三菱UFJ FG8306有報もと概算
東証プライム・銀行|2025年3月期 通期
¥1,842 ▲57(+3.19%)
時価総額 24.8兆円|2026年6月26日時点
概要詳細
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、三菱UFJ銀行・三菱UFJ信託銀行・三菱UFJ証券HD等を傘下に持つ国内最大の金融グループ。国内の個人・法人向け銀行業務に加え、タイ(クルンシィ銀行)・インドネシア・米国(MUFG Americas)の海外ネットワークが収益の重要な柱となっている。日銀の金利正常化を追い風に、国内貸出利鞘が改善中。
稼ぐ力|営業利益率
S(際立つ)22.4%
業種平均 18.6%
成長|売上成長率
S(際立つ)+18.2%
業種平均 10.4%
効率|ROE
A(高い)9.3%
業種平均 8.6%
体力|自己資本比率
D(弱い)4.7%
安定の目安 40.0%
割安さ|PER
A(高い)13.3倍
業種平均 12.3倍
還元|配当利回り
A(高い)2.5%
一般的な目安 2.0%
要旨銀行の平均を上回る収益力。売上は力強く伸長、借入への依存が大きい。
評価は S(際立つ)/ A(高い)/ B(標準)/ C(低め)/ D(弱い)の5段階。業種平均と一般的な目安による機械的な判定で、売買の推奨ではありません。
01何で儲けているのか
売上の約41%は「法人・リテール」が占め、この事業の利益率は15.2%。全社の営業利益率は22.4%です。
売上はどこから19.1兆円
法人・リテール5.80兆円・41%コーポレート・海外5.20兆円・37%受託財産3.10兆円・22%
↓ この売上から
何にいくら使い、いくら残ったか残り=営業利益 2.06兆円(10.8%)
費用17.0兆円・89%利益2.06兆円
↓ 残った2.06兆円は、どの事業が稼いだか
利益の内訳セグメント計 2.12兆円
法人・リテール8,800億円・42%コーポレート・海外1.04兆円・49%受託財産2,000億円
コーポレート・海外は売上の37%で、利益の49%を稼ぐ。セグメント計は全社・消去項目を含まないため連結(2.06兆円)と一致しない。
提供価値
国内預貸差益+海外拠点収益の多層化。金利上昇局面でROE・純利益が過去最高水準へ。
仕入れ先・パートナー
資金調達
個人・法人預金者
低コスト安定調達(預金)
預金残高 約219兆円
市場調達
債券市場 / 日銀当座
短期・長期資金の市場調達
テクノロジー
IBM / Accenture / 自社IT
勘定系システム・DXインフラ
グループ会社
三菱UFJ信託 / MUMSS
信託・証券ビジネスの補完
三菱UFJ FG(コア活動)
リテール銀行(国内)
国内業務純益 主力個人・中小企業向け預貸・手数料ビジネス
住宅ローンカード投信販売ATM網
↓
ホールセール・投資銀行
大企業融資・シンジケートローン・M&Aアドバイザリー
大企業融資債券引受M&Aアドバイス
↓
海外銀行
海外純利益 約5割アユタヤ銀行(タイ)・インドネシア・MUFG Americas等
ASEAN北米欧州
↓
信託・資産運用
三菱UFJ信託銀行・MUAMで資産管理・運用ビジネス
遺産・相続年金運用投資信託
顧客セグメント
個人顧客
一般個人・富裕層
預金・ローン・資産運用・カード
口座数 約3,400万口座
中堅・大企業
国内法人顧客
融資・決済・デリバティブ・M&A
取引先 約100万社
海外法人
多国籍企業・現地法人
クロスボーダー融資・外為・貿易金融
官公庁・機関
政府・地方自治体
国債引受・公共プロジェクト融資
機関投資家
年金・保険・投信
資産運用受託・証券サービス
コストフロー(仕入れ先へ)
業務費用 約16.7兆円
売上フロー(顧客から)
業務収益 約18.8兆円
営業利益
業務純益 2.12兆円(ROE 9.3%)
02強みと、見ておくべきリスク
競争優位性
国内最大の貸出残高・預金基盤による規模の優位性と、アジアを中心とした海外ネットワーク(業務純益の約50%が海外)。金利上昇局面での恩恵が大きい業種構造。
主なリスク
日本・海外の景気後退による不良債権増加、急速な金利上昇による債券含み損拡大、地政学リスクに伴う海外拠点への影響(特に中国・東南アジア)、デジタルバンクへの競争激化。
03同じ業界のほかの会社
銀行で営業利益率が高い2社
- 三井住友フィナンシャルグループ営業利益率 18.7%
- みずほFG営業利益率 14.6%