JFEホールディングス5411有報もと概算
01事業の内容 — 有報から
JFEホールディングスは持株会社で、事業はJFEスチール(高炉一貫の鉄鋼)、JFE商事(鋼材流通・トレーディング)、JFEエンジニアリング(環境・エネルギープラント、橋梁等)の3つで構成されます。国内2位の高炉メーカーであり、自動車用高張力鋼板や電磁鋼板など高付加価値鋼材を強みとしています。西日本の拠点に集約した効率的な高炉一貫体制を持ちます。鋼材市況に左右されにくいエンジニアリング事業と、流通を担う商事事業が収益の多角化に寄与しています。
02業績の推移
直近4四半期の売上は4.86兆円で、前年の同じ4四半期から-6.2%。営業利益率は2.8%、ROEは3.7%です。
| 期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 24Q1 | 1.30兆円 | 850億円 | 6.5% | 580億円 | ¥2,350 |
| 24Q2 | 1.31兆円 | 800億円 | 6.1% | 520億円 | ¥2,280 |
| 24Q3 | 1.29兆円 | 720億円 | 5.6% | 480億円 | ¥2,050 |
| 24Q4 | 1.28兆円 | 610億円 | 4.8% | 400億円 | ¥1,920 |
| 25Q1 | 1.22兆円 | 450億円 | 3.7% | 300億円 | ¥1,880 |
| 25Q2 | 1.23兆円 | 400億円 | 3.3% | 280億円 | ¥1,850 |
| 25Q3 | 1.21兆円 | 300億円 | 2.5% | 200億円 | ¥1,950 |
| 25Q4 | 1.20兆円 | 200億円 | 1.7% | 140億円 | ¥2,000 |
| 通期 | 売上 | 営業利益 | 利益率 | 純利益 | 売上YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| FY24 | 5.18兆円 | 2,980億円 | 5.8% | 1,980億円 | — |
| FY25 | 4.86兆円 | 1,350億円 | 2.8% | 920億円 | -6.2% |
03会社計画 — 26/3期 会社予想
会社計画は未収録です。JFEホールディングスの営業利益率は2.8%、ROEは3.7%、売上は前年比-6.1%です。
会社の見立て:国内設備の構造改革効果と販価改善を織り込み事業利益は微増(+3.4%)を計画する一方、純利益は前期比減益(▲18.4%)を計画。基本的EPS予想は117.92円。中国等の鋼材市況低迷と米国通商政策の影響を慎重に見込む。2025年5月8日発表
04財務の骨格 — P/L・B/S・CF
売上4.86兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は920億円。
05株主への還元と持ち主
| 外国人株主計 | 32.0% |
| 個人・その他 | 22.5% |
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 14.5% |
| 日本カストディ銀行(信託口) | 5.8% |
| 明治安田生命保険 | 3.2% |
06経営の体制
高炉一貫生産を支える技能・技術人材の育成を進め、効率的な生産体制を担う人材基盤を強化しています。脱炭素への転換を担う人材の確保も重要な課題です。
07経営方針と課題 — 有報から
高機能鋼材の技術力と効率的な高炉一貫体制を軸に、鉄鋼の収益力を維持する方針です。市況変動を受けにくいエンジニアリングと商事事業を組み合わせ、収益の多角化を図っています。カーボンニュートラルに向けた電炉化・水素還元製鉄への先行投資を進めています。
- 01中国等の過剰供給に伴う市況下落に対し、高機能鋼材で採算を守ること。
- 02国内需要の縮小と粗鋼減産のなかで、生産体制の効率化を進めること。
- 03電炉化・水素還元製鉄など脱炭素投資の巨額負担を計画的に実行すること。
中国等の過剰供給や輸出ダンピングによる市況下落が、鋼材価格と採算を押し下げます。
国内需要の構造的縮小と粗鋼減産が、事業規模と収益に下押し圧力をかけます。
原料炭・鉄鉱石価格や為替、在庫評価差の変動が会計上の利益を大きく振れさせます。
米国・EUの関税やセーフガード、脱炭素投資の巨額負担が収益と財務を圧迫し得ます。
08投資の中身
自動車・電機向けの高張力鋼板や電磁鋼板など高機能鋼材の技術開発に加え、電炉化・水素還元製鉄などカーボンニュートラルに向けた技術に取り組んでいます。素材技術を軸に競争力の維持を図っています。
09同業のなかでの位置
- 日本製鉄営業利益率 7.9%
10株価との連動
業績と株価の連動(実データ)
収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。
収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。