三菱電機6503有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
三菱電機はFA(ファクトリーオートメーション)制御機器、空調・家電、電力・送配電システム、自動車機器、宇宙・防衛、ビルシステムまで幅広く手がける総合電機大手です。事業はライフ、インダストリー、インフラ、モビリティなどのセグメントで構成され、FA機器やパワー半導体を中核に多角的に収益を上げています。海外売上比率は相応に高く、シーケンサやサーボなどのFA機器で世界トップクラスのシェアを持ちます。多角的な事業ポートフォリオが景気変動への耐性を高めています。
02業績の推移
直近4四半期の売上は5.52兆円で、前年の同じ4四半期から+5.1%。営業利益率は5.9%、ROEは8.4%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 1.25兆円 | 780億円 | 6.2% | 660億円 | ¥1,980 |
| 24Q2 | 1.33兆円 | 920億円 | 6.9% | 780億円 | ¥2,080 |
| 24Q3 | 1.30兆円 | 830億円 | 6.4% | 720億円 | ¥2,150 |
| 24Q4 | 1.37兆円 | 930億円 | 6.8% | 980億円 | ¥2,350 |
| 25Q1 | 1.32兆円 | 720億円 | 5.5% | 620億円 | ¥2,620 |
| 25Q2 | 1.38兆円 | 850億円 | 6.2% | 740億円 | ¥2,780 |
| 25Q3 | 1.36兆円 | 780億円 | 5.7% | 680億円 | ¥2,950 |
| 25Q4 | 1.46兆円 | 930億円 | 6.4% | 810億円 | ¥3,300 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 5.25兆円 | 3,460億円 | 6.6% | 3,140億円 | — |
| FY25 | 5.52兆円 | 3,280億円 | 5.9% | 2,850億円 | +5.1% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。営業利益率5.9%は電機・精密20社中18位で、業界平均17.4%との差は-11.5ポイントです。
会社の見立て:FA(ファクトリーオートメーション)需要の回復、空調・電力システムの好調、防衛・宇宙の伸長を織り込み増収増益を計画。米国関税影響と中国市況低迷を慎重に見込む。2025年4月30日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上5.52兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は2,850億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 39.0% |
| 個人・その他 | 20.4% |
| 国内法人・金融機関 | 16.0% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 15.2% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 6.0% |
| 明治安田生命保険 | 3.4% |
06経営の体制
多様な人材の活躍推進と技術人材の育成を重視し、ガバナンス強化とともに働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。
07経営方針と課題 — 有報から
FA機器やパワー半導体などの強み事業を軸に、社会課題解決に資する製品・ソリューションを展開する方針です。健全な財務基盤を背景に成長分野へ投資しつつ、事業ポートフォリオの分散により安定した収益基盤の維持を目指しています。
- 01FA市場の設備投資サイクルや半導体市況の変動への耐性強化が課題です。
- 02自動車機器事業など収益性に課題のある領域の改善が求められます。
- 03過去の品質問題を踏まえたガバナンス強化と信頼回復の継続が必要です。
FA市場の設備投資サイクルの変動が受注・収益に影響を及ぼします。
パワー半導体などの市況調整が収益性を左右する可能性があります。
過去の品質不正問題に伴う信頼回復コストやレピュテーションへの影響が残ります。
為替変動や関税政策の変更が海外事業の収益に影響します。
08投資の中身
FA制御機器やパワー半導体、空調、送配電、宇宙・防衛など幅広い分野で、省エネや自動化に資する研究開発を進めています。
09同業のなかでの位置
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、営業利益と株価の連動は弱めです。市場全体の地合いやテーマ性の影響が大きい可能性があります。