ZAIBIZ|企業分析

オムロン6645有報もと概算

東証プライム・電機・精密|2025年3月期 通期
¥5,630 ▲42(+0.75%)
時価総額 1.15兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

オムロンはFA(ファクトリーオートメーション)向け制御機器を中核とする電機・精密大手で、事業は制御機器(IAB)、ヘルスケア(HCB)、社会システム(SSB)、電子部品(DMB)、データソリューション(DSB)の5つに分かれます。血圧計や体温計などの家庭用医療機器で世界的なシェアを持つヘルスケアが、設備投資サイクルに左右されやすいFAの変動を和らげる役割を担います。駅務機器や決済端末を扱う社会システム、リレー等の電子部品も収益源です。近年は構造改革プログラムを通じた固定費削減で収益性の改善を進めています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は8,020億円で、前年の同じ4四半期から-2.1%。営業利益率は6.7%、ROEは2.2%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q12,050億円80億円3.9%20億円¥6,480
24Q22,030億円80億円3.9%20億円¥6,120
24Q32,050億円90億円4.4%20億円¥5,980
24Q42,060億円90億円4.4%20億円¥6,250
25Q11,950億円100億円5.1%30億円¥5,340
25Q21,960億円120億円6.1%40億円¥4,980
25Q32,050億円160億円7.8%50億円¥5,520
25Q42,060億円160億円7.8%40億円¥5,630
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY248,190億円340億円4.2%80億円—
FY258,020億円540億円6.7%160億円-2.1%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。営業利益率6.7%は電機・精密20社中15位で、業界平均17.4%との差は-10.7ポイントです。

売上高(計画)
8,350億円
前期比 +4.1%
営業利益(計画)
650億円
前期比 +20.3%
純利益(計画)
355億円
前期比 +118.2%

会社の見立て:米国関税政策の不透明さを踏まえ売上820〜835億円、営業利益560〜650億円のレンジで開示。構造改革NEXT2025の継続で収益性改善を見込む。2025年5月8日発表(レンジ予想の上限値)

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上8,020億円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は160億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の2.0%が純利益に
8,020億
−7,480億
540億
−380億
160億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率6.7%・純利益率2.0%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 1.36兆円)自己資本比率 57.0%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.06倍。細い帯=有利子負債 500億円
営業CF
+560億円
本業が生む現金
投資CF
−480億円
設備・投融資へ
財務CF
−50億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+80億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)1.2% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
104円/株
利回り 1.8%
配当性向
125.9%
利益を超える配当。この水準は続かない可能性
EPS
82.63円
1株当たり純利益
BPS
3,920円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計38.2%
日本マスタートラスト信託18.5%
個人・その他14.5%
日本カストディ銀行9.8%
自己株式4.0%

06経営の体制

機関設計
指名委員会等設置会社
取締役
9名
うち社外 6名(67%)
女性取締役
22%
2名
従業員
26,614人
平均44歳・年収821万円

制御とヘルスケアという異なる専門性を持つ人材を国内外で育成し、事業ポートフォリオを支えています。企業理念に基づく人材マネジメントをサステナビリティ経営の中心に据えています。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

変動の大きいFAと、相対的に安定したヘルスケアを組み合わせた事業ポートフォリオで収益の平準化を図る方針です。構造改革プログラムにより固定費を圧縮し、需要低迷局面でも利益を確保できる体質づくりを進めています。制御技術とヘルスケアという二本柱を軸に、中長期の成長領域を選別しています。

対処すべき課題
  1. 01設備投資サイクルに左右されるFA需要の変動に耐える収益構造を築くこと。
  2. 02中国の個人消費動向の影響を受けやすいヘルスケア事業の需要基盤を安定させること。
  3. 03構造改革の効果を定着させ、過去のピークを下回る利益水準からの回復を確実にすること。
1. FA需要の変動

半導体やEV電池などの設備投資サイクルにFA事業が連動し、需要の振れ幅が大きい構造です。

2. 中国景気・個人消費

ヘルスケアなどが中国の消費低迷の影響を受けやすく、地域経済の動向が業績を左右します。

3. 為替・通商政策

円高や米国の関税政策など、海外事業を取り巻く不確実性が収益に影響し得ます。

4. 利益回復の途上

純利益が急減した局面からの回復途上にあり、利益水準が過去ピークを下回る状態が続いています。

08投資の中身

設備投資
300億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
600億円
将来の稼ぐ力への投資

センサー・コントローラー・モーション機器を組み合わせた制御技術や、ヘルスケア機器の高度化に向けた研究開発を進めています。データソリューション領域も含め、現場データを活用する技術に注力しています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(電機・精密・20社中)
営業利益率6.7%15位/20社
ROE2.2%19位/20社
売上成長率-2.1%18位/20社
PER(割安さ)68.1倍19位/20社
時価総額20位/20社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
電機・精密で営業利益率が高い3社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

-0.58(n=8)やや負の相関

収録期間では、営業利益と株価が逆に動く傾向がうかがえます。金利・市況など業績以外の要因が効いている可能性があります。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
オムロンの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信 2025年3月期(米国基準・2025年5月8日発表)
会社計画
2025年5月8日発表(レンジ予想の上限値)
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

一次情報の記載と完全には一致しない場合があります。正確な数値は EDINET(金融庁の開示システム)や 各社の適時開示でご確認ください。本ページは情報提供のみを目的とし、売買の推奨ではありません。