ZAIBIZ|企業分析

武田薬品工業4502有報もと概算

東証プライム・医薬品|2025年3月期 通期
¥4,300 ▲28(+0.66%)
時価総額 6.8兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

武田薬品工業は、売上の約8割を海外(特に米国)が占める日本最大のグローバル製薬企業です。消化器、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ニューロサイエンス、ワクチンの各領域に注力しています。2019年のシャイアー買収により希少疾患・血漿事業を大幅に強化した一方、買収に伴う有利子負債と無形資産の償却が利益面の負担となっています。地域分散の効いた売上構成と、血漿分画製剤事業の高い参入障壁を収益基盤としています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は4.58兆円で、前年の同じ4四半期から+1.8%。営業利益率は4.7%、ROEは2.0%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11.07兆円720億円6.7%300億円¥4,150
24Q21.15兆円820億円7.1%450億円¥3,980
24Q31.18兆円780億円6.6%420億円¥4,020
24Q41.10兆円450億円4.1%40億円¥4,100
25Q11.12兆円580億円5.2%280億円¥4,250
25Q21.16兆円620億円5.3%310億円¥4,180
25Q31.17兆円600億円5.1%300億円¥4,320
25Q41.13兆円340億円3.0%190億円¥4,300
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY244.50兆円2,770億円6.2%1,210億円—
FY254.58兆円2,140億円4.7%1,080億円+1.8%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率4.7%は医薬品6社中6位で、業界平均17.1%との差は-12.4ポイントです。

売上高(計画)
4.53兆円
前期比 -1.1%
営業利益(計画)
4,300億円
前期比 +100.9%
純利益(計画)
2,350億円
前期比 +118.0%

会社の見立て:前期にのしかかった無形資産償却・減損の一巡と、成長製品14ブランドの伸長で営業利益・純利益が反発する見込み。為替前提は1ドル145円。2025年5月8日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上4.58兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は1,080億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の2.4%が純利益に
4.6兆
−4.4兆
2,140億
−1,060億
1,080億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率4.7%・純利益率2.4%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 14.2兆円)自己資本比率 38.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.84倍
営業CF
+9,500億円
本業が生む現金
投資CF
−3,000億円
設備・投融資へ
財務CF
−6,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+6,500億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)0.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
196円/株
利回り 4.6%
配当性向
288.2%
利益を超える配当。この水準は続かない可能性
EPS
68円
1株当たり純利益
BPS
3,478円
1株当たり純資産
株主構成
個人・その他35.2%
外国人株主計33.5%
国内法人・金融機関18.6%
日本マスタートラスト信託銀行8.1%
カストディ銀行(信託)4.6%

06経営の体制

機関設計
監査等委員会設置会社
取締役
14名
うち社外 10名(71%)
女性取締役
29%
4名
従業員
49,000人
平均43歳・年収1,140万円

グローバルに事業を担う多様な人材の確保・育成を重視し、ダイバーシティの推進とエンゲージメント向上を通じて人的資本の強化に取り組んでいます。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

重点疾患領域への集中と成長製品の育成を通じて、パテントクリフ(特許切れの谷)を乗り越えることを経営の柱としています。血漿分画製剤や希少疾患での独占的ポジションを活かしつつ、有利子負債の削減と累進的な配当方針の維持を両立する方針です。研究開発とパイプラインの充実を成長の前提としています。

対処すべき課題
  1. 01シャイアー買収由来の有利子負債の削減と財務体質の改善。
  2. 02主力薬の特許切れに備えた成長製品・パイプラインの育成。
  3. 03無形資産の償却・減損負担を抑えつつ収益力を回復すること。
1. 財務・減損リスク

買収由来の巨額の有利子負債と無形資産の償却・減損が利益を圧迫します。

2. 特許切れリスク

主力薬の特許切れや後発品・バイオシミラーの参入が収益を減少させる可能性があります。

3. 薬価制度リスク

米国をはじめとする薬価制度改革による価格圧力が収益に影響します。

4. 為替・研究開発リスク

為替変動や新薬開発の失敗・承認遅延が業績に影響を及ぼします。

08投資の中身

設備投資
2,100億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
7,300億円
将来の稼ぐ力への投資

消化器・希少疾患・オンコロジー・ニューロサイエンスなどの重点領域で、新薬・パイプラインの研究開発に積極的に投資しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(医薬品・6社中)
営業利益率4.7%6位/6社
ROE2.0%6位/6社
売上成長率+1.9%6位/6社
PER(割安さ)63.2倍6位/6社
時価総額3位/6社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
医薬品で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.67(n=8)やや負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

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財務数値
武田薬品工業の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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