ZAIBIZ|企業分析

日立製作所6501有報もと概算

東証プライム・電機|2025年3月期 通期
¥4,000 ▲52(+1.32%)
時価総額 18.4兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

日立製作所は、デジタルシステム&サービス(Lumada中心のIT)、グリーンエナジー&モビリティ(送配電・鉄道・原子力)、コネクティブインダストリーズ(産業・ビル・水・計測)の3セクターを中核とする社会インフラ企業。データとデジタル技術を活用するLumada事業をグループ横断の成長エンジンと位置づけ、米GlobalLogic買収やABBパワーグリッド事業(日立エナジー)取得により、エネルギー転換・電化の世界的需要を取り込む構造へ事業ポートフォリオを再編してきた。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)8.0%
業種平均 17.4%
成長|売上成長率
B(標準)+0.5%
業種平均 6.2%
効率|ROE
A(高い)10.7%
業種平均 13.3%
体力|自己資本比率
A(高い)43.9%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
C(低め)29.6倍
業種平均 37.8倍
還元|配当利回り
B(標準)1.0%
一般的な目安 2.0%
要旨電機・精密の平均を下回る収益力。成長は緩やか、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約39%は「グリーンエナジー&モビリティ」が占め、この事業の利益率は7.1%。全社の営業利益率は8.0%です。

売上はどこから9.78兆円
細い帯=その他・調整 3,800億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 7,800億円(8.0%)
↓ 残った7,800億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 9,300億円
デジタルシステム&サービスは売上の28%で、利益の39%を稼ぐ。赤字のその他・調整(-1,500億円)は帯に含めていない。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(7,800億円)と一致しない。
提供価値
OT(制御・運用技術)×IT×プロダクトの3領域を束ねた「社会イノベーション事業」。DXプラットフォームLumadaを中核に、鉄道・電力など社会インフラの設計から運用・保守まで一気通貫で提供し、ストック型のサービス収益を拡大。
仕入れ先・パートナー
半導体・電子部品
ルネサス / 東芝デバイス等
産業用MCU・パワー半導体・センサー
鋼材・電機材料
日本製鉄 / JFEスチール等
鉄道車両・変圧器向け鋼材・電磁鋼板
資材費高騰の影響大
ソフトウェア基盤
Microsoft / AWS / NVIDIA
クラウド基盤・生成AI・GPU(Lumada連携)
ITサービス子会社
GlobalLogic(買収)
デジタルエンジニアリング・開発人材
約1兆円で買収
日立製作所(コア活動)
デジタルシステム&サービス
売上 約2.9兆円
Lumadaを軸にコンサル・SI・クラウド運用までDXを一気通貫で提供
LumadaGlobalLogic生成AIITサービス
↓
グリーンエナジー&モビリティ
売上 約3.85兆円
鉄道システムと送配電(日立エナジー)で脱炭素インフラを構築
鉄道車両・信号送配電網変圧器GX
↓
コネクティブインダストリーズ
売上 約3.0兆円
産業機器・昇降機・計測分析・水処理など現場プロダクトを供給
エレベーター産業機器ヘルスケア水・環境
↓
Lumada運用・保守(ストック)
Lumada関連 売上の約4割
インフラの稼働データを活用し予兆保全・最適化を継続課金で提供
予兆保全リカーリングOT×IT融合
顧客セグメント
鉄道事業者
英国鉄道 / 国内JR各社
車両・信号システム・運行保守の長期契約
欧州で大型受注
電力・送配電
各国電力会社・系統運用者
送配電網・変圧器・グリッド安定化(日立エナジー)
受注残 高水準
企業・自治体DX
国内大手企業・官公庁
基幹システム刷新・Lumadaによる業務DX
製造・産業
工場・プラント運営者
産業機器・FAソリューション・水処理設備
海外インフラ
北米・欧州・アジア政府/民間
脱炭素・電化需要の取り込み
海外売上比率 約6割
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約8.8兆円(資材・部品費が中心)
売上フロー(顧客から)
売上収益 約9.78兆円
営業利益
調整後営業利益 約9,700億円(前年比+29%・過去最高、margin約10%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

OT(制御・運用技術)とIT、プロダクトを併せ持つ稀有な総合力。Lumadaによる顧客課題起点の高収益デジタルソリューションと、送配電・鉄道など長期安定の社会インフラ基盤が相互補完する。事業再編で低収益事業を切り離し、調整後営業利益率と資本効率を継続的に改善している。

主なリスク

海外比率の高まりによる為替・地政学リスク、大型インフラ案件の工事採算悪化や納期遅延、GlobalLogic等のデジタル事業の成長鈍化、原子力・防衛関連の政策依存、買収のれんの減損リスク。

03同じ業界のほかの会社

電機・精密で営業利益率が高い3社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
日立製作所の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年4月28日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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