ZAIBIZ|企業分析

富士フイルムホールディングス4901有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2025年3月期 通期
¥3,300 ▲18(+0.55%)
時価総額 4.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

当社グループは、バイオ医薬品の受託製造やメディカルシステムを含むヘルスケア、半導体材料やディスプレイ材料を扱うマテリアルズ、複合機・ソリューションを提供するビジネスイノベーション、カメラ・写真のイメージングという事業領域で構成される多角化企業である。写真フィルムで培った化学・光学・解析技術を医療や電子材料へ転換し、ヘルスケアとマテリアルズを成長の二本柱に位置づけている。バイオ医薬品受託製造(CDMO)では国内外に生産拠点を展開し、半導体プロセス材料でも高い市場地位を持つ。複合機・消耗品によるリカーリング収益や、ミラーレスカメラ・チェキといったブランド事業も収益基盤を支えている。

02業績の推移

直近4四半期の売上は3.18兆円で、前年の同じ4四半期から+5.0%。営業利益率は10.1%、ROEは7.9%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q17,100億円600億円8.5%480億円¥2,700
24Q27,500億円720億円9.6%520億円¥2,850
24Q37,800億円780億円10.0%580億円¥3,000
24Q47,900億円820億円10.4%660億円¥3,100
25Q17,500億円700億円9.3%500億円¥3,150
25Q27,900億円850億円10.8%580億円¥3,250
25Q38,100億円750億円9.3%560億円¥3,280
25Q48,300億円900億円10.8%680億円¥3,300
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY243.03兆円2,920億円9.6%2,240億円—
FY253.18兆円3,200億円10.1%2,320億円+5.0%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率10.1%は電機・精密20社中11位で、業界平均17.4%との差は-7.3ポイントです。

売上高(計画)
3.35兆円
前期比 +5.3%
営業利益(計画)
3,450億円
前期比 +7.8%
純利益(計画)
2,450億円
前期比 +5.6%

会社の見立て:ヘルスケア(バイオCDMO・メディカルシステム)の成長とエレクトロニクス材料(半導体材料)の伸長を織り込んだ計画。バイオCDMOは米国・デンマーク新拠点の稼働で中長期の成長ドライバー。為替前提は1ドル145円。配当は連続増配を継続。2025年5月1日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上3.18兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は2,320億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の7.3%が純利益に
3.2兆
−2.9兆
3,200億
−880億
2,320億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率10.1%・純利益率7.3%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 4.85兆円)自己資本比率 60.8%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.21倍
営業CF
+4,000億円
本業が生む現金
投資CF
−3,200億円
設備・投融資へ
財務CF
−1,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+800億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)4.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
46円/株
利回り 1.4%
配当性向
24.0%
稼ぎの約2割を株主に配当(再投資に厚め)
EPS
191.7円
1株当たり純利益
BPS
2,438円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計40.5%
個人・その他20.5%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)16.8%
日本カストディ銀行(信託口)6.2%
自己株式4.0%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
12名
うち社外 6名(50%)
女性取締役
25%
3名
従業員
75,000人
平均44歳・年収9.8万円

多様な人材の育成と技術者のスキル強化を重視し、健康・医療分野での社会貢献や環境負荷低減を通じたサステナビリティ経営を推進している。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

ヘルスケアとマテリアルズを中長期の成長ドライバーと定め、バイオCDMOの生産能力拡大や電子材料の高付加価値化に重点投資する方針である。写真事業で培った基盤技術を医療・材料・化粧品などへ横展開し、社会課題の解決と収益成長の両立を図っている。

対処すべき課題
  1. 01バイオCDMOの新拠点立ち上げに伴う投資回収と稼働率の早期向上を実現すること。
  2. 02半導体材料事業の市況変動に耐える収益基盤の強化と技術優位の維持を図ること。
  3. 03構造縮小が続く事務機事業のリカーリング収益を維持しつつ事業ポートフォリオを最適化すること。
1. 設備投資回収リスク

バイオCDMO事業の大型設備投資に伴う減価償却負担が先行し、需要や稼働率が想定を下回ると収益を圧迫する可能性がある。

2. 半導体市況変動リスク

半導体材料事業は半導体市場の循環的な需給変動の影響を受けやすく、業績が振れやすい。

3. 事務機市場縮小リスク

ペーパーレス化の進展により複合機を中心とする事務機市場が構造的に縮小するおそれがある。

4. 為替変動リスク

海外売上比率が高いため、円高の進行は海外収益の円換算額を目減りさせる可能性がある。

08投資の中身

設備投資
3,000億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
1,800億円
将来の稼ぐ力への投資

ヘルスケア(バイオ医薬・再生医療・診断)、半導体・ディスプレイ向け先端材料、光学・画像処理技術などを重点領域に、基盤技術の融合による新製品・新事業の創出を進めている。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(電機・精密・20社中)
営業利益率10.1%11位/20社
ROE7.9%13位/20社
売上成長率+5.0%10位/20社
PER(割安さ)17.2倍4位/20社
時価総額14位/20社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
電機・精密で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.77(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

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財務数値
富士フイルムホールディングスの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年5月1日発表)
会社計画
2025年5月1日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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