味の素2802有報もと概算
東証プライム・食品・飲料|2025年3月期 通期
¥3,600 ▲24(+0.67%)
時価総額 3.7兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
味の素は「うま味調味料」を起点に、調味料・食品、冷凍食品、ヘルスケア等、電子材料(ABFビルドアップフィルム)を含むアミノサイエンス事業をグローバル展開する食品・アミノ酸の総合メーカー。半導体パッケージ基板用絶縁材ABFは世界シェアほぼ100%を握る。
稼ぐ力|営業利益率
A(高い)10.4%
業種平均 12.1%
成長|売上成長率
A(高い)+5.0%
業種平均 6.5%
効率|ROE
A(高い)8.1%
業種平均 10.1%
体力|自己資本比率
A(高い)47.0%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
D(弱い)52.2倍
業種平均 25.3倍
還元|配当利回り
B(標準)1.1%
一般的な目安 2.0%
要旨食品・飲料の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約55%は「調味料・食品」が占め、この事業の利益率は10.7%。全社の営業利益率は10.4%です。
売上はどこから1.53兆円
調味料・食品8,400億円・55%冷凍食品2,700億円・18%アミノサイエンス4,200億円・27%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,590億円(10.4%)
費用1.37兆円・90%利益1,590億円
↓ 残った1,590億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1,480億円
調味料・食品900億円・61%冷凍食品120億円アミノサイエンス460億円・31%
調味料・食品は売上の55%で、利益の61%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1,590億円)と一致しない。
提供価値
「うま味」発酵・アミノ酸技術を核に、調味料・冷凍食品から半導体ABFまで横展開。半導体パッケージ用層間絶縁材ABFは世界シェア95%超(ABF材料で実質独占)を握り、食品×電子材料の二刀流で営業利益率10%超を実現。
仕入れ先・パートナー
発酵原料
ブラジル・タイのサトウキビ農家
アミノ酸発酵用の糖蜜・キャッサバ等バイオマス原料
原材料費 約7,000億円
農畜水産原料
国内外の畜肉・水産・農産メーカー
冷凍食品用の豚肉・鶏肉・エビ・野菜
化学・樹脂
エポキシ樹脂・化学メーカー
ABF用エポキシ樹脂・添加剤などフィルム原材料
包装資材
包材・容器メーカー
Cook Do・ほんだしのパウチ・ボトル・小袋
バイオ医薬・アミノ酸技術
味の素ジェネクシン(バイオ医薬培地)/ 提携先
バイオ医薬品製造用の細胞培養培地・共同開発
味の素(コア活動)
発酵・アミノ酸技術R&D
R&D費 約290億円100年以上のうま味・発酵研究を食品から電子材料・医薬まで横展開
うま味発酵アミノ酸20種バイオサイエンスABF技術
↓
調味料・食品製造
調味料・食品 売上 約9,000億円味の素・ほんだし・Cook Do等を世界の生産拠点で量産
うま味調味料風味調味料メニュー調味料海外現地生産
↓
冷凍食品事業
ギョーザを軸に日米で冷凍食品ブランドを展開
冷凍ギョーザ国内首位米国Ajinomoto Foods業務用
↓
ヘルスケア・電子材料
ヘルスケア等 売上 約3,500億円半導体パッケージ用ABFと医薬中間体・アミノ酸を製造
ABF(世界シェア95%超)バイオ医薬CDMOアミノ酸製剤
顧客セグメント
一般家庭
国内外の消費者
味の素・ほんだし・Cook Do・冷凍ギョーザ
調味料・食品が売上の柱
半導体メーカー
Intel / AMD / NVIDIA等
PC・サーバー向けCPUパッケージ用ABF
ABF世界シェア95%超
外食・中食
外食チェーン・食品加工業
業務用うま味調味料・冷凍食品・風味原料
製薬・医療
国内外の製薬会社・病院
バイオ医薬CDMO・輸液用アミノ酸製剤
新興国市場
ASEAN・中南米・アフリカ
小袋うま味調味料による現地化展開
海外売上比率 約6割
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約1.36兆円
売上フロー(顧客から)
売上高 約1.53兆円
営業利益
事業利益 約1,600億円(約10%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
アミノ酸発酵技術を核に、消費財(調味料)からハイテク素材(ABF)まで横展開する独自のポートフォリオ。生成AI向け先端半導体の需要拡大がABFの追い風となり、食品の安定収益と高成長素材を併せ持つ。
主なリスク
原材料・エネルギーコストの変動、新興国通貨安、半導体市況の循環によるABF需要変動、海外食品市場での競争激化。2025年3月期はAltea関連で減損を計上し純利益は減益となった。
03同じ業界のほかの会社
食品・飲料で営業利益率が高い3社
- 日本たばこ産業営業利益率 22.1%
- アサヒグループホールディングス営業利益率 9.3%
- キリンホールディングス営業利益率 6.8%