人・その他 | 12.4% |
| 国内法人 | 9.6% |
| 日本カストディ銀行 | 6.2% |
06経営の体制
自動化を支える技術人材の育成と、安全で働きやすい職場環境の整備を重視した人的資本経営に取り組んでいます。
07経営方針と課題 — 有報から
CNCからサーボ・モータ、ソフトウェアまで一貫内製する技術力を軸に、自動化ソリューションを世界市場へ提供する方針です。徹底した自動化生産で高い収益性を維持しつつ、堅実な財務基盤を活かして景気変動に強い経営を志向しています。
- 01設備投資サイクルへの感応度が高く、受注変動を平準化する事業構造の強化が課題です。
- 02中国をはじめとする主要市場の不確実性に対応した地域分散が求められます。
- 03EV・半導体など需要変化の大きい分野への機動的な対応が必要です。
顧客の設備投資サイクルに業績が強く連動し、景気後退期には受注が急減する可能性があります。
中国市場への依存や貿易摩擦の影響が受注・収益に波及するおそれがあります。
海外売上比率が高く、円高の進行が収益を目減りさせる要因となります。
EV・半導体向けなど特定分野の需要変動が業績に影響します。
08投資の中身
CNC・サーボ・ロボット技術を核に、生産現場の自動化・知能化に向けた研究開発を継続的に進めています。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。