ZAIBIZ|企業分析

デンソー6902有報もと概算

東証プライム・自動車|2025年3月期 通期
¥2,010 ▲12(+0.60%)
時価総額 5.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

デンソーはトヨタグループ中核の世界トップクラスの自動車部品(Tier1)メーカーで、サーマル(熱マネジメント)、パワートレイン、モビリティエレクトロニクスの各事業を柱としています。エンジン・電動化関連の駆動部品や熱交換システム、センサー、先進運転支援(ADAS)向け電子部品まで、車両の主要領域を幅広く供給しています。収益源は完成車メーカー向けの部品販売が中心で、トヨタ向けの比率が高い一方、他の国内外メーカーへの供給も進めています。売上の半分超を海外で稼ぐグローバルな事業構造が特徴です。

02業績の推移

直近4四半期の売上は7.14兆円で、前年の同じ4四半期から+3.6%。営業利益率は7.7%、ROEは10.5%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11.72兆円1,250億円7.3%980億円¥2,280
24Q21.73兆円1,180億円6.8%920億円¥2,150
24Q31.70兆円1,100億円6.5%880億円¥2,050
24Q41.74兆円1,370億円7.9%1,100億円¥2,200
25Q11.78兆円1,350億円7.6%1,050億円¥1,980
25Q21.79兆円1,420億円7.9%1,080億円¥1,920
25Q31.77兆円1,300億円7.3%1,000億円¥1,890
25Q41.80兆円1,430億円7.9%1,070億円¥2,010
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY246.89兆円4,900億円7.1%3,880億円—
FY257.14兆円5,500億円7.7%4,200億円+3.6%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率7.7%は自動車6社中5位で、業界平均8.6%との差は-0.9ポイントです。

売上高(計画)
7.30兆円
前期比 +2.2%
営業利益(計画)
6,000億円
前期比 +9.1%
純利益(計画)
4,500億円
前期比 +7.1%

会社の見立て:電動化・ソフトウェア領域への投資を継続しつつ、収益性改善(営業利益率8%)を目指す計画。米国関税影響は一定織り込み2025年4月30日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上7.14兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は4,200億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の5.9%が純利益に
7.1兆
−6.6兆
5,500億
−1,300億
4,200億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率7.7%・純利益率5.9%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 7.80兆円)自己資本比率 51.3%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.21倍
営業CF
+7,800億円
本業が生む現金
投資CF
−5,500億円
設備・投融資へ
財務CF
−2,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+2,300億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)5.4% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
58円/株
利回り 2.9%
配当性向
34.5%
稼ぎの約3割を株主に配当(無理のない範囲)
EPS
168円
1株当たり純利益
BPS
1,600円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計28.6%
トヨタ自動車24.2%
個人・その他23.9%
日本マスタートラスト9.5%
豊田自動織機8.7%
日本カストディ銀行5.1%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
11名
うち社外 5名(46%)
女性取締役
18%
2名
従業員
162,039人
平均44歳・年収712万円

電動化・ソフトウェア領域を担う技術人材の確保・育成を重視し、多様な人材が活躍できる環境整備とグループ全体での人材ポートフォリオ最適化を進めています。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

電動化とソフトウェア定義車両(SDV)を成長の柱と位置づけ、インバーターやモーターなどのパワーエレクトロニクス、車載半導体、センシング領域への投資を継続しています。トヨタとの強固な関係を基盤としつつ、顧客の多角化を進めてリスク分散を図る方針です。カーボンニュートラルや電動化という自動車産業の構造転換を、収益機会として取り込むことを経営環境の前提としています。

対処すべき課題
  1. 01内燃機関部品の需要減少を見据え、電動化・電子化領域への事業ポートフォリオ転換を加速すること。
  2. 02特定完成車メーカーへの依存度を下げ、顧客基盤の多角化を進めること。
  3. 03SDVや車載ソフトウェアへの対応力を高め、付加価値の高い領域で競争力を確保すること。
1. 完成車メーカー依存リスク

取引先である完成車メーカーの生産変動や値下げ要請の影響を受けやすく、自動車生産の減少が業績を圧迫します。

2. 電動化移行リスク

EVシフトに伴い既存の内燃機関関連部品の需要が縮小する一方、新領域への投資負担が先行します。

3. 通商・関税リスク

米国の関税政策など通商環境の不確実性が、グローバルな供給・収益構造に影響を及ぼす可能性があります。

4. 調達・為替リスク

半導体をはじめとする部材の価格変動や為替変動が原価と海外収益に影響します。

08投資の中身

設備投資
5,000億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
5,600億円
将来の稼ぐ力への投資

電動化(インバーター・モーター)、車載半導体、先進運転支援(ADAS)、車載ソフトウェアを重点領域として研究開発投資を継続し、次世代車両に必要な技術基盤の強化に取り組んでいます。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(自動車・6社中)
営業利益率7.7%5位/6社
ROE10.5%3位/6社
売上成長率+3.6%4位/6社
PER(割安さ)11.9倍4位/6社
時価総額3位/6社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
自動車で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.33(n=8)弱い負の相関

収録期間では、営業利益と株価の連動は弱めです。市場全体の地合いやテーマ性の影響が大きい可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
デンソーの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2025年3月期(2025年6月提出)
会社計画
2025年4月30日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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