ZAIBIZ|企業分析

第一三共4568有報もと概算

東証プライム・医薬品|2025年3月期 通期
¥3,800 ▲42(+1.12%)
時価総額 7.2兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

第一三共は国内有数の総合製薬企業であり、独自の抗体薬物複合体(ADC)技術を中核に据えて医療用医薬品を研究・開発・販売しています。セグメントはがん領域を担うオンコロジー、循環器・疼痛などのスペシャルティ、ワクチンその他で構成され、収益源はHER2標的の抗がん剤を軸としたグローバル製品の売上と、海外提携先からの契約対価・ロイヤルティ収入です。海外パートナーとの協業により米欧亜での販売網を確保し、輸出比率の高い収益構造を築いています。国内の既存薬・ワクチン事業も安定した事業基盤を補完しています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は1.86兆円で、前年の同じ4四半期から+19.2%。営業利益率は11.6%、ROEは12.6%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q13,800億円300億円7.9%290億円¥5,450
24Q24,000億円340億円8.5%330億円¥5,180
24Q33,900億円300億円7.7%300億円¥4,720
24Q43,900億円390億円10.0%400億円¥4,480
25Q14,500億円500億円11.1%480億円¥4,180
25Q24,700億円550億円11.7%530億円¥3,950
25Q34,600億円520億円11.3%500億円¥3,720
25Q44,800億円590億円12.3%580億円¥3,800
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY241.56兆円1,330億円8.5%1,320億円—
FY251.86兆円2,160億円11.6%2,090億円+19.2%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率11.6%は医薬品6社中4位で、業界平均17.1%との差は-5.5ポイントです。

売上高(計画)
2.13兆円
前期比 +14.5%
営業利益(計画)
2,900億円
前期比 +34.3%
純利益(計画)
2,550億円
前期比 +22.0%

会社の見立て:ADC(抗体薬物複合体)エンハーツの適応拡大と地域横展開に加え、ダトロウェイ(Dato-DXd)の米欧承認・上市が売上成長を牽引する想定。2025年4月25日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上1.86兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は2,090億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の11.2%が純利益に
1.9兆
−1.6兆
2,160億
−70億
2,090億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率11.6%・純利益率11.2%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 3.05兆円)自己資本比率 55.4%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.17倍。細い帯=有利子負債 2,800億円
営業CF
+3,100億円
本業が生む現金
投資CF
−1,600億円
設備・投融資へ
財務CF
−1,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+1,500億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)6.9% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
60円/株
利回り 1.6%
配当性向
54.5%
稼ぎの約5割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
110円
1株当たり純利益
BPS
892円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計34.2%
個人・その他25.6%
国内法人18.0%
日本マスタートラスト信託銀行15.8%
日本カストディ銀行6.4%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
12名
うち社外 7名(58%)
女性取締役
25%
3名
従業員
19,000人
平均43歳・年収11.2万円

研究開発を担う専門人材の確保・育成を重視し、多様な人材が力を発揮できる組織づくりや働きがいの向上に取り組んでいます。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

ADC創薬プラットフォームを競争優位の源泉と位置づけ、複数の主力候補を成長の柱に育てる研究開発重点型の戦略を掲げています。がん領域を中心とするグローバル展開の加速と、提携を通じた販売力の補完により、中長期の企業価値向上を目指しています。

対処すべき課題
  1. 01特定の主力製品への依存度が高く、収益源の多様化と後続パイプラインの育成が急務です。
  2. 02競合するADC・抗がん剤の台頭に対し、臨床的優位性と適応拡大で差別化を維持する必要があります。
  3. 03旺盛な研究開発投資と利益率のバランスを取りながら、持続的な成長投資の原資を確保することが求められます。
1. 特定品目集中リスク

主力製品への収益依存度が高く、その市場環境や販売動向の変化が業績を大きく左右します。

2. 研究開発リスク

新薬開発の失敗や承認遅延が生じた場合、多額の投資回収が困難となる可能性があります。

3. 薬価・規制リスク

各国の薬価改定や規制当局の審査方針の変化が収益性に影響を及ぼします。

4. 為替変動リスク

海外売上比率の上昇に伴い、為替相場の変動が業績に与える影響が大きくなっています。

08投資の中身

設備投資
1,300億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
4,900億円
将来の稼ぐ力への投資

抗体薬物複合体(ADC)を中核とする独自の創薬技術基盤に経営資源を集中し、がん領域を中心に次世代の成長候補の研究開発を推進しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(医薬品・6社中)
営業利益率11.6%4位/6社
ROE12.6%3位/6社
売上成長率+19.0%3位/6社
PER(割安さ)34.5倍4位/6社
時価総額2位/6社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
医薬品で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.91(n=8)強い負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
第一三共の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年4月25日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

一次情報の記載と完全には一致しない場合があります。正確な数値は EDINET(金融庁の開示システム)や 各社の適時開示でご確認ください。本ページは情報提供のみを目的とし、売買の推奨ではありません。