日本たばこ産業2914有報もと概算
東証プライム・食品・飲料|2024年12月期 通期
¥4,400 ▲22(+0.50%)
時価総額 7.9兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
日本たばこ産業(JT)は、たばこ事業を中核に医薬・加工食品を展開する総合企業。海外たばこ事業(JTI)が利益の大半を稼ぎ、Winston・Camel・Mevius等のブランドを世界130超の国・地域で販売。財務大臣が発行済株式の約33%を保有する特殊会社で、JT法により政府保有義務が課されている。
稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)22.1%
業種平均 12.1%
成長|売上成長率
A(高い)+10.9%
業種平均 6.5%
効率|ROE
A(高い)14.0%
業種平均 10.1%
体力|自己資本比率
A(高い)44.2%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
B(標準)17.2倍
業種平均 25.3倍
還元|配当利回り
S(際立つ)4.4%
一般的な目安 2.0%
要旨食品・飲料の平均を上回る収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約79%は「海外たばこ(JTI)」が占め、この事業の利益率は24.0%。全社の営業利益率は22.1%です。
売上はどこから3.15兆円
海外たばこ(JTI)2.50兆円・79%国内たばこ4,600億円
細い帯=医薬・食品・その他 1,900億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 7,000億円(22.2%)
費用2.45兆円・78%利益7,000億円・22%
↓ 残った7,000億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 7,000億円
海外たばこ(JTI)6,000億円・86%国内たばこ900億円
海外たばこ(JTI)は売上の79%で、利益の86%を稼ぐ。細い帯=医薬・食品・その他。
提供価値
Ploom(加熱式)とWinston・Camel・MEVIUS等のグローバルブランドで世界70超の市場を押さえる、たばこと加工食品を二本柱とするたばこ主導の複合企業。高収益の海外たばこ事業JTIが利益の柱で、調整後営業利益率は約26%。
仕入れ先・パートナー
葉たばこ
国内契約農家 / 海外Universal・Alliance One
原料葉たばこ(国内全量買取+海外調達)
葉たばこ調達費
デバイス製造
ODM/EMS委託先(中国・東南アジア)
Ploom X 加熱式デバイス・ヒートスティック
資材・包材
巻紙・フィルター・印刷メーカー
巻紙・フィルター・パッケージ印刷
物流・倉庫
国内外の物流・倉庫パートナー
製品の保管・配送・グローバルサプライチェーン
食品原料
テーブルマーク向け米・小麦サプライヤー
冷凍麺・パックごはん用原料
日本たばこ産業(コア活動)
海外たばこ(JTI)
海外売上が中核ジュネーブ拠点のJTIがWinston・Camel・LD等を世界70超の市場で展開し利益を牽引
WinstonCamelVector Group(米国買収)新興国シェア
↓
国内たばこ
MEVIUS等の紙巻と加熱式Ploom Xを国内独占的に製造・販売
MEVIUSPloom XRRP(加熱式)移行
↓
RRP(加熱式)拡大
Ploom Xを国内外で展開しRRP市場でのシェア拡大を推進
Ploom Xヒートスティックグローバル展開
↓
加工食品
テーブルマークで冷凍うどん・パックごはんを製造・販売
冷凍麺パックごはんテーブルマーク
顧客セグメント
海外喫煙者
EMEA・南北米・アジアの成人喫煙者
Winston・Camel・LD等の紙巻&Ploom
海外たばこが収益の柱
国内喫煙者
国内成人喫煙者
MEVIUS・セブンスター・Ploom X
国内市場ほぼ独占
流通・小売
コンビニ・たばこ販売店・卸
全国の小売網を通じた店頭販売
食品消費者
スーパー・量販店経由の家庭
テーブルマーク冷凍食品・ごはん
コストフロー(仕入れ先へ)
原価+たばこ税・販管費 約2.57兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約3.47兆円
営業利益
調整後営業利益 約9,000億円(約26%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
グローバルで強固なブランドポートフォリオと価格決定力により、数量減少を値上げで吸収できる収益構造。安定した高いキャッシュ創出力を背景に高配当(利回り4%超)を継続し、ディフェンシブ銘柄として評価される。
主なリスク
世界的な喫煙規制強化と数量減、加熱式たばこ(Ploom)でのPMI・BATとの競争劣後、円安メリットの反転リスク、訴訟・規制コスト。政府保有株は機動的な資本政策の制約要因。
03同じ業界のほかの会社
食品・飲料で営業利益率が高い3社
- 味の素営業利益率 10.4%
- アサヒグループホールディングス営業利益率 9.3%
- キリンホールディングス営業利益率 6.8%