ZAIBIZ|企業分析

アステラス製薬4503有報もと概算

東証プライム・医薬品|2025年3月期 通期
¥1,680 ▲22(+1.33%)
時価総額 3.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

前立腺がん治療薬「イクスタンジ(Xtandi)」を主力とするグローバル製薬大手で、オンコロジー(がん)領域に強みを持つ。尿路上皮がん治療薬「パドセブ(Padcev)」、更年期障害治療薬「フェゾリネタント」、胃がん治療薬「ビロイ(Vyloy)」を成長ドライバーと位置づける。海外売上比率が高く、ドル建て収益の比重が大きい点が特徴。主力薬の特許切れを見据え、複数の成長製品とパイプラインで収益の谷を埋める戦略をとる。

02業績の推移

直近4四半期の売上は1.92兆円で、前年の同じ4四半期から+26.3%。営業利益率は20.4%、ROEは3.1%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
23Q13,600億円850億円23.6%400億円¥2,020
23Q23,800億円820億円21.6%350億円¥2,080
23Q33,900億円620億円15.9%340億円¥1,860
23Q43,900億円480億円12.3%610億円¥1,640
24Q14,600億円950億円20.7%1,300億円¥1,580
24Q24,800億円980億円20.4%1,300億円¥1,520
24Q34,900億円1,000億円20.4%1,300億円¥1,690
24Q44,900億円990億円20.2%1,170億円¥1,680
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY231.52兆円2,770億円18.2%1,700億円—
FY241.92兆円3,920億円20.4%5,070億円+26.3%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率20.5%は医薬品6社中2位で、業界平均17.1%との差は3.4ポイントです。

売上高(計画)
1.93兆円
前期比 +0.9%
営業利益(計画)
4,100億円
前期比 +4.6%
純利益(計画)
1,300億円
前期比 +160%

会社の見立て:コア営業利益は前期比約4.6%増の4,100億円を見込む。純利益は前期に計上した無形資産減損損失の反動を含む低い前年基準(調整後)に対し約2.6倍の約1,300億円(会社初期予想)を計画。重点製品(Xtandi・Padcev・フェゾリネタント・Vyloy)の成長を引き続き織り込む。2025年4月25日発表(初期会社予想)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上1.92兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は5,070億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の26.4%が純利益に
1.9兆
−1.5兆
3,920億
+1,150億
5,070億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
特別利益などで増加
純利益
最後に残る利益
営業利益率20.4%・純利益率26.4%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 3.45兆円)自己資本比率 46.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.39倍
営業CF
+3,200億円
本業が生む現金
投資CF
−1,800億円
設備・投融資へ
財務CF
−2,000億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+1,400億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)14.7% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
74円/株
利回り 4.4%
配当性向
260.6%
利益を超える配当。この水準は続かない可能性
EPS
28.4円
1株当たり純利益
BPS
903円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計35.2%
個人・その他22.6%
日本マスタートラスト信託銀行16.8%
日本カストディ銀行7.4%
自己株式4.0%

06経営の体制

機関設計
指名委員会等設置会社
取締役
10名
うち社外 7名(70%)
女性取締役
30%
3名
従業員
14,500人
平均43歳・年収10.8万円

多様な人材の活躍とグローバルな人材マネジメントを重視し、イノベーションを生み出す研究開発人材の育成と、健康経営の推進に取り組んでいる。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

オンコロジーを中心とした重点領域への集中と、Xtandi以降を担う成長製品・パイプラインの育成を経営戦略の柱とする。主力薬の特許切れ(いわゆる収益の崖)に備え、新薬の上市加速と研究開発投資の重点化を進めつつ、収益性の改善を図る。

対処すべき課題
  1. 01主力薬Xtandiの特許切れによる収益減を、成長製品と新規パイプラインで補完すること
  2. 02M&Aで取得した無形資産の価値を維持し、追加的な減損リスクに対応すること
  3. 03米国の薬価制度改革による価格圧力のなかで、収益性を確保すること
1. 特許切れ・後発品リスク

主力薬の特許切れによる収益の急減(崖)が、業績に大きな影響を及ぼしうる。

2. 研究開発・承認リスク

新薬開発の失敗や承認の遅延が、成長戦略の前提を揺るがす可能性がある。

3. 規制・薬価リスク

米国薬価制度改革(IRA)など各国の規制が価格・収益を圧迫しうる。

4. 為替変動リスク

海外売上比率が高く、為替変動が円換算の収益に影響する。

08投資の中身

設備投資
850億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
3,600億円
将来の稼ぐ力への投資

オンコロジーを中心に、新規作用機序の抗がん剤や遺伝子・細胞治療など先端モダリティの研究開発に重点投資し、Xtandi後を担うパイプラインの育成を進めている。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(医薬品・6社中)
営業利益率20.5%2位/6社
ROE3.1%5位/6社
売上成長率+19.2%2位/6社
PER(割安さ)59.2倍5位/6社
時価総額5位/6社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
医薬品で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.21(n=8)弱い負の相関

収録期間では、営業利益と株価の連動は弱めです。市場全体の地合いやテーマ性の影響が大きい可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
アステラス製薬の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年4月25日発表)/有価証券報告書
会社計画
2025年4月25日発表(初期会社予想)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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