ZAIBIZ|企業分析

中外製薬4519有報もと概算

東証プライム・医薬品|2024年12月期 通期
¥7,300 ▲95(+1.32%)
時価総額 12.3兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

中外製薬は、スイス・ロシュを親会社とするグローバルな研究開発型製薬企業です。血友病治療薬「ヘムライブラ」や抗がん剤「アレセンサ」を主力とし、独自の抗体エンジニアリング技術を強みとしています。ロシュとの戦略的アライアンスにより、自社が創製した医薬品をロシュ経由でグローバルに展開し、海外売上・ロイヤルティ収益を得る構造が特徴です。国内製品と輸出・ロイヤルティ収入を組み合わせた収益源で、製薬業界屈指の高い収益性を実現しています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は1.19兆円で、前年の同じ4四半期から+19.9%。営業利益率は44.6%、ROEは25.5%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
23Q12,450億円1,020億円41.6%730億円¥4,100
23Q22,500億円1,040億円41.6%740億円¥4,250
23Q32,450億円1,000億円40.8%710億円¥4,400
23Q42,510億円1,090億円43.4%830億円¥4,690
24Q12,900億円1,300億円44.8%920億円¥5,900
24Q23,000億円1,350億円45.0%950億円¥6,500
24Q32,950億円1,280億円43.4%900億円¥7,000
24Q43,030億円1,370億円45.2%980億円¥7,050
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY239,910億円4,150億円41.9%3,010億円—
FY241.19兆円5,300億円44.6%3,750億円+19.9%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 25/12期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率44.7%は医薬品6社中1位で、業界平均17.1%との差は27.7ポイントです。

売上高(計画)
1.27兆円
前期比 +6.9%
営業利益(計画)
5,600億円
前期比 +5.6%
純利益(計画)
3,950億円
前期比 +5.5%

会社の見立て:血友病薬ヘムライブラと自社創製品の海外輸出(ロシュ向け)の伸長を主因に、売上収益は前期比約6.9%増の1兆2,700億円、営業利益は約5.6%増の5,600億円を見込む。肥満症経口薬オルフォルグリプロン(イーライリリー導出)のロイヤルティ拡大も中期成長ドライバー。2025年1月30日発表(会社予想)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上1.19兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は3,750億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の31.6%が純利益に
1.2兆
−6,580億
5,300億
−1,550億
3,750億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率44.6%・純利益率31.6%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 1.83兆円)自己資本比率 81.4%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.00倍
営業CF
+4,200億円
本業が生む現金
投資CF
−1,200億円
設備・投融資へ
財務CF
−1,800億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+3,000億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)20.5% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
114円/株
利回り 1.6%
配当性向
50.1%
稼ぎの約5割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
227.5円
1株当たり純利益
BPS
905円
1株当たり純資産
株主構成
ロシュ・ホールディングス59.9%
個人・その他18.4%
外国人株主計(ロシュ除く)10.5%
日本マスタートラスト信託銀行6.2%
日本カストディ銀行3.0%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
11名
うち社外 5名(46%)
女性取締役
27%
3名
従業員
8,000人
平均43歳・年収11.4万円

革新的な創薬を支える研究人材の確保・育成を重視し、多様な人材が活躍できる環境整備とエンゲージメント向上を通じて人的資本の強化に取り組んでいます。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

独自の抗体・創薬技術を核に、革新的な新薬を継続的に生み出すことを経営の柱としています。ロシュとの提携を活かしたグローバル展開と、有望なパイプラインの育成を成長ドライバーとしています。実質無借金の堅固な財務を背景に、研究開発への積極的な投資を継続する方針です。

対処すべき課題
  1. 01ロシュとの提携に依存する収益・パイプライン構造の下で、自社創薬力を一層強化すること。
  2. 02主力品の特許切れやバイオシミラー参入に備え、次世代パイプラインを育成すること。
  3. 03各国の薬価引き下げ圧力に対応しつつ、高い収益性を維持すること。
1. 提携依存リスク

売上やパイプラインの相当部分がロシュ関連であり、提携関係の変化が業績に影響する可能性があります。

2. 特許切れ・競合リスク

主力品の特許切れやバイオシミラー・競合薬の参入が収益を圧迫する可能性があります。

3. 研究開発リスク

新薬開発の失敗や承認の遅延が将来の収益に影響します。

4. 薬価・為替リスク

各国の薬価引き下げや円高進行が収益性に影響を及ぼします。

08投資の中身

設備投資
900億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
1,710億円
将来の稼ぐ力への投資

独自の抗体エンジニアリング技術を基盤に、抗がん剤や希少疾患領域を中心とした新薬・パイプラインの研究開発に積極的に投資しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(医薬品・6社中)
営業利益率44.7%1位/6社
ROE25.5%1位/6社
売上成長率+19.8%1位/6社
PER(割安さ)32.1倍3位/6社
時価総額1位/6社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
医薬品で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.95(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
中外製薬の有価証券報告書(2024年12月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2024年12月期(2025年1月30日発表)/有価証券報告書
会社計画
2025年1月30日発表(会社予想)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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