アサヒグループホールディングス2502有報もと概算
東証プライム・食品・飲料|2024年12月期 通期
¥4,950 ▲35(+0.71%)
時価総額 2.5兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
アサヒグループホールディングスは、ビール「スーパードライ」を中核に、酒類・飲料・食品をグローバル展開する総合飲料メーカー。2016年以降の欧州大型買収(旧SABMiller系のPeroni・Pilsner Urquell等)とオセアニア(CUB)買収により、いまや売上の半分超を海外が占める。Asahi Super Dryのグローバルブランド化を成長戦略の柱に据える。
稼ぐ力|営業利益率
B(標準)9.3%
業種平均 12.1%
成長|売上成長率
A(高い)+6.1%
業種平均 6.5%
効率|ROE
A(高い)9.5%
業種平均 10.1%
体力|自己資本比率
A(高い)42.4%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
A(高い)14.9倍
業種平均 25.3倍
還元|配当利回り
A(高い)2.9%
一般的な目安 2.0%
要旨食品・飲料の平均を下回る収益力。売上は堅調に増加、財務は厚め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約32%は「欧州」が占め、この事業の利益率は17.7%。全社の営業利益率は9.3%です。
売上はどこから2.94兆円
欧州9,300億円・32%日本9,200億円・31%オセアニア6,200億円・21%国際・その他4,700億円
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 2,730億円(9.3%)
費用2.67兆円・91%利益2,730億円
↓ 残った2,730億円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 3,700億円
欧州1,650億円・45%日本850億円・23%オセアニア900億円・24%国際・その他300億円
欧州は売上の32%で、利益の45%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(2,730億円)と一致しない。
提供価値
「スーパードライ」と欧州プレミアム(Peroni・Pilsner Urquell等)を軸に日・欧・豪の地域分散経営。値上げとプレミアム化で売上単価を上げFY2024は全利益項目で過去最高。
仕入れ先・パートナー
麦芽・ホップ
アサヒビールモルト / 海外モルトスター
二条大麦麦芽・ホップ(加・豪・チェコ・独産)
売上原価 約1.7兆円
容器(缶)
UACJ / 東洋製罐
アルミ缶(国産最軽量缶へ順次切替)
容器(瓶・PET)
日本山村硝子 / 東洋製罐
リターナブル瓶(平均30回再使用)・PETボトル
甘味料・原料
三井製糖 / 国内製糖各社
果汁・糖類・乳原料(飲料・カルピス向け)
物流
F-LINE / グループ物流
酒類・飲料の共同配送網
アサヒグループホールディングス(コア活動)
醸造・生産(酒類)
国内ビール首位級国内8工場+欧州19拠点(8ヵ国)でスーパードライ・Peroni等を醸造
スーパードライ鮮度(フレッシュマネジメント)プレミアム化
↓
欧州プレミアム事業
事業利益 増益牽引Asahi Europe & InternationalがPeroni・Pilsner Urquell・Kozel等を展開
Peroni Nastro AzzurroPilsner Urquellノンアル成長
↓
豪州事業(CUB)
Carlton & United BreweriesでVB・Carlton Draught・Great Northernを販売
VBCarlton Draught市場環境悪化と対峙
↓
飲料・食品
アサヒ飲料(三ツ矢サイダー・WONDA・カルピス)と食品(ミンティア等)
三ツ矢サイダーカルピスWONDA
顧客セグメント
量販・小売
セブン-イレブン / イオン等
CVS・スーパー向け缶ビール・飲料(家庭用)
国内最大の販売チャネル
外食・業務用
居酒屋・飲食店(オンプレミス)
生樽・瓶ビール・ハイボール提供
酒類・食品卸
国分 / 三菱食品 / 日本酒類販売
卸経由で全国小売網へ流通
主要流通パートナー
欧州消費者
伊・英・チェコ・蘭ほか
Peroni・Pilsner Urquell・Kozelのプレミアム需要
欧州が増益を牽引
豪州消費者
オーストラリア市場(CUB)
VB・Carlton等のローカルブランド
コストフロー(仕入れ先へ)
売上原価+販管費 約2.67兆円
売上フロー(顧客から)
売上収益 約2.94兆円
営業利益
営業利益 2,690億円(9.2%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
プレミアムビール領域での強いブランドポートフォリオと価格決定力。欧州・豪州・日本に分散した地域基盤がリスクを平準化し、ディフェンシブで安定したキャッシュ創出を実現。スーパードライの海外展開とノンアル・微アルなど高付加価値領域の拡大が利益率を下支えする。
主なリスク
買収に伴う有利子負債(約1.1兆円)と為替変動の影響、原材料・エネルギー高、国内ビール市場の構造的縮小と若年層の酒類離れ。欧州経済減速時の数量リスクと、健康志向の高まりによるアルコール消費全体の鈍化。
03同じ業界のほかの会社
食品・飲料で営業利益率が高い3社
- 日本たばこ産業営業利益率 22.1%
- 味の素営業利益率 10.4%
- キリンホールディングス営業利益率 6.8%