ZAIBIZ|企業分析

JFEホールディングス5411有報もと概算

東証プライム・鉄鋼|2025年3月期 通期
¥2,000 ▲12(+0.60%)
時価総額 1.23兆円|2026年6月26日時点
概要詳細

01事業の内容 — 有報から

JFEホールディングスは持株会社で、事業はJFEスチール(高炉一貫の鉄鋼)、JFE商事(鋼材流通・トレーディング)、JFEエンジニアリング(環境・エネルギープラント、橋梁等)の3つで構成されます。国内2位の高炉メーカーであり、自動車用高張力鋼板や電磁鋼板など高付加価値鋼材を強みとしています。西日本の拠点に集約した効率的な高炉一貫体制を持ちます。鋼材市況に左右されにくいエンジニアリング事業と、流通を担う商事事業が収益の多角化に寄与しています。

02業績の推移

直近4四半期の売上は4.86兆円で、前年の同じ4四半期から-6.2%。営業利益率は2.8%、ROEは3.7%です。

期売上営業利益利益率純利益株価
24Q11.30兆円850億円6.5%580億円¥2,350
24Q21.31兆円800億円6.1%520億円¥2,280
24Q31.29兆円720億円5.6%480億円¥2,050
24Q41.28兆円610億円4.8%400億円¥1,920
25Q11.22兆円450億円3.7%300億円¥1,880
25Q21.23兆円400億円3.3%280億円¥1,850
25Q31.21兆円300億円2.5%200億円¥1,950
25Q41.20兆円200億円1.7%140億円¥2,000
通期売上営業利益利益率純利益売上YoY
FY245.18兆円2,980億円5.8%1,980億円—
FY254.86兆円1,350億円2.8%920億円-6.2%
業績チャートを読み込んでいます…

03会社計画 — 26/3期 会社予想

会社計画は未収録です。JFEホールディングスの営業利益率は2.8%、ROEは3.7%、売上は前年比-6.1%です。

売上高(計画)
4.75兆円
前期比 -2.3%
営業利益(計画)
1,400億円
前期比 +3.4%
純利益(計画)
750億円
前期比 -18.4%

会社の見立て:国内設備の構造改革効果と販価改善を織り込み事業利益は微増(+3.4%)を計画する一方、純利益は前期比減益(▲18.4%)を計画。基本的EPS予想は117.92円。中国等の鋼材市況低迷と米国通商政策の影響を慎重に見込む。2025年5月8日発表

04財務の骨格 — P/L・B/S・CF

売上4.86兆円のうち、費用と税金などを引いて最後に残る純利益は920億円。

損益の骨格(売上 → 純利益)売上の1.9%が純利益に
4.9兆
−4.7兆
1,350億
−430億
920億
売上高
会社に入るお金
費用
原価・販管費など
営業利益
本業で稼いだ利益
営業外・税金など
利息・税金ほか
純利益
最後に残る利益
営業利益率2.8%・純利益率1.9%。 「営業外・税金など」は利息・特別損益・法人税などの出入りをまとめた概算(明細は有報で確認できます)。 直近4四半期の実績合計。
持っているもの(資産 5.65兆円)自己資本比率 44.8%
上段=資産、下段=その源泉(負債+純資産)。2本は同じ長さ=「資産=負債+純資産」。DEレシオ 0.56倍
営業CF
+3,800億円
本業が生む現金
投資CF
−2,800億円
設備・投融資へ
財務CF
−1,600億円
返済・配当・自社株買い
フリーCF
+1,000億円
手元に残った現金
ROA(総資産利益率)1.6% — 会社の全資産をどれだけ効率よく利益に変えたか

05株主への還元と持ち主

還元
年間配当
100円/株
利回り 5.0%
配当性向
69.2%
稼ぎの約7割を株主に配当(還元に厚め)
EPS
144.43円
1株当たり純利益
BPS
3,976.84円
1株当たり純資産
株主構成
外国人株主計32.0%
個人・その他22.5%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口)14.5%
日本カストディ銀行(信託口)5.8%
明治安田生命保険3.2%

06経営の体制

機関設計
監査役会設置会社
取締役
12名
うち社外 6名(50%)
女性取締役
25%
3名
従業員
64,000人
平均39歳・年収7万円

高炉一貫生産を支える技能・技術人材の育成を進め、効率的な生産体制を担う人材基盤を強化しています。脱炭素への転換を担う人材の確保も重要な課題です。

07経営方針と課題 — 有報から

経営方針・経営戦略

高機能鋼材の技術力と効率的な高炉一貫体制を軸に、鉄鋼の収益力を維持する方針です。市況変動を受けにくいエンジニアリングと商事事業を組み合わせ、収益の多角化を図っています。カーボンニュートラルに向けた電炉化・水素還元製鉄への先行投資を進めています。

対処すべき課題
  1. 01中国等の過剰供給に伴う市況下落に対し、高機能鋼材で採算を守ること。
  2. 02国内需要の縮小と粗鋼減産のなかで、生産体制の効率化を進めること。
  3. 03電炉化・水素還元製鉄など脱炭素投資の巨額負担を計画的に実行すること。
1. 鋼材市況の下落

中国等の過剰供給や輸出ダンピングによる市況下落が、鋼材価格と採算を押し下げます。

2. 国内需要の縮小・減産

国内需要の構造的縮小と粗鋼減産が、事業規模と収益に下押し圧力をかけます。

3. 原材料・在庫評価の変動

原料炭・鉄鉱石価格や為替、在庫評価差の変動が会計上の利益を大きく振れさせます。

4. 通商政策・脱炭素投資

米国・EUの関税やセーフガード、脱炭素投資の巨額負担が収益と財務を圧迫し得ます。

08投資の中身

設備投資
4,100億円
有形固定資産等への投資
研究開発費
400億円
将来の稼ぐ力への投資

自動車・電機向けの高張力鋼板や電磁鋼板など高機能鋼材の技術開発に加え、電炉化・水素還元製鉄などカーボンニュートラルに向けた技術に取り組んでいます。素材技術を軸に競争力の維持を図っています。

09同業のなかでの位置

競合ポジション(鉄鋼・2社中)
営業利益率2.8%2位/2社
ROE3.7%2位/2社
売上成長率-6.1%2位/2社
PER(割安さ)13.8倍2位/2社
時価総額2位/2社
← 業界下位 / 業界上位 →業界平均同業を並べて比較 →
鉄鋼で営業利益率が高い1社

10株価との連動

業績と株価の連動(実データ)

収録している8四半期の「営業利益」と「期末株価」から算出した参考値です。

+0.74(n=8)強い正の相関

収録期間では、本業の利益と株価が同じ方向に動く傾向がうかがえます。

※ 相関係数は −1〜+1。+1に近いほど業績と株価が同じ方向に動いてきたことを示します。 ただし8四半期という標本数は統計的に十分とはいえず、偶然の一致を含みます。 傾向をつかむ参考値として扱ってください(将来を保証するものではありません)。

このページの数字はどこから来ているか

財務数値
JFEホールディングスの有価証券報告書(2025年3月期 通期)をもとに編集・要約した概算値
決算発表
決算短信〔IFRS〕(連結) 2025年3月期(2025年5月8日発表)
会社計画
2025年5月8日発表
株価
2026年6月26日時点のスナップショット(自動更新はしていません)

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