ZAIBIZ|企業分析

TDK6762有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2025年3月期 通期
¥2,650 ▲22(+0.84%)
時価総額 3.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

TDKは電子部品メーカーで、収益の柱は子会社ATL(Amperex)が手がけるスマートフォン向けリチウムイオンポリマー電池です。このエナジー応用製品に加え、MLCCなどの受動部品、各種センサ、HDD用磁気ヘッドを中心とする磁気応用製品の4セグメントを展開しています。売上のおよそ半分を二次電池が占め、電機・自動車・データセンター向けに世界各地へ供給する構造です。フェライトなどの磁性材料に端を発する素材技術を基盤に、幅広い電子デバイスへ横展開しています。

02業績の推移

TDKの売上は前年比+3.7%、営業利益率は10.9%、ROEは7.4%です。電機・精密の平均営業利益率は17.4%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q15,350億円520億円9.7%300億円¥2,300
24Q25,600億円580億円10.4%340億円¥1,750
24Q35,750億円680億円11.8%380億円¥1,500
24Q45,350億円620億円11.6%275億円¥1,450
25Q15,460億円610億円11.2%330億円¥1,600
25Q25,530億円630億円11.4%340億円¥2,050
25Q3予5,600億円620億円11.1%340億円¥2,450
25Q4予5,460億円544億円10.0%285億円¥2,650
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY242.21兆円2,400億円10.9%1,295億円—
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は今期の売上1.11兆円・営業利益率10.5%。直近4四半期の実績は売上2.21兆円・利益率11.5%でした。

売上高(計画)
2.31兆円
前期比 +4.8%
営業利益(計画)
2,550億円
前期比 +6.1%
純利益(計画)
1,350億円
前期比 +4.2%

会社の見立て:二次電池(スマホ・AIデバイス向け)の数量増とセンサ・受動部品の回復を前提。為替前提140円/ドル。米国関税の不確実性は保守的に織り込み。2025/5/1 通期決算短信

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上2.21兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,325億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の6.0%が純利益に
2.2兆
−2.0兆
2,540億
−1,215億
1,325億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率11.5%・純利益率6.0%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 3.30兆円)自己資本比率 52.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.32倍
営業CF
+3,600億円
本業が生む現金
投資CF
−2,800億円
設備・投融資へ
財務CF
−800億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+800億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)4.0% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
36円/株
利回り 1.4%
配当性向
31.6%
稼ぎの約3割を株主に配当(無理のない範囲)
EPS
114円
1株当たり純利益
BPS
1,533円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計38.0%
個人・その他20.8%
日本マスタートラスト信託16.2%
日本カストディ銀行6.5%
自己株式1.5%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
9名
うち社外 5名(56%)
女性取締役
22%
2名
従業員
102,680人
平均43歳・年収760万円

グローバルに広がる生産・開発拠点で多様な人材の確保と育成を進めています。素材から製品までを支える技術者層の維持・強化がサステナビリティ経営の要となっています。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

スマホ向け電池で築いた地位を軸に、AI機器・ウェアラブルや車載電動化といった成長領域へ資源を振り向ける方針です。素材からの一貫生産という強みを生かし、小型・高容量化などの付加価値を高めて収益基盤を固めます。成熟したスマホ市場に依存しすぎない事業構成への転換が経営の基調となっています。

対処すべき課題
  1. 01スマホ市場の成熟に備え、車載・産業・データセンターなど電池の用途を広げること。
  2. 02中国・韓国勢との価格競争のなかで、素材技術に裏打ちされた差別化を維持すること。
  3. 03構造的に需要が減退するHDD用磁気ヘッド事業の位置づけを見直すこと。
1. スマホ市況・中国景気への感応度

収益の柱である二次電池がスマホ需要に強く連動し、中国景気の減速や地政学リスクの影響を受けやすい構造です。

2. 原材料価格と価格競争

電池材料の市況変動や、中国・韓国の電池メーカーとの価格競争が採算を圧迫する可能性があります。

3. 為替変動

海外売上比率が高く、円高が進行すると換算後の収益が目減りしやすい特性があります。

4. 技術・製品構成の変化

HDD用磁気ヘッドのような構造的需要減の領域を抱え、製品ポートフォリオの新陳代謝が課題となります。

08投資の中身

設備投資
3,000億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
1,650億円
将来の稼ぐ力への投資

小型・高容量の二次電池や、微細加工技術を生かしたセンサ・磁気デバイスの開発に重点を置いています。AI機器や車載電動化を見据えた次世代素材・部品の研究にも継続的に投資しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(電機・精密・20社中)
営業利益率10.9%10位/20社
ROE7.4%15位/20社
売上成長率+3.7%11位/20社
PER(割安さ)23.2倍8位/20社
時価総額18位/20社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
電機・精密で営業利益率が高い3社

10株価との連動

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財務数値
TDKの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025/5/1 通期決算短信
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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