ZAIBIZ|企業分析

味の素2802有報もと概算

東証プライム・食品・飲料|2025年3月期 通期
¥3,600 ▲24(+0.67%)
時価総額 3.7兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

当社グループは、うま味調味料を起点とする調味料・食品事業、冷凍食品事業、そして半導体パッケージ用絶縁材(ABF)やヘルスケア素材・アミノ酸を扱うアミノサイエンス事業でグローバルに展開する食品・アミノ酸の総合メーカーである。消費財である調味料・加工食品が安定した収益基盤を形成する一方、電子材料ABFやアミノ酸事業が成長を牽引している。半導体パッケージ基板用絶縁材ABFは先端半導体分野で高い市場地位を持ち、生成AI関連の需要拡大が追い風となっている。発酵・アミノ酸技術が食品と素材の両事業に共通する技術基盤である。

02業績の推移

直近4四半期の売上は1.53兆円で、前年の同じ4四半期から+4.9%。営業利益率は10.4%、ROEは8.1%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q13,550億円330億円9.3%220億円¥2,800
24Q23,680億円360億円9.8%230億円¥2,950
24Q33,720億円370億円9.9%220億円¥3,050
24Q43,630億円330億円9.1%200億円¥2,875
25Q13,700億円380億円10.3%240億円¥3,450
25Q23,850億円400億円10.4%260億円¥3,520
25Q33,900億円410億円10.5%250億円¥3,580
25Q43,850億円400億円10.4%-50億円¥3,600
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY241.46兆円1,390億円9.5%870億円—
FY251.53兆円1,590億円10.4%700億円+4.9%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率10.4%は食品・飲料4社中2位で、業界平均12.1%との差は-1.7ポイントです。

売上高(計画)
1.62兆円
前期比 +5.9%
営業利益(計画)
1,720億円
前期比 +8.2%
純利益(計画)
950億円
前期比 +35.7%

会社の見立て:調味料・食品の値上げ浸透とアミノサイエンス(電子材料ABF)の回復に加え、前期計上した減損の反動で純利益は大幅回復を見込む2025年5月8日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上1.53兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は700億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の4.6%が純利益に
1.5兆
−1.4兆
1,590億
−890億
700億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率10.4%・純利益率4.6%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 1.83兆円)自己資本比率 47.0%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.49倍
営業CF
+1,800億円
本業が生む現金
投資CF
−1,200億円
設備・投融資へ
財務CF
−700億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+600億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)3.8% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
40円/株
利回り 1.1%
配当性向
58.0%
稼ぎの約6割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
69円
1株当たり純利益
BPS
835円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計(信託口名義と一部重複)38.2%
個人・その他21.5%
日本マスタートラスト信託(信託口)16.8%
日本カストディ銀行(信託口)6.9%
明治安田生命保険3.4%
自己株式3.1%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
9名
うち社外 6名(67%)
女性取締役
33%
3名
従業員
34,615人
平均43歳・年収1,050万円

従業員のエンゲージメント向上と多様性の推進を重視し、アミノ酸のはたらきを通じた食と健康、環境負荷低減への貢献をサステナビリティ経営の中核に据えている。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

アミノ酸を科学する『アミノサイエンス』を経営の軸に据え、食品の安定収益と成長性の高い電子材料・ヘルスケア領域を組み合わせたポートフォリオ経営を志向している。値上げ浸透によるブランド価値の維持と、先端素材への集中投資を通じて中長期の成長と収益性向上を図る方針である。

対処すべき課題
  1. 01原材料・エネルギーコストの変動に対する価格戦略とコスト管理を徹底すること。
  2. 02半導体市況の循環に左右される電子材料事業の需要変動へ機動的に対応すること。
  3. 03海外食品市場での競争激化に対応し、ブランド力と現地適合力を強化すること。
1. 原材料・エネルギー価格変動リスク

主要原材料やエネルギー価格の高騰は製造コストを押し上げ、価格転嫁が追いつかない場合に収益を圧迫する可能性がある。

2. 半導体市況変動リスク

電子材料事業は半導体市場の循環的な需給変動の影響を受け、需要が減退すると業績が下振れするおそれがある。

3. 海外事業・為替リスク

新興国を含む海外事業の比率が高く、現地通貨安や景気変動、為替の変動が業績に影響を及ぼす可能性がある。

4. 資産価値リスク

事業環境や事業計画の変化により、保有する事業資産について減損損失が発生する可能性がある。

08投資の中身

設備投資
1,300億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
290億円
将来の稼ぐ力への投資

発酵・アミノ酸技術を基盤に、調味料・食品の高付加価値化、ヘルスケア素材、電子材料など幅広い領域で研究開発を進め、食品と先端素材の双方で技術優位の確立を目指している。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(食品・飲料・4社中)
営業利益率10.4%2位/4社
ROE8.1%4位/4社
売上成長率+5.0%3位/4社
PER(割安さ)52.2倍4位/4社
時価総額2位/4社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
食品・飲料で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.95(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

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財務数値
味の素の有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(2025年5月8日、IFRS連結)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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