ZAIBIZ|企業分析

アドバンテスト6857有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2026年3月期 通期
¥9,500 ▲180(+1.93%)
時価総額 7.0兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

アドバンテストは半導体テスタ(自動試験装置:ATE)で世界シェア首位の専業メーカーで、製造された半導体チップの良否を最終検査する装置を手がけます。事業はSoC(システムLSI)テスタとメモリテスタを二本柱とする半導体・コンポーネントテスタを中心に、メカトロニクス関連、サービス・その他で構成されます。海外売上比率が9割を超え、近年は生成AI向けのGPUや高帯域メモリ(HBM)のテスト需要が急拡大しています。装置販売後のシステムレベルテストや保守・サービスも安定収益の源泉となっています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は1.13兆円で、前年の同じ4四半期から+44.7%。営業利益率は44.2%、ROEは39.9%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11,700億円400億円23.5%280億円¥4,900
24Q21,850億円500億円27.0%350億円¥5,600
24Q32,050億円620億円30.2%440億円¥6,400
24Q42,200億円760億円34.5%540億円¥7,200
25Q12,550億円1,050億円41.2%800億円¥7,800
25Q22,700億円1,150億円42.6%880億円¥8,600
25Q32,900億円1,300億円44.8%980億円¥9,100
25Q43,136億円1,491億円47.5%1,094億円¥9,500
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY247,800億円2,280億円29.2%1,610億円—
FY251.13兆円4,991億円44.2%3,754億円+44.7%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 27/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率44.2%は電機・精密20社中3位で、業界平均17.4%との差は26.8ポイントです。

売上高(計画)
1.42兆円
前期比 +25.8%
営業利益(計画)
6,275億円
前期比 +25.7%
純利益(計画)
4,655億円
前期比 +24.0%

会社の見立て:2027年3月期の当初会社予想(2026年4月27日発表)。生成AI向けGPU/HBM搭載SoCのテスト需要拡大が続き、増収増益を見込む。売上高1兆4,200億円・営業利益6,275億円(いずれも前期比約+26%)と、過去最高益の更新を計画する強気のガイダンス。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(2026年4月27日発表)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上1.13兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は3,754億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の33.3%が純利益に
1.1兆
−6,295億
4,991億
−1,237億
3,754億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率44.2%・純利益率33.3%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 1.50兆円)自己資本比率 62.7%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.05倍。細い帯=有利子負債 500億円
営業CF
+3,100億円
本業が生む現金
投資CF
−600億円
設備・投融資へ
財務CF
−1,200億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+2,500億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)25.0% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
59円/株
利回り 0.6%
配当性向
11.5%
稼ぎの約1割を株主に配当(再投資に厚め)
EPS
511円
1株当たり純利益
BPS
1,279円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計48.2%
日本マスタートラスト信託銀行17.8%
国内法人・金融機関16.0%
個人・その他11.5%
日本カストディ銀行6.5%

06経営の体制

機関設計
指名委員会等設置会社
取締役
9名
うち社外 6名(67%)
女性取締役
22%
2名
従業員
7,200人
平均41歳・年収1,080万円

先端半導体の検査技術を支える高度なエンジニアの確保・育成に注力しています。グローバルな開発・サービス体制を担う多様な人材の獲得をサステナビリティの要としています。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

SoCテスタで築いた圧倒的な地位を軸に、AI半導体のテスト需要増という構造的追い風を取り込む方針です。回路規模の拡大で1チップあたりのテスト時間が増える「テストインテンシティ上昇」を成長の源泉と位置づけています。ソフトウェア・サービス領域を拡充し、装置販売の変動を補う安定収益基盤の構築を進めています。

対処すべき課題
  1. 01半導体設備投資サイクルの反転に備え、サービス等の安定収益を厚くすること。
  2. 02特定の大口顧客への依存度を踏まえ、需要変動に対する耐性を高めること。
  3. 03米中の輸出規制など地政学環境の変化に対応した事業運営を行うこと。
1. 半導体設備投資サイクル

業績が半導体設備投資の波に大きく連動し、市況反転時には受注が急減するリスクがあります。

2. 大口顧客への依存

特定のファウンドリや大手メーカーへの依存度が高く、AI投資が一服すれば反動減が生じ得ます。

3. 輸出規制・通商政策

米中の半導体輸出規制の強化や関税政策が、事業運営や収益に影響を及ぼす可能性があります。

4. 為替変動

海外売上比率が9割超と高く、円高の進行が換算後の収益を目減りさせる要因となります。

08投資の中身

設備投資
600億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
950億円
将来の稼ぐ力への投資

AI半導体やHBMの複雑化に対応した高性能テスタや、システムレベルテスト技術の開発に重点を置いています。検査項目の増大に応える計測・ソフトウェア技術への投資を継続しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(電機・精密・20社中)
営業利益率44.2%3位/20社
ROE39.9%2位/20社
売上成長率+44.7%1位/20社
PER(割安さ)18.6倍5位/20社
時価総額8位/20社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
電機・精密で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.99(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
アドバンテストの有価証券報告書(2026年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
有価証券報告書 2026年3月期(2026年6月提出)
会社計画
2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(2026年4月27日発表)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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