ZAIBIZ|企業分析

キリンホールディングス2503有報もと概算

東証プライム・食品・飲料|2024年12月期 通期
¥2,150 ▲12(+0.56%)
時価総額 1.9兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

キリンホールディングスは、酒類(キリンビール)・飲料(キリンビバレッジ)を中核に、医薬(協和キリン)とヘルスサイエンス(協和発酵バイオ・ファンケル等)を3本柱とする食品・医薬の複合企業。豪州の総合飲料事業Lionも展開。「食から医にわたる領域」での価値創造を掲げる。

稼ぐ力|営業利益率
B(標準)6.8%
業種平均 12.1%
成長|売上成長率
B(標準)+3.8%
業種平均 6.5%
効率|ROE
A(高い)8.8%
業種平均 10.1%
体力|自己資本比率
A(高い)45.6%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
B(標準)17.0倍
業種平均 25.3倍
還元|配当利回り
A(高い)3.4%
一般的な目安 2.0%
要旨食品・飲料の平均を下回る収益力。成長は緩やか、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。

01何で儲けているのか

売上の約33%は「酒類事業(キリンビール)」が占め、この事業の利益率は10.8%。全社の営業利益率は6.8%です。

売上はどこから2.21兆円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1,500億円(6.8%)
↓ 残った1,500億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 2,200億円
医薬(協和キリン)は売上の20%で、利益の32%を稼ぐ。赤字のヘルスサイエンス・その他(-700億円)は帯に含めていない。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1,500億円)と一致しない。
提供価値
ビール(一番搾り・本麒麟)と清涼飲料(午後の紅茶・生茶)の国内2強事業を基盤に、協和キリン(腎・がん等の抗体医薬)とプラズマ乳酸菌「iMUSE」を軸とするヘルスサイエンスへ多角化。「食領域から医領域まで」を貫く発酵・バイオ技術で、酒類・飲料の安定収益と医薬の高収益(協和キリンのコア営業利益率は20%近傍で、25%超を目標)を両立する。
仕入れ先・パートナー
ビール原料
豪州・カナダ等の麦芽・ホップ農家/商社
ビール用二条大麦麦芽・アロマホップ
原材料費 約数千億円規模
飲料原料
スリランカ・ケニア等の紅茶農園/茶葉商社
午後の紅茶用茶葉・生茶用緑茶葉・コーヒー生豆
容器・包装
東洋製罐・日本製鉄等の缶/PETボトルメーカー
アルミ缶・スチール缶・PETプリフォーム・ラベル
医薬原薬・受託製造
協和キリンの高崎・宇部工場/CDMO各社
抗体医薬の細胞培養原薬・製剤化受託
機能性素材
小岩井乳業・グループ発酵拠点
プラズマ乳酸菌(iMUSE)の発酵培養素材・乳製品原料
キリンホールディングス(コア活動)
酒類事業(キリンビール)
酒類が国内売上の柱
一番搾り・本麒麟・氷結を国内9工場で量産しビール類シェア国内首位級
一番搾り本麒麟氷結ビール類首位級
↓
飲料事業(キリンビバレッジ)
午後の紅茶・生茶・キリンレモンを自販機・量販で全国展開
午後の紅茶生茶キリンレモン自販機網
↓
医薬事業(協和キリン)
医薬コア営業利益率 約19%(目標25%)
腎・がん・希少疾患の抗体医薬を自社創製しグローバル展開、クリースビータ等が成長
抗体エンジニアリングクリースビータ希少疾患グローバル展開
↓
ヘルスサイエンス
独自のプラズマ乳酸菌iMUSEを軸に免疫ケア食品・サプリ・素材外販を拡大
プラズマ乳酸菌iMUSE免疫ケア素材BtoB
顧客セグメント
酒類消費者
国内の一般消費者・飲食店
一番搾り・本麒麟・氷結を量販店・コンビニ・居酒屋で購入
酒類が売上の中核
飲料消費者
国内外の一般消費者
午後の紅茶・生茶を自販機・量販で日常購入
医療機関・患者
腎・がん・希少疾患の病院/患者
協和キリンの抗体医薬クリースビータ等を米欧日で処方
高収益の医薬ドメイン
海外飲料市場
ライオン(豪州)等グループ会社
オセアニア・東南アジアのビール・クラフト・乳飲料
海外比率の拡大ドライバー
ヘルスサイエンス顧客
免疫ケア志向の消費者・素材取引先
iMUSE飲料・サプリと、プラズマ乳酸菌の他社向け素材外販
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約2.2兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約2.4兆円
営業利益
事業利益 約2,000億円(約8〜9%)

02強みと、見ておくべきリスク

競争優位性

国内ビール・飲料での強固なブランド(一番搾り・午後の紅茶)と販売網に加え、協和キリンが抗体医薬で世界展開し高採算。プラズマ乳酸菌等の独自素材を持つヘルスサイエンスが新たな成長エンジン。事業ポートフォリオの分散による安定性。

主なリスク

国内酒類市場の縮小と酒税改正の影響、原材料・エネルギーコスト高、ミャンマー事業からの撤退に伴う損失計上、医薬の主力品の特許切れ・薬価改定、海外M&A(ファンケル子会社化等)の統合リスク。

03同じ業界のほかの会社

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
キリンホールディングスの有価証券報告書(2024年12月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
2024年12月期決算短信(2025年2月13日)
会社計画
2025年2月13日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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