東京海上ホールディングス8766有報もと概算
東証プライム・保険|2025年3月期 通期
¥6,210 ▲88(+1.44%)
時価総額 12.1兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
東京海上ホールディングスは、東京海上日動火災保険を中核とする国内損保最大手の保険持株会社。国内損害保険・生命保険に加え、米国(Philadelphia, Delphi, HCC)・欧州・アジアでの海外保険事業が利益の柱で、修正純利益の過半を海外が占める。自然災害リスクの分散とM&Aを通じた地理的多角化が特徴。
稼ぐ力|営業利益率
A(高い)18.5%
業種平均 11.4%
成長|売上成長率
A(高い)+7.8%
業種平均 3.3%
効率|ROE
A(高い)13.0%
業種平均 13.0%
体力|自己資本比率
C(低め)13.5%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
A(高い)11.4倍
業種平均 11.5倍
還元|配当利回り
A(高い)2.6%
一般的な目安 2.0%
要旨保険の平均を上回る収益力。売上は堅調に増加、自己資本は薄め。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約47%は「国内損害保険」が占め、この事業の利益率は12.7%。全社の営業利益率は18.5%です。
売上はどこから7.04兆円
国内損害保険3.30兆円・47%海外保険3.00兆円・43%
細い帯=国内生命保険 4,500億円、金融・その他 2,900億円。内訳は裏の表にも
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 1.30兆円(18.5%)
費用5.74兆円・82%利益1.30兆円・18%
↓ 残った1.30兆円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 1.08兆円
国内損害保険4,200億円・39%海外保険5,800億円・54%
海外保険は売上の43%で、利益の54%を稼ぐ。細い帯=国内生命保険、金融・その他。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(1.30兆円)と一致しない。
提供価値
国内損保首位(自動車・火災で約3割シェア)に加え、米フィラデルフィア・デルファイ・HCC等のM&Aで海外保険を収益の柱に育成。グループ修正利益は約1.2兆円で日本の保険会社で最大規模。
仕入れ先・パートナー
資金調達
契約者(保険料)
保険料収入による保険引受資金
正味収入保険料 約5.3兆円
再保険
ミュンヘン再保険 / スイス再保険等
巨大災害リスクの再保険手配(出再)
投資先
国内外債券・株式・不動産
責任準備金の運用先(政策株は縮減中)
運用資産 約20兆円
M&A・買収
Philadelphia / Delphi / HCC(米)
海外保険事業の買収・統合基盤
テクノロジー
Salesforce / 自社IT・データ分析
アンダーライティング・損害サービスのDX
東京海上ホールディングス(コア活動)
国内損害保険
国内損保 シェア約3割東京海上日動が自動車・火災・新種保険を代理店網経由で販売
自動車保険火災・地震代理店約5万店
↓
海外保険事業
事業利益の約5割北米のPHLY・Delphi・TMHCC、再保険TMRを中核に海外で稼ぐ
米国スペシャルティ再保険ブラジル・欧州
↓
国内生命保険
東京海上日動あんしん生命で医療・がん・収入保障を提供
医療保険がん保険就業不能
↓
資産運用・ERM
保険料を運用し、グループ全体のリスク資本を統合管理
債券運用政策株縮減ERM経営
顧客セグメント
国内個人
個人契約者(自動車・火災)
代理店・ディーラー経由で自動車・住宅保険を販売
国内損保 シェア約3割
国内法人
国内企業・メーカー
賠償・貨物・サイバー・福利厚生の企業保険
北米顧客
米国の個人・中小企業
PHLY・TMHCCのスペシャルティ保険
海外事業の主力
再保険市場
世界の元受保険会社
TM Reによる再保険の引受(受再)
生保契約者
医療・がん保険の加入者
あんしん生命の医療・収入保障商品
コストフロー(仕入れ先へ)
正味支払保険金+事業費 約4.6〜4.8兆円
売上フロー(顧客から)
経常収益 約8.4兆円(正味収入保険料 約5.3兆円)
営業利益
修正純利益 約1.2兆円(修正ROE 約20%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
海外保険事業の高い利益貢献度(修正純利益の約5割超)による地域・リスク分散。国内損保の高い市場シェアと安定した収益基盤、強固な財務健全性(高い格付)。継続的な政策保有株式の縮減によるROE改善。
主なリスク
大規模自然災害(国内台風・地震、米国ハリケーン)による保険金支払いの急増、海外金利・為替変動による運用・資本影響、海外M&Aののれん減損リスク、社会的インフレによる保険金コスト上昇。
03同じ業界のほかの会社
保険で営業利益率が高い3社
- MS&ADインシュアランスグループ営業利益率 10.0%
- SOMPOホールディングス営業利益率 9.9%
- 第一生命ホールディングス営業利益率 7.3%